学資保険の月々の保険料は
いくら?決め方や子どもの
教育にかかる費用も解説

学資保険を検討している人のなかには、月々の保険料をいくらにするのか、教育資金をいつ受け取るべきなのかなどを迷っている人も多いのではないでしょうか。また、子どもの教育費にいくらかかるのかがわからない人もいるでしょう。

本記事では、学資保険の月々の保険料の決め方や教育費の目安を解説します。学資保険に関して知っておきたいポイントも説明するので、お子さまの教育費の準備を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

学資保険の保険料は月々いくらにするべき?

受け取る教育資金の金額や保険料払込期間などにより、学資保険の保険料を月々いくらにするべきなのかが変わってきます。

教育費のなかでも、最も金額が大きくなりやすい大学1年目にかかるお金を18歳までに用意すると考えてみましょう。日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」(※)によると、大学1年目にかかるお金は、約230万円です。子どもが生まれてから大学入学までの18年間で用意すると考えると、230万円÷18年間=127,777円となり、月々10,648円の貯蓄で達成できます。

また、中学校卒業までの子どもを養育しており、かつ一定の条件を満たす人に支給される、児童手当の10,000~15,000円をそのまま保険料に充てる方法もあります。

家庭により無理なく払込みできる保険料の金額はさまざまなので、以下で解説する教育資金の時期や金額、保険料払込期間とあわせて検討しましょう。

※出典:「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」(日本政策金融公庫)

※児童手当制度に関する記載は2023年3月現在の制度に基づくものであり、将来変更される可能性があります。

学資保険で受け取りたい時期・金額を決める

最初に、教育資金・満期保険金をどのタイミングでいくら受け取りたいのかを考えましょう。学資保険で受け取れる教育資金の総額や、受け取るタイミングは保険商品によって異なります。

  • 高校入学時・大学4年間に受け取れるタイプ
  • 大学4年間に毎年教育資金を受け取れるタイプ
  • 大学入学時と卒業時にまとまった金額を受け取れるタイプ など

受け取る教育資金の総額が高いほど、安心して子どもの入学や進学を迎えられますが、その分、払い込む保険料も高くなります。

教育資金の金額を決める際は、入学時のまとまった費用に備えたいのか、学費がかさむ大学の教育資金を重視したいのかなどの目的を明確にして検討することが大切です。

一般的には、学費がかさみやすい高校~大学の時期に教育資金を受け取る人が多い傾向にあります。

学資保険の保険料払込期間を決める

学資保険の保険料払込期間は、保険商品によってさまざまです。払込期間を長くするほど、長い期間をかけて積み立てられるので、毎月の保険料は抑えられます。

ただし、保険料払込期間を短くして早く払い終えたり、半年払や年払などの方法で保険料をまとめて払い込む方が受取率が高くなる場合があるので、毎月払い込む保険料とのバランスをみて決めることが大切です。

なお、学資保険の受取率とは、「払い込んだ保険料総額に対して受け取れる教育資金の総額の割合」を示したものです。

また、保険料払込期間が早く終わると、高校〜大学などの学費がかさむ時期に保険料を負担しなくていいのも特徴です。子どもの年齢が低いうちに加入すれば、保険料払込期間を長くできるため、月々の保険料を抑えられます。

学資保険の保険料をシミュレーション

ここでは、明治安田生命つみたて学資のかんたんシミュレーションを使い、二つのケースで月々の保険料を試算した結果をご紹介します。保険料を決める際の参考にしてください。

  • 契約者(男性)が30歳、子どもが0歳、10歳まで保険料を払い込む場合
受取総額200万円 受取総額300万円
保険料 15,910円 23,640円
  • 契約者(男性)が30歳、子どもが0歳、15歳まで保険料を払い込む場合
受取総額200万円 受取総額300万円
保険料 10,814円 15,995円

※受取総額300万円は「高額割引適用」後の保険料

教育費は月々どのくらいかかる?

そもそも子どもの教育費にどのくらいお金がかかるのか、イメージできない人も多いのではないでしょうか。

子どもの進路により異なりますが、幼稚園から大学までの教育費は1,000万円以上かかると言われています。金額が大きく、すぐに用意できるものではないため、早い時期から考えておく必要があります。

ここでは、幼稚園~大学までにかかる教育費の目安を解説します。

幼稚園から高校までにかかる教育費

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査の結果」によると、幼稚園から高校までにかかる学費は、それぞれ以下のとおりでした。

公立 私立
幼稚園 472,746円 924,636円
小学校 2,112,022円 9,999,660円
中学校 1,616,317円 4,303,805円
高校(全日制) 1,543,116円 3,156,401円
合計 5,744,201円 18,384,502円

出典:「令和3年度子供の学習費調査の結果」(文部科学省)をもとに作成

幼稚園から高校まですべて公立に通った場合の教育費合計が5,744,201円であるのに対し、すべて私立に通った場合は18,384,502円です。私立・公立のどちらに進むかによってかかる教育費が大きく変わってきます。

大学にかかる教育費

次に、大学にかかる教育費の目安をみていきましょう。日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学の入学費用・在学費用はそれぞれ以下のとおりでした。

国公立 私立文系 私立理系
入学費用 672,000円 818,000円 888,000円
在学費用(年間) 1,035,000円 1,520,000円 1,832,000円
在学費用(4年) 4,140,000円 6,080,000円 7,328,000円
在学中合計 4,812,000円 6,898,000円 8,216,000円

出典:「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」(日本政策金融公庫)をもとに作成

なお、入学費用には、受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金が含まれます。

幼稚園から大学まで国公立に通った場合の教育費は、合計10,556,201円、すべて私立(文系)の場合は、25,282,502円にものぼります。

進路により大きく異なるため一概には言えませんが、子ども1人につき1,000万円以上の教育費が必要なうえに、交通費や下宿代、教材費などの費用もかかることを考えると、計画的に準備することが重要でしょう。

学資保険の知っておきたいポイント

ここでは、学資保険を検討する際に、知っておきたいポイントや注意点を解説します。

  • 契約者を誰にするかも重要となる
  • 学資保険は妊娠中でも申込みできる
  • 途中解約すると受け取れる金額が払い込んだ保険料を下回る可能性がある

契約者を誰にするかも重要となる

学資保険は、契約者を誰にするかによっても保険料が変わってきます。学資保険は、親が契約者となり契約することが一般的です。

子どもの年齢だけでなく、契約者の年齢も低いほど保険料が下がります。そのため、両親のうち若いほうが契約者になると、保険料を抑えられる可能性があります。同じ年齢の男性・女性では、女性のほうが低い保険料になる点にも着目しましょう。

また、学資保険には、一般的に万一のときの保険料払込免除があります。保険料払込免除とは、契約者である親が死亡・高度障害状態になった場合に、以降の保険料払込みが免除されるというものです。

いざというときの保障が付いていることから、主に家計を支えているほうが契約者になったほうがよいケースもあります。

学資保険は妊娠中でも申込みできる

多くの学資保険は、0歳から申込みが可能です。また、学資保険によっては、出生前加入特則を付加することで妊娠中でも申込みができます。出生予定日の140日前から申込みできることが一般的です。

出生前や0歳に申込みした場合、保険料の払込期間が長くなるため、月々の保険料を抑えられます。

なお、出生前加入特則では、万一流産や死産となってしまった場合、契約無効となり払い込んだ保険料は返ってきます。

途中解約すると受け取れる金額が払い込んだ保険料を下回る可能性がある

学資保険を途中で解約すると、解約返戻金が受け取れます。ただし、保険料払込期間中に解約すると、解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を下回る可能性があります。

学資保険は、いざというときは解約できますが、基本的には途中で解約せずに済むよう、無理のない保険料で申込みすることが大切です。

払込みが15歳で終了する
「明治安田生命つみたて学資」

「明治安田生命つみたて学資」は、お子さまの成長にあわせて計画的に教育費を用意できる学資保険です。費用がかさむ大学の時期に、教育資金・満期保険金を計4回受け取れます。

保険料の払込みは長くても15歳で終了するので、高校や大学の時期に保険料の負担がありません。お子さまのご年齢が0~2歳のときにお申込みいただくと、10歳の保険料払込期間もご選択いただけます。

また、「明治安田生命つみたて学資」では、保険料を一括で払込みいただいた場合、受取率109.0%を実現しています(ご契約の一例。受取率はご契約内容によって異なります)。

充実した受取率で、着実に教育資金に備えることが可能です。お子さまの出産予定日の140日前からお申込みいただけるので、ぜひご検討ください。

※保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。

まとめ

学資保険の月々の保険料は、教育資金をいつ受け取りたいか、いつまでに保険料の払込みを終えたいかなどにより変わってきます。

学資保険を途中で解約すると、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回る可能性もあります。途中の解約を避けるためにも、保障内容と保険料のバランスをみて無理のない金額で申し込むようにしましょう。

学資保険は、妊娠中の申込みも可能です。早い時期から契約すれば、長い期間を確保でき月々の保険料を抑えられます。

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