結婚にはいくらお金が必要?
費用平均や準備方法、足りな
いときの対処法を解説

将来を見据えた二人の間で結婚の話が具体的になると、新生活へ期待が膨らむ一方、お金の心配も出てきます。結婚式や披露宴には、まとまったお金が必要です。また、結婚後の新生活にもお金がかかります。

結婚にいくらお金が必要か、不足する場合の対処法に悩む人も居るでしょう。

この記事では結婚を意識したときに考えたいお金の目安や準備方法、不足する場合の対処法を解説します。

※本記事は、2023年10月現在の内容です。

結婚に必要なお金は平均でいくら?

結婚に必要なお金には、以下のものが挙げられます。

  • 婚約時にかかるお金(婚約指輪や結納)
  • 結婚式や披露宴にかかるお金(結婚指輪や挙式・披露宴)
  • 結婚後の新生活にかかるお金(新居の準備費用)

ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)のデータでは、婚約から結婚、新婚旅行までにかかった費用の全国平均(推計値)は371.3万円でした。

しかし、結婚するすべてのカップルに同じ金額が必要とは限りません。

結婚に必要な金額は、お互いの価値観や両家親族の意向も考慮し、個々の事情にあわせて考えましょう。

出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)

婚約時にかかるお金

婚約時には、一般的に婚約指輪や返礼・結納・両家顔合わせなどでお金がかかります。婚約時にかかる費用の平均を、以下の表にまとめました。

項目 全国平均(推計値)
婚約指輪 約35.8万円
婚約記念品(婚約指輪)の返礼 約13.4万円
結納式 約16.6万円
結納金 約98.8万円
結納品 約10.8万円
結納返し(現金) 約46.2万円
結納返し(品物) 約21.2万円
両家顔合わせ 約6.6万円

出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)

婚約指輪の平均は約35.8万円、返礼は贈らないケースもありますが、贈る場合の平均は約13.4万円です。

昨今は結納を省略するケースも増えていますが、結納式をした場合の費用平均は約16.6万円でした。また、結納金・結納品の平均は結納金が約98.8万円、結納品が約10.8万円。

さらに結納返しをする場合の平均は現金が約46.2万円、品物が約21.2万円でした。両家顔合わせの費用は平均で約6.6万円です。

ただし、価値観は多様化しており、婚約時の贈答や結納を省略するケースもあります。結婚する2人や両家の意向も考慮し、要・不要や必要金額を考えましょう。

結婚式や披露宴などでかかるお金

結婚式や披露宴にかかるお金は、結婚する際に必要なお金のなかでも高額です。会場や招待人数でも大きく変わるため、事前にいくら必要かを考えて準備する必要があるでしょう。

結婚式や披露宴などの費用の平均額は、以下の通りです。

項目 全国平均(推計値)
結婚指輪(2人分) 約26.1万円
挙式・披露宴 約303.8万円
新婚旅行 約29.6万円

出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)

以上の全国平均は、2022年版のデータを参照しています。新型コロナウイルス感染症流行前に結婚したカップルの調査結果が反映された2020年版では、挙式・披露宴の費用は平均約362.3万円でした。

新婚旅行の平均は2020年版では約65.1万円で、海外旅行を選択したカップルの割合が多く見られました。

結婚後の新生活にかかるお金

結婚して2人で暮らしはじめるなら、住居を住み替えるケースも多いでしょう。

2人暮らし用の物件を契約するなら通常、敷金や礼金、不動産仲介業者への仲介手数料が発生します。住居を新しくせず、パートナーの家に移り住む場合でも、引っ越し費用はかかります。一緒に生活する人数が変われば家具・家電や生活用品を買い替え、追加購入も必要です。

結婚に向けては新居の契約や家具・家電、生活用品の購入、引っ越し費用などもいくら必要か考えましょう。

結婚資金を用意する方法

結婚に必要なお金を用意する方法には、預貯金や貯蓄型保険の積立、親・親戚からの援助、ご祝儀などがあります。

現在の貯蓄も確認し、用意する方法を考えましょう。

結婚する2人で預貯金する

まず考えられる方法は、結婚する2人で預貯金に取組み、必要なお金を貯める方法です。現在の貯蓄額や収支、結婚式の希望、結婚後のライフスタイルなどを確認し合い、必要金額を考えてお金を貯めます。

結婚資金にいくら必要かを話し合い、一緒に貯めることは、今後の共同生活を続けるうえでも重要です。相手の金銭感覚や価値観も確認できるでしょう。

貯蓄型保険でお金を積み立てる

預貯金のほかに毎月一定額を払い込んで積み立てられる貯蓄型保険でも、結婚資金を準備できます。

途中で解約しても払い込んだ保険料と同額を受け取れるタイプなら短期間でも利用しやすく、おすすめです。月々の保険料や保険期間、受取率を確認して自分たちにあうものを選びましょう。

※受取率とは、払込保険料の累計額に対する満期までの受取総額の割合をいいます。

親や親族から援助してもらう

子どもの結婚費用を、親や親族が資金援助するケースも珍しくありません。

ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)では、結婚にかかった費用の全国平均が約371.3万円でした。しかし、親や親族からの費用援助は全国平均で約178.4万円あり、当人だけで全額用意したとは限りません。

親や親族を頼れるなら、相談して結婚資金を援助してもらうのも方法です。

出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)

ご祝儀で補てんする

結婚式を挙げる場合、ゲストからのご祝儀で費用を補てんできる場合もあります。ゼクシィ結婚トレンド2022(首都圏)では、ご祝儀の全国平均が約180.4万円でした。

ただし、結婚式費用は事前に支払うため、ご祝儀での補てんを考えていても一度負担しなければなりません。結婚式の規模やゲストの人数・関係性によっては、ご祝儀で受け取る金額が少ないケースもあります。

ゲストからのご祝儀は期待しすぎず、あくまでも一部を補てんする程度に考えましょう。

出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)

結婚資金が足りないときの対処法

結婚に必要なお金を考えて準備していても、不足する場合もあるでしょう。対処法には次の方法が考えられます。

  • 結婚式の内容を見直す
  • 時期を見直す
  • 所有物を売却してお金を用意する
  • 結婚式費用を分割で支払う
  • ブライダルローンやフリーローンを利用する

いずれの場合も夫婦となる2人で十分に話し合い、納得できる方法を選びましょう。

結婚式の内容を見直す

結婚にかかるお金のなかでも、結婚式・披露宴の費用はとくに高額です。お金が不足する際は、結婚式の内容を見直しましょう。

希望を盛り込むうちに予算オーバーしているなら、内容を見直せば金額を抑えられます。

  • 会場や衣装、演出を見直す
  • 招待人数を見直して規模を変更する
  • 挙式のハイシーズンを避ける

一例ですが、以上の項目などを見直して、金額を抑えられないか検討しましょう。

結婚式は2人の門出を祝う大切なイベントですが、結婚後の生活にもお金はかかります。何を重視すべきかを考え、取捨選択することも必要です。

時期を見直す

結婚資金が不足する場合、急ぐ事情がなければ必要なお金を用意できるまで結婚の時期を見送るのも方法です。

また、結婚自体は予定どおり行ないつつ、結婚に関する出費の間隔を空けられないか検討する方法もあります。

  • 婚約や両家顔合わせを済ませて、入籍・挙式は資金が貯まってからにする
  • 入籍して2人の生活をはじめ、結婚式はお金が貯まってから挙げる
  • 入籍・挙式だけ済ませて、新婚旅行はお金が貯まってから行く

さまざまなパターンが考えられますが、必要なお金を一度に準備できないなら、各時期を見直してみましょう。

所有物を売却してお金を用意する

結婚後の新生活に向けた準備も兼ねて持ち物を整理し、不要なものを売却すればお金を用意できます。ブランド品や趣味のグッズなど、場合によってはまとまった金額になるでしょう。

売却する場合は複数の業者で買取価格を確認し、条件の良い業者の利用がおすすめです。

結婚式費用を分割で支払う

結婚式費用の支払方法は式場ごとに異なりますが、クレジットカード払いに対応している式場もあります。

クレジットカードで分割払いにすれば、結婚式費用を一度に用意できなくても支払えます。式場を決める際は支払い方法も確認し、判断材料に加えても良いでしょう。

ただし、クレジットカードの利用限度額が結婚式費用の金額を上回っていなければなりません。また、分割払いでの手数料負担にも注意しましょう。

ブライダルローンやフリーローンを利用する

結婚式費用が分割払いできない場合、ローンを利用する方法もあります。

ブライダルローンは、結婚関連の目的で使うお金を借りられるローンで、資金用途が決まっています。一方、フリーローンは結婚資金に限らず、幅広い目的でお金を借りられるローンです。

しかし、ローンを利用するなら事前に審査を受ける必要があり、誰でもすぐに使える方法ではありません。審査に通過してローンを使う場合も、借入限度額や金利、返済期間を考えて計画的に利用しましょう。

結婚に必要なお金も
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明治安田生命じぶんの積立」は、結婚資金の準備にも使える貯蓄型保険です。

保険料の払込期間は5年(保険期間は10年間)、保険料は月々5,000円からと、気軽にはじめられます。100%以上の受取率で、申込時に健康状態の告知は不要です。

結婚資金だけでなく、結婚後にマイホームを購入する際の頭金や、子どもの教育資金を貯める方法にも利用可能です。

結婚が決まったらパートナーと話し合い、結婚資金の準備方法にご検討ください。

※明治安田生命じぶんの積立をご検討・ご契約いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。

まとめ

婚約から結婚、新婚旅行までにかかるお金の平均は約371.3万円です。また、結婚費用に加え、新生活をはじめるためのお金も別途かかります。

ただし、結婚費用は一概にいくら用意すればいいとは言い切れません。結婚にいくらお金が必要かは、各自の価値観や希望を考慮して考えましょう。

結婚資金を準備する方法には貯蓄や親からの援助のほか、貯蓄型保険で積み立てる方法もあります。結婚する2人で十分に話し合い、無理なく用意できる金額と方法で備えましょう。

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