生命保険の仕組みとは?
保険料の決まり方や保険の
種類をわかりやすく解説

生命保険は、多くの人が保険料を公平に負担し合い、必要になった人に給付される助け合いで成り立っています。皆で保険料を負担し合うことで、万一の事態に備えられる仕組みです。

本記事では、生命保険の仕組みや種類、保険を利用する目的などをわかりやすく解説します。保険を利用したほうが良いのか迷っている人や仕組みが分からない人は、ぜひ参考にしてください。

生命保険の仕組み

生命保険は、死亡・病気・ケガ・介護などの万一の事態が起きたときの経済的なリスクに備えるものです。

生命保険文化センターによると、生命保険の加入率は男性81.1%、女性82.9%です。男性・女性ともに、多くの人が生命保険に加入していることがわかります。

※出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年度)」

保険の仕組みを理解するため、まずは生命保険の基本的な用語を知っておきましょう。

  • 契約者:生命保険会社と契約を結び保険料を払い込む人
  • 被保険者:保険金や給付金が給付される条件(死亡やケガなど)の対象となる人
  • 受取人:保険金や給付金を受け取る人

生命保険は、契約者が保険会社と契約して保険料を負担し、被保険者に万一の事態があった場合に、受取人が保険会社から保険金や給付金を受け取れる仕組みです。

保険金には、死亡・高度障害状態になった場合に受け取れる死亡保険金・高度障害保険金や、満期時に生存していた場合に受け取れる満期保険金があります。また、病気やケガによる入院・手術などの際に受け取れるのが給付金です。

生命保険は相互扶助で成り立つ

生命保険は、相互扶助の考えで成り立っています。相互扶助とは、大勢の人々が保険料を負担し合い、万一の事態が起きた人が保障を受けられる仕組みです。

一人ひとりが出し合うお金は少なくても、大勢で出し合えばまとまったお金を用意できます。そして誰かが有事の際は集めておいたお金から必要な費用を賄うというのが基本的な構造です。

生命保険の保険料の決まり方

保険の契約者が保険会社に払い込むお金を「保険料」と言います。では、生命保険の保険料はどのように決まるのでしょうか。

生命保険では、多くの人から集めた保険料と支払う保険金の金額が等しくなる「収支相等の原則」が基本です。この考えをもとに、保険料が決まります。

生命保険の保険料には、「純保険料」と「付加保険料」の二つがあります。

  • 純保険料:保険金の支払いに充てるための保険料
  • 付加保険料:契約の締結、維持に必要な経費など、保険会社が保険事業を維持するために必要となる費用に充てられる保険料

純保険料は予定死亡率と予定利率をもとに、付加保険料は予定事業費率をもとにそれぞれ計算されます。

予定死亡率・予定利率・予定事業費率の内容は、それぞれ以下のとおりです。

  • 予定死亡率:過去の統計から予測された死亡率
  • 予定利率:保険料の運用により得られると予想される収益をもとに計算した割引率
  • 予定事業費率:保険料のうち保険会社が運営上必要とする経費の割合

生命保険の種類

一口に生命保険と言っても、種類はさまざまです。生命保険を大きく分けると、以下4つに分類できます。

それぞれ以下で詳しく解説します。

死亡保険


死亡保険とは、被保険者が死亡・高度障害状態になった場合に保険金が受け取れる保険です。死亡保険は、さらにいくつかの種類に分けられます。

  • 終身保険:保障が一生涯続く保険
  • 定期保険:保険期間が決まっており、その期間中に死亡した場合に保険金が受け取れる保険
  • 収入保障保険:保険金が年金形式で受け取れる保険

終身保険は、保険期間の定めがなく、保障が一生涯続く保険です。解約時には解約返戻金が受け取れるため、万一の備えとしてはもちろん、老後資金への備えなどにも活用できます。

一方、定期保険は保険期間が決まっています。基本的に保険金などの支払事由に該当しなければ、受け取れるお金はないため、一般的に、終身保険と比べて保険料が割安な傾向にあります。

収入保障保険は、遺された家族の生活を守るための保険です。死亡保険金を年金形式で受け取れるため、生活費として計画的に利用できます。

生存保険

生存保険は、被保険者が一定期間生存していた場合に満期保険金が受け取れる保険です。代表的な生存保険には、個人年金保険や学資保険があります。

  • 個人年金保険:契約時に決めた期間の経過後、または一定の年齢から年金が受け取れる保険
  • 学資保険:教育資金に備えるための保険で、子どもの進学にあわせて教育資金や満期保険金が受け取れる保険

個人年金保険は、公的年金を補完するものとして活用できる保険です。普通預金のように簡単に引き出せないため、計画的に老後に備えられます。

学資保険は、一般的に契約者である親が死亡した場合に以降の保険料払込みが免除されます。保険料の払込みが免除されても予定どおり教育資金や満期保険金の受け取りが可能です。

生死混合保険

生死混合保険は、死亡保険と生存保険を組み合わせた保険で、養老保険が代表的です。

養老保険は、保険期間中に死亡した場合に死亡保険金を受け取れ、満期時に生存していた場合に満期保険金を受け取れる保険です。なお、死亡保険金と満期保険金は同額であることが一般的です。

その他に分類される保険

その他に分類される保険には医療保険、がん保険、介護保険、就業不能保険などがあります。

  • 医療保険:病気やケガで入院や手術をした際に給付金が受け取れる保険
  • がん保険:がんで入院や手術をした場合やがんと診断された場合などに保険金や給付金が受け取れる保険
  • 介護保険:介護が必要な状態が一定期間続いた場合や要介護認定を受けた場合などに保険金や給付金が受け取れる保険
  • 就業不能保険:長期間働けなくなり収入が減った場合に給付金が受け取れる保険

医療保険は、病気やケガで入院や手術をした際に給付金が受け取れる保険です。通院時の保障がある保険もあります。

一方、がん保険はがんに特化した保険です。がん以外の病気では保険金が受け取れない分、保険料が割安な傾向にあります。保険によっては、がんと診断された時点でまとまった保険金や給付金を受け取れるため、治療費などを含めた経済的負担の軽減が可能です。

介護保険は、公的介護保険を補完するものとして活用できます。公的介護保険では、介護サービスによる現物給付ですが、保険会社の介護保険は現金で受け取れる点が特徴です。

就業不能保険は、働けなくなったときのリスクに備えられます。お給料のように定期的に受け取れるものもあります。

生命保険を利用する目的

生命保険を利用する目的により、必要な保障は変わります。生命保険の利用を検討する際は、まず目的を明確にしましょう。

生命保険を利用する主な目的には、以下のようなものがあります。

  • 死亡に備える
  • 病気・ケガに備える
  • 介護に備える
  • 教育費や老後資金などに備える

生命保険は、人が亡くなった場合に備えられるものです。貯蓄は期間とともに少しずつお金が増えていくため、急にまとまったお金を用意できません。しかし、保険は相互扶助の仕組みで成り立っているため、すぐに万一のことがあった場合にも備えられます。

病気・ケガにも備えられます。病気やケガをすると治療にお金がかかるのはもちろん、治療のために仕事を休まざるを得なくなり収入が減少するリスクも考えなくてはなりません。働けない期間が長引けば、経済的な負担が大きくなるため、保険などでの備えがあると安心です。

また、介護への備えにも活用できます。介護が必要になると大きな費用がかかり、公的介護保険だけでは不十分なケースもあります。元気なうちに、介護にも備えることが大切です。

さらに、貯蓄型の保険なら、教育費や老後資金など将来必要な資金にも備えられます。毎月の保険料の払込みを口座からの自動引き落としにした場合、計画的に貯蓄しやすい点が特徴です。

明治安田生命じぶんの積立
は幅広い目的に備えることが
できる

明治安田生命じぶんの積立は、幅広い目的に備えることができる貯蓄型保険です。

月々5,000円から積み立てでき、保険料の払込みも5年間で終了するため、気軽に始められます。

また、10年間の保険期間満了時には、満期保険金を受け取れます。満期保険金の受取率(※)は103%です。

保障を準備しながら、旅行に充てる資金を貯めたい、貯蓄を始めたいなど、幅広い目的にご利用いただけます。

※受取率とは、払込保険料の累計額に対する満期までの受取総額の割合をいいます。

まとめ

生命保険は、多くの人が保険料を出し合い互いを支え合う相互扶助の仕組みで成り立っています。

死亡や、病気、ケガなどの万一の事態や、老後資金などさまざまな目的に備えることができます。生命保険の利用を検討する際は、目的を明確にし、自分にあった保険を選びましょう。

明治安田生命じぶんの積立は月々5,000円から積み立てできます。保障を準備しながら、旅行・趣味・将来に向けた貯蓄など幅広い目的に活用できるためぜひご検討ください。

※保険商品をご検討・ご契約いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。

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