学資保険は元本割れする?
リスク回避のためにできることまとめ

学資保険は、主に子どもの教育費を準備するための保険です。一定の保険料を払い込み続ければ、大学進学などのタイミングでまとまった教育資金や満期保険金を受け取れます。

しかし、払い込んだ保険料の合計額より受け取れる保険金や解約返戻金の金額のほうが少ない「元本割れ」になる場合もあります。

この記事では、学資保険で元本割れするケースや、元本割れを回避するための対策を紹介します。ぜひ参考にしてください。

学資保険で元本割れするってどういうこと?

学資保険の元本割れとは、受け取れる保険金や解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を下回ることです。学資保険では、決まった期間・回数において保険料を払い込み続けると、決まった時期に教育資金や満期保険金を受け取ることができる保険です。

たとえば、月々1万円の保険料を15年間払い込み、大学入学などのタイミングで175万円の保険金を受け取れる学資保険に加入したとしましょう。

払い込む保険料は、月々1万円×15年=180万円ですが、受け取れる教育資金や満期保険金の合計金額が175万円です。

この場合は、払い込む保険料より、受け取れる保険金の総額が下回っているので元本割れしているということになります。

学資保険で元本割れするケース

学資保険で元本割れする主なケースは、以下の二つです。

  • 途中で解約する
  • 受取率が100%以下

それぞれどのようなケースか、詳しく見ていきましょう。

途中で解約する

学資保険のように既定の期日に保険金が受け取れる保険を「貯蓄型保険」と呼びます。一般的に貯蓄型保険では、途中で解約する場合は解約返戻金を受け取れます。

解約返戻金とは、保険を解約した際に受け取れるお金のことで、解約するタイミングによって金額が異なります。

解約返戻金は払い込んだ保険料の総額を下回ることが多く、とりわけ契約してすぐ解約する場合は、解約返戻金の設定自体がないか、きわめて低く設定されている場合が少なくありません。元本割れしないためにも、途中で解約しないことが大切です。

受取率が100%以下

受取率とは、払い込んだ保険料の総額に対して、受け取れる教育資金や満期保険金の割合がどのくらいかを示したものです。「返戻率」と呼ばれることもあります。

受取率は、次の計算式で求められます。

  • 受取率=保険金などの受取総額÷払込保険料総額×100

上記の計算式で求めた受取率が100%以下の場合は、受け取れる保険金が払い込んだ保険料を下回ります。

貯蓄性を重視し、元本割れしたくないと考える場合は、受取率が100%以上の商品を選ぶといいでしょう。

ただし、貯蓄ではなく保障を重視しているなどの理由で受取率が100%以下である場合もあるため、必ずしも受取率が100%以下であることが悪いこととは限りません。

元本割れしないための対策

元本割れしないための対策としては、次の3つが挙げられます。

  • 無理なく払い込める保険料に設定する
  • なるべく特約はつけない
  • 保険料をまとめて払い込む

それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

無理なく払い込める保険料に設定する

払い込む保険料が多ければ、受け取れる保険金も多くなる可能性があります。

しかし、払い込む保険料が多くなると負担も大きくなり、収入が減ったときや支出が増えたときなどに保険料の払込みが難しくなる可能性があります。保険料の払込みが難しくなると、途中解約も視野に入れなくてはいけません。

途中解約すると、多くのケースにおいて元本割れが生じます。途中解約を避けるためにも、無理なく払い込める保険料に設定しておくことが大切です。

なるべく特約はつけない

特約とは、保障内容を充実するために、任意で付加するオプションの契約のことです。たとえば、医療特約をつけると、保険期間中に入院や手術などの必要が生じた際に、保険金・給付金を受け取れる場合があります。

特約をつけると保障内容がより充実しますが、その分、保険料が上がる可能性が高い点に注意が必要です。また、特約が適用される状況にならない限り、受け取れる保険金の総額は増えないため、受取率が下がって元本割れとなるおそれがあります。

教育費の貯蓄をメインとして考えるのであれば、特約はなるべくつけないほうがいいでしょう。また、教育費だけでなく医療費などの充実も図る目的なら、ある程度の元本割れは仕方のないものと考えることもできます。

保険料をまとめて払い込む

保険料の払込方法は、月払いだけでなく、半年払い、年払い、一括払いなどを選択できる場合があります。保険料は少額ずつ払い込むよりも、まとめて払い込むほうが受取率は高くなることが一般的です。

元本割れを避け、受取率をなるべく上げたい人は、まとめて払い込む方法も検討してみましょう。ただし、無理に保険料の払込みをしてしまうと家計に影響が出る場合もあるので、慎重に検討することが大切です。

元本割れしにくい学資保険を選ぶには?

次の3つのポイントに注目すると、元本割れしにくい学資保険を選びやすくなります。

  • 受取率が100%以上の商品を選ぶ
  • 保障ではなく貯蓄を重視している学資保険を選ぶ
  • 保険料の払込期間が短い学資保険を選ぶ

ただし、上記のポイントすべてを満たす元本割れしにくい学資保険でも、契約内容や途中解約によって元本割れする場合があります。契約内容をしっかり確認し、事前に受取率を計算しておきましょう。

受取率が100%以上の学資保険を選ぶ

もともとの受取率が100%以上の学資保険を選べば、基本的には元本割れしません。

ただし、受取率が100%以上の学資保険でも、契約年齢や払込方法、払込期間などの条件が変わると受取率が100%を切ってしまう可能性があります。

契約を結ぶ前に、受取率が100%以上になるか契約内容をよく確認しておきましょう。

保障ではなく貯蓄を重視している学資保険を選ぶ

保障が充実している学資保険を選ぶと、受取率が低く、保険金も少なくなる傾向にあります。子どもの教育費を用意することを学資保険加入の主な目的とするなら、保障より貯蓄を重視している商品を選びましょう。

ただし、保障を充実させたい場合は別です。受取率の高さだけでなく、必要な保障を備えられるのかに注目して、学資保険を選びましょう。

保険料の払込期間が短い学資保険を選ぶ

学資保険の受取率は、払込期間が短いほど高くなる傾向があります。元本割れをしたくない場合は、払込期間が短く設定されている学資保険を選ぶといいでしょう。

また、同じ学資保険でも、払込期間が選べる場合は短い払込期間を選択することで、元本割れを回避しやすくなります。

ただし、払込期間が短くなると、月々に払い込む保険料が高くなる点には注意が必要です。無理なく払込みを続けられるのか、保険加入前にシミュレーションしてみましょう。

元本割れしにくい3つの条件を満たす
「明治安田生命つみたて学資」

明治安田生命つみたて学資」は、元本割れしにくい3つの条件すべてを満たす学資保険です。

「明治安田生命つみたて学資」は、お子さまの進学にあわせ、大学などの時期に合計4回、教育資金・満期保険金が受け取れる学資保険です。

途中解約をしない限り、受取率が100%以上であることに加え、医療特約などの特約がありません。また、保険料の払込みは長くても15歳までで終了するため、さらに貯蓄性を高めることができます。

ご契約時のお子さまの年齢が2歳以下の場合は、払込期間を10歳までに短縮することも可能です。さらに受取率を高めたい人は、年払いなどを選択し、まとめて保険料を払い込むことも可能です。

「明治安田生命つみたて学資」では、ご契約者に万一のことがあった際などは、保険料の払込みが免除される保障が基本の契約内容で適用されます。なお、保険料は免除されても、保障は継続し、決まった時期に保険金は受け取れます。

※保険商品をご検討・ご契約いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。

まとめ

学資保険に加入することで、お子さまの教育費を計画的に準備することができます。受取率が100%を超える学資保険を選べば、より効率よく備えられます。

元本割れしにくく、なおかつ受取率が高い学資保険を選んで、計画的に高校進学や大学進学に備えてはいかがでしょうか。

また、学資保険では、保険契約中に万一のことがあった際は、保険料の払込みが免除されます。

保険金はそのまま受け取れるため、万一の際もお子さまの教育費を確保できるのも特徴です。不測の事態に備えるためにも、ぜひ学資保険をご検討ください。

募Ⅱ2301004ダイマ推

コラム一覧に戻る