子どもの保険にはどんな
種類がある?加入目的と
選ぶポイントを解説

小さい子どもがいる人や出産を控えている人のなかには、子どもに必要な保険を知りたい人も多いのではないでしょうか。

子どもの保険にはさまざまな種類があり、年齢などによって検討したい保険が変わってきます。そこで本記事では、子どもの保険の目的と種類、選び方を解説します。

学資保険など、子どもが幼いうちに検討したいものもあります。教育資金、お子さまの病気やケガへの備えを考えるきっかけにしてください。

子どもの保険の目的

子どもの保険にお申込みする目的は、主に「教育資金に備えるため」「病気やケガに備えるため」の二つです。それぞれ詳しくみていきましょう。

教育費に備える

子どもの教育費は、人生三大支出の一つです。例えば、幼稚園から大学まですべて公立に通ったとすると、約1,055万円の教育費がかかります。また、幼稚園から大学まですべて私立だとすると、約2,528万円もの教育費が必要です(※)。

上記の教育費に加え、自宅から学校までの交通費、自宅外通学をする場合は仕送りや下宿代などもかかります。

このように、子どもの教育費には大きなお金が必要になるので、早いうちから計画的に教育資金の用意を始めることが大切です。

※出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」

病気やケガに備える

子どもの保険に加入するもう一つの目的は、病気やケガに備えるためです。

子どもが病気やケガで病院にかかった場合、「子ども医療費助成制度」により助成が受けられるため、大人と比べて医療費の負担はあまり大きくなりません。

子ども医療費助成制度とは、子どもの医療費の一部を自治体が助成し、子育て世帯の経済的な負担を減らす制度です。自己負担の金額や助成の対象となる子どもの年齢は、自治体により異なります。

しかし、健康保険が適用されない以下のような費用は、子ども医療費助成の対象外となる場合があります。

  • 一部の差額ベッド代
  • 入院時の食事代
  • 先進医療
  • 健康診断・予防診断 など

子どもの入院時、年齢によっては個室を選択する可能性も高いでしょう。また、病院に支払う費用以外にも、入院に付き添う親の食事代やほかの家族の外食費、兄弟の一時保育料などがかかるほか、親の収入が減少することも考えられます。

2021年度の「生命保険に関する 全国実態調査」によると、子どもが生命保険に加入する場合の加入意向のある保障内容は、「病気やケガの治療や入院にそなえるもの」が58.1%と最も多い結果でした。調査結果からも、多くの人が子どもの病気やケガに備えるための保険に、必要性を感じていることが分かります。

出典:「生命保険に関する 全国実態調査」(生命保険文化センター)

※制度に関する記載は2023年2月現在の制度に基づくものであり、将来変更される可能性があります。

子どもの保険にはどんな種類がある?

子どもが被保険者としてお申込みする保険には、主に以下のようなものがあります。

  • 学資保険
  • 医療保険
  • 傷害保険
  • 個人賠償責任保険

学資保険

学資保険は、子どもの教育資金に備えることを目的とした貯蓄型の保険です。原則として親が契約者・子どもが被保険者となり、子どもの入学や進学にあわせて教育資金や満期保険金が受け取れます。

一般的に親(契約者)に万一のことがあった場合、以降の保険料の払込みが免除されるのも、学資保険の特徴です。保険料の払込みがあったものとして保障が続くため、予定どおりの教育資金や満期保険金を受け取ることができ、教育費の心配がなくなります。

また、毎月の保険料を口座からの自動引き落としで払い込むようにすれば、計画的な貯蓄が可能です。ただし、途中で解約すると、一般的に解約返戻金が払い込んだ保険料を下回ってしまうため、預貯金のように簡単には引き出せませんが、その分貯蓄を継続できます。

医療保険

医療保険は、病気やケガで入院・通院・手術をした際に給付金が受け取れる保険です。一般的に、入院給付金や通院給付金は「日額○円」、「1回○円」というように給付されます。

医療保険で病気やケガの備えをしていれば、子ども医療費助成制度でまかなえない費用をカバーすることが可能です。子どもの病気やケガで親が仕事を休まざるを得なくなり収入が減少するリスク、通院時のタクシー代などに備えられるものもあります。

傷害保険

傷害保険は、日常生活におけるケガに備える保険です。例えば、以下のような場合に保障が受けられます。

  • 子どもが交通事故に遭った
  • 子どもが部活動でケガをした
  • 子どもが自転車で転んでケガをした など

一般的に、不慮の事故などによるケガが傷害保険による保障の対象です。傷害保険によっては、賠償責任の補償も付いているものもあります。

個人賠償責任保険

個人賠償責任保険とは、日常生活の偶然な事故で他人にケガをさせたり物を壊したりし、法律上の損害賠償責任を負った際に補償される保険です。以下のような場合に、補償が受けられます。

  • 自転車で他人をケガさせた
  • お店の商品を壊してしまった
  • ボールを窓ガラスにぶつけて割ってしまったなど

子どもの自転車事故は、ほかの世代と比べても件数が多い事故です。自転車運転者の年齢層別事故件数をみてみると、最も多いのが16~19歳による事故でした。19歳以下が全体の38%を占めていることからも、未成年者の自転車事故が多いことが分かります(※)。

自転車事故の損害賠償金は多額になるケースも多いため、個人賠償責任保険で備えておくと安心です。賠償責任補償が付いている傷害保険や、自動車保険や火災保険に特約を付けて備える方法もあります。

※出典:「自転車事故の損害賠償に係る現状について」(国土交通省)

子どもの保険を選ぶポイント

子どもの保険の必要性を感じているものの、どう選べばよいか分からない人もいるでしょう。ここでは、子どもの保険を選ぶときのポイントを解説します。

  • 保険で備える目的を明確にする
  • いつまで保障を準備したいのか考える
  • 年齢によって検討したい保険は異なる

保険で備える目的を明確にする

最初に、子どもの保険に加入する目的を明確にしましょう。教育費に備えるなら学資保険、病気やケガに備えるなら医療保険というように、加入する目的によって選ぶべき保険は変わってきます。

また、保障と貯蓄どちらを重視すべきかも考えましょう。貯蓄を重視すると、一般的に同じ保障内容の場合、保障のみで貯蓄部分がない保険に比べて保険料は高くなります。

一方、保障のみで貯蓄部分がない保険には、解約返戻金や満期保険金はありませんが、一般的に同じ保障内容の場合、貯蓄部分がある保険に比べて保険料が割安です。

いつまで保障を準備したいのかを考える

保険には、一定期間のみ保障される「定期保険」と一生涯保障される「終身保険」があります。子どもが○歳になるまでの一定期間のみ保障を準備したいのか、一生涯の保障が必要なのかを考えましょう。一般的に同じ保障内容の場合、保険期間が定められている定期保険は、終身保険と比べて保険料が低くなります。

年齢によって検討したい保険は異なる

子どもの年齢により、検討を始めたい保険の種類が異なります。例えば、学資保険は、早く始めるほど長い積立期間を確保でき、毎月の保険料を抑えられます。商品によっては、妊娠中からお申込みが可能です。

また、医療保険は、子ども医療費助成制度の対象年齢から外れる前に検討しておきたい保険です。子ども医療費助成制度の内容は自治体によってさまざまで、子どもが高校3年生になるまで助成される場合もあれば、中学3年生以降は対象外となる自治体もあります。

さらに、保険ごとに対象年齢が異なるので、お申込みをしたい保険の要件を満たすかどうかの確認も必要です。

子どもの教育費を計画的に準備できる
「明治安田生命つみたて学資」

「明治安田生命つみたて学資」は、お子さまの成長にあわせて計画的に教育費を準備できる学資保険です。大学などにかかる資金に備えて、教育資金・満期保険金が受け取れます。

保険料払込期間は、最も長いプランでも15歳までです。費用がかさみやすい時期まで払込みを終了できるので、高校や大学の時期に保険料のご負担がありません。

また、ご契約者に万一のことがあった場合は、保険料の払込みが免除されます。払込みが免除されても、教育資金・満期保険金はそのまま受け取れるので安心です。

さらに、「明治安田生命つみたて学資」のご加入者さまは、お子さまの急な病気やケガなどの際に24時間相談できる「24時間妊娠育児相談サービス」がご利用いただけます。お子さまの出生予定日の140日前からお申込みできるので、ぜひご検討ください。

※保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。

まとめ

子どもが保険に加入する目的は、主に「教育費を準備すること」「病気やケガの際に備えること」の二つです。教育費、病気やケガの備えとして検討したい子どもの保険には、学資保険・医療保険・傷害保険・賠償責任保険などがあります。

保険にお申込みする目的や保障が必要な時期、子どもの年齢などによっても選ぶべき保険は変わってきます。お子さまの成長にあわせて、必要な保険を検討しましょう。

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