Y.S.C.C.横浜
©J.LEAGUE
2021/2/26
みんなの地元魅力紹介
「横浜・本牧編」
世界へと開かれた港町ヨコハマ
中国菓子にフランスパンなど多文化を一度に堪能!
地元の魅力を紹介していく46回目は、Y.S.C.C.横浜(横浜スポーツ&カルチャークラブ)のホームタウンである神奈川県横浜市をクローズアップ。
本サイトでは、これまでに横浜F・マリノス編・横浜FC編でも横浜エリアを紹介しましたが、今回はY.S.C.C.横浜の期待の若手ピーダーセン世穏選手とともに、エキゾチックな元町・中華街のグルメと、本牧の日本庭園や老舗和菓子ブランドという、まったくカラーの違う横浜の2つの顔をご紹介します。
新ユニフォームは本牧の名勝
「三渓園」三重塔をデザイン
Y.S.C.C.横浜は、1964年に設立された「横浜・中区スポーツ少年団」にルーツを持つサッカークラブ。2014年からJリーグに参加し、地域に根ざしたクラブとして神奈川県横浜市をホームタウンに活動しています。2021シーズンの1stユニフォームには国指定名勝「三渓園」旧燈明寺三重塔を透かし柄でデザイン。横浜本牧の象徴を身に纏い全力で戦います。
ピーダーセン世穏選手は、デンマーク人の父、日本人の母を持つ本チームのフォワード。幼少時からサッカーに励み、慶應義塾体育会ソッカー部を経て2020年にチームに加入。これからの活躍に注目が集まる選手です。選手の間では「ピーダー」と呼ばれ、親しまれているとか。
クラブに加入して身近になった
グルメタウン元町・中華街
本日最初に訪れたのは、元町・中華街。以前から親しんでいたものの、クラブに加入してから地元・横浜に詳しくなってきたというピーダーセン選手。グルメでおなじみ中華街も、より身近な存在になったそうです。
「実はこの間もランチを食べに来たばかりなんです。これだけお店があると何を食べようか迷いますよね。美味しいお店を調べて、これからどんどん開拓したいです」とのこと。この日は、1960年に開業した四川料理の老舗「重慶飯店」を訪れました。
中華焼き菓子にミルクをイン!
「番餅」は癖になる美味しさ
本日のお目当ては、お土産などに人気の名物菓子「番餅(バンピン)」。「重慶飯店」の番餅は、中国に古くから伝わる焼き菓子の餡にミルクを練り込み、日本人にも食べやすくアレンジしたオリジナル商品です。ずっしり重そうな見た目とは裏腹の控えめな甘さが特徴。「ほかでは食べられない」とリピーターが続出しているとか。
ピーダーセン選手も普段から和菓子を嗜む甘いもの好き。「餡が大好きで普段はあんまんもよく食べるんですが、番餅の餡は甘すぎないのがいいですね。生地の上に乗ったクルミと口の中で合わさって、香ばしい美味しさがあります」と、大満足。
四川をベースに進化し続ける
「重慶飯店」オリジナルメニュー
「重慶飯店」本館には1階にショップがあり、2階から上のダイニングフロアや個室ではゆったりと落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。
PR担当の矢野友子さんによると、「食事では麻婆豆腐が一番人気です。四川料理は辛いイメージがありますが、料理によって辛くない味にもアレンジできます」とのこと。「四川の定番メニューのほか、“進化しつづける中華料理”というコンセプトのもと、シェフおすすめの期間限定メニューをお出ししています」。老舗の味を守りながら変化し続けるお店の姿勢に、ピーダーセン選手も興味津々でした。
重慶飯店 本館
- 住所:神奈川県横浜市中区山下町164
- 電話番号:045-641-8288
- 営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00)、17:00~20:00(L.O.19:00)
- 土・日・祝 11:30~20:00(L.O.19:00) ※酒類の提供は19:00迄
- 定休日:無休
トレンドの先をいく横浜で
フランスパンを広めた名店!
「続いて訪れたのは、「重慶飯店 本館」と同じく元町に本店を構える老舗ベーカリー「ポンパドウル」。
フランスパンの生みの親であるポンパドウル夫人から名前をとったこのお店では、焼きたてのバケットが人気商品。1968年の創業当時、まだあまりなかったフレッシュなベーカリーを浸透させるため、当時ファッションをリードしていた横浜元町の地を選んで開業したそうです。
角切りチーズの濃厚な香り!
ダントツ人気「チーズバタール」
品揃え豊富な「ポンパドウル」ですが、創業当時からダントツの人気No.1を誇るのが「チーズバタール」。中に角切りチーズを入れて焼き上げたフランスパンです。販売促進部の中山興久さんによれば、「チーズをパンの中に入れてしまうという、創業当時ナンセンスとも思われることに挑戦した商品です」とのこと。ふわふわの中身を十分に味わえるラグビーボール型が特徴で、4種類をブレンドしたチーズが濃厚に香ります。
“焼き立て”のチーズバタールを食べたピーダーセン選手は、「ふかふかで美味しい! チーズの量がちょうどいいですね」と満面の笑み。「パンとチーズが好きで、朝食ではよくミネストローネと合わせて食べます。昼すぎのお腹がすいた時に食べることも。サッカーは動くスポーツなので炭水化物でしっかりカロリーを摂っています」と、アスリートとしても太鼓判!
ポンパドウル 元町本店
- 住所:神奈川県横浜市中区元町4-171 ポンパドウルビル1階
- 電話番号:045-681-3956
- 営業時間:9:00~20:00 イートインあり
- 定休日:不定休
古建築と四季折々の風景
「三溪園」で“わびさび”を堪能
お腹もいっぱいになったところで、元町から本牧へ。住宅街を抜けて現れたのは、実業家で茶人の原三溪によって作られたという、緑深い日本庭園「三溪園」です。異国情緒あふれる港町とは雰囲気が一変し、風情のある風景が広がっています。ここには江戸時代初期などに建てられた17棟の建築物があり、敷地の起伏を生かした庭園にマッチ。古建築とともに四季折々の花やバードウォッチングを楽しめます。
ピーダーセン選手も、「古い建築物には自然に溶け込む色が使われていてきれいですね。最近は日本でもSDGsが掲げられていますが、“わびさび”という言葉があるように、古いものを長く大切に使う文化は日本にもともと根付いていたんだなって、こちらを歩いていて気づかされました」と、心ゆくまで散策を楽しんでいました。
公益財団法人 三溪園保勝会
- 住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
- 電話番号:045-621-0634・5
- 開園時間:9:00~17:00(入園は閉園の30分前まで)
- 休園日:12月29日、30日、31日
辛口・濃口が後を引く美味しさ
『ビア柿』を横浜の新名物に!
最後に立ち寄ったのは、神奈川県を代表する製菓ブランド「美濃屋あられ製造本舗」。注目の商品は、ビールに合わせて辛口・濃口に仕上げた柿の種「横濱ビア柿」です。もち米100%で、ビーフブイヨンなどを使った濃厚な味付けにハバネロの辛味をプラス。ピーダーセン選手も、「一瞬で辛みが口の中に広がって後を引くおいしさ。このまま食べてもいいし、お酒にもよく合います」と大絶賛です。
「Y.S.C.C.加入時にほかの選手と決起会をしたんですが、『ビア柿』をみんなで囲んで食べたら楽しそうですね」とピーダーセン選手。代表取締代表の小森健太郎さんは、「ビール発祥の地である横浜に興味を持ってほしい、という思いから生まれた商品。『ビア柿』をきっかけに横浜に足を運んでくれる人が増えて、地域に還元できたら嬉しいです!」と、地元を活気づけたという熱意を語ってくれました。
美濃屋あられ製造本舗 工場直売所
- 住所:神奈川県横浜市中区小港町1-6
- 電話番号:045-681-3956
- 営業時間:9:00~20:00 イートインあり
- 定休日:不定休
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が変更になっている場合があります。
PROFILE
©J.LEAGUE
ピーダーセン 世穏 PEDERSEN JORN
- 背番号
- 15
- ポジション
- フォワード
- 身長・体重
- 183cm/78kg
- 出身地
- 東京都
- 前所属チーム
- 慶応義塾大