三浦知良選手×
明治安田

このポルトガルの地で、ゴールを挙げたい。夢であり、目標です。

リズムを崩さないように食事の時間には気をつけているよ。それとやっぱり睡眠は大切。

１５歳でブラジルに行ったとき。周りのレベルが高く体つきも違って、いくつの壁を乗り越えたらプロに、レギュラーにたどり着くんだろう？という感じだった。でも、日本には帰れないから。毎日、見えない努力。休みの日も休まなかったし、続けていくしかなかったな。

２、３年して言葉がだいぶ分かるようになって、他の選手と言い合えるようになってから自分を出せるようになった。ドリブルが得意だったので、同じ年代だったら抜けるようになって、試合に出られるようになっていった。

コツはないかな。毎日努力するしかない。やっぱりどれだけこだわってできるか。常に原点に戻ることが大事。サッカーで言うとボールを止める、蹴る。基礎を今でも繰り返している。それがプレッシャーを跳ねのけていく力になるんじゃないかな。

ここポルトガルでは僕に対してまったく忖度しないのがいい（笑）みんな僕より若いんだけど、ユースの選手みたいな扱いをしてくれるのが、逆にうれしい。自分がピチピチな感じでいられる。年下の選手に「こっち来い！」って呼ばれることもあって、ブラジル時代を思い出しているよ。

情熱を持ち続けること。１０代のときの悔しさとか、もっと上手くなりたい、試合に出たい、ゴールを決めたい、そういう気持ちが１８歳の時とほとんど変わってない。情熱を忘れないことが大切。

あたたかいお風呂と冷たいお風呂の交代浴。つかりながら８０年代の歌謡曲を聴いている。ポルトガルにはカラオケがないんでお風呂で歌ってるよ（笑）

子どものうちが一番技術が身につくから、止める、蹴るを正確にしっかりできることがまずは大事。その上で、やっぱりサッカーだから、喜びをもって、楽しくやってほしいな！

治安がよく、人が親切なので過ごしやすい。そういう意味では、日本とポルトガルは似ているかもしれないね。

サッカーに成長させてもらったから、リスペクトを忘れちゃいけないなと思っている。サッカーを続けているから、いろんな国で、いろんな人に出会えて、いろんなことを学べて、本当に感謝しているよ。