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2020/07/30
みんなの地元魅力紹介「東京編」
“江戸っ子” 情緒溢れる下町
変わらない良さが人々を引きつける東京の下町
地元の魅力を紹介していく1回目のスタートは東京を紹介します。
浅草、上野、秋葉原、柴又、深川など隅田川沿いのエリアを指すことが多い下町。当時の町人や職人気質が“江戸っ子”として受け継がれています。江戸の歴史や昭和の面影が残る風情ある町並みは、散策や観光にぴったり。懐かしさの中に新鮮な発見もあり、訪れる度に楽しさ広がります。
懐が深く、居心地がいい
情緒豊かな下町の魅力
古き良き風情を残す下町は、日本の原風景を思い起こさせます。訪れる者を優しく受け入れ、そこにいる間は時の流れが緩やかに感じられるような不思議な魅力があります。気になるスポットや下町グルメをハシゴするも良し、そこで暮らす人々の営みを感じながら気の赴くままに小径を行くのも良いでしょう。懐かしい出会いがあったり、想像もしなかったような新たな発見が待っているはず。旅行気分で下町散策を楽しんでみてはいかがですか?
漁師のまかない飯がルーツ
深川めしの歴史を紐解く
下町散策の楽しみの1つにグルメ散策があります。
江戸時代から愛される郷土料理である深川めしもそんな下町グルメの一つです。
深川めしは、東京・深川(江東区)の漁師たちが仕事の合間に食べるまかない飯の「ぶっかけ飯」がルーツ。当時は、アサリ、長ネギ、豆腐を煮たすまし汁を冷や飯にかけたり、塩ゆでしたバカ貝(アオヤギ)をご飯にのせていたとか。その後、味噌や醤油仕立てに変化して、屋台などで手軽に楽しめるファストフードとして親しまれていたそう。家庭では、アサリを入れた炊き込みご飯が、お袋の味として広まりました。江戸っ子が愛する深川めしについて、「神田明神下 みやび」で聞きました。
江戸前の味付けと
アサリの存在感が際立つ
「神田明神下 みやび」は、天ぷらと江戸前鮨を中心とした日本料理店。広報担当の時田さん曰く「現在の深川めしは、店ごとにさまざまな工夫を凝らして進化しています。ただ、そのルーツに思いを馳せると、気性の荒い江戸っ子を満足させた昔ながらの甘じょっぱい醤油ベースの味付けはひとつの特徴だと思います」。「神田明神下 みやび」の「あさり 深川めし」は、そうした歴史を背景に、幅広い世代がおいしいと感じられる味を目指しているそう。
何度も試作、試食を繰り返して完成した「あさり 深川めし」。「レトルト袋を触ってみて。アサリがしっかり入っていることがわかるでしょ」と時田さん。一袋2合分に50g以上のアサリをたっぷりと入れて、正真正銘の深川めしを味わってもらいたいという心意気を感じます。
家庭でおいしく炊くコツは、炊飯器に米2合、レトルトの具を入れて軽く混ぜてから2合炊飯のメモリまで水を入れること。「出汁を効かせて、ベースをしっかり作って味を下支えしているので、自分好みの味にアレンジもしていただけます」。
「神田明神下 みやび」はお弁当・仕出しで昭和53年に創業。そのため、冷めてもおいしい、むしろ冷めてからが勝負という特殊な領域で研究を重ね、ファンを増やしてきました。だから、「あさり 深川めし」もお弁当に入れたり、おにぎりにしたり、冷めてからもおいしいレシピになっているそうです。
上質で新鮮な筍を
ふんだんに使った筍めし
「あさり 深川めし」と並び、リピーターが多い「筍めし」。主役の筍は、色が白く、持ち重りがして柔らかい香川県財田町産。「毎年スタッフ数名が現地に入り、名人に同行して山の中を歩き回るんです。名人が地表のわずかな盛り上がりを見つけて、地中にある筍を1本1本掘り出すんです。おいしく召し上がっていただくために体を張っています!」と、時田さんが裏話を聞かせてくれました。
さらに、えぐみが少ない若い筍を、現地で新鮮なうちに下処理しているのもおいしさを保つ秘訣。白だしをベースにした味付けは、筍の風味を引き立てます。
家庭に居ながらにして、レストランクオリティの料理が手軽に楽しめます。
神田明神下 みやび 本店
- 場所:東京都千代田区外神田2-8-9
- 電話番号:03-3251-0155
- 営業時間:11:30〜14:30(LO14:00)、17:30〜22:00
(LO21:00) - 定休日:日曜・祝日
明神さまの名で親しまれる東京十社のひとつ
「神田明神下 みやび 本店」から徒歩1分の場所にある神田明神。商売繁昌、縁結び、勝負事の神様が祀られ、初詣時期には毎年30万人以上が訪れるという都内有数のパワースポットです。参拝後は、境内にある「文化交流館」へ。お土産ものを販売するショップのほか、カフェ「EDOCCO CAFÉ MASU MASU」も。「合格セット」や「縁結びセット」など神社カフェならではのメニューが並びます。
神田明神
- 場所: 東京都千代田区外神田2-16-2
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のおすすめ!
東京には江戸時代から歴史を刻む「老舗」と呼ばれる名店が数多くあります。
江戸の伝統の味を守り、人々に愛され続け、受け継がれる名店の味を堪能してみてください。
榮太樓總本鋪 あんみつ
榮太樓總本鋪
榮太樓を代表する江戸甘味「あんみつ」。職人が作る黒みつ・白みつと、天草の風味豊かな天然寒天が榮太樓のこだわり。フレッシュなフルーツと程よい寒天の堅さ、そしてからみ合うみつのハーモニーをお楽しみください。
※2020年2月1日時点
- 場所|東京都中央区日本橋 1-2-5
- 電話|03-3271-7785
- 営業時間|9:30~17:00(月~金)
10:00~17:00(土) - 定休日|日曜・祝日
新橋玉木屋 佃煮
新橋玉木屋
江戸時代から、美味しさを磨き続けて235年。玉木屋の佃煮には、創業から伝え継がれた秘伝のタレが生きています。いつの時代にも喜ばれてきた、珠玉の味わい―。温かいご飯にのせて、また、お茶漬けとしてもご賞味いただけます。
- 場所|東京都港区新橋1-8-5
- 電話番号|03-3571-2474
- 営業時間|10:00~18:00