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「高倉さんに訊けば教えてくれる」存在をめざしたい!

明治安田システム・テクノロジー 高倉 俊英 聴覚障がい

Q.どうしてこの職業を選んだのですか?

以前から、システムの仕事に漠然とした興味を持っていました。インドア派の私からすると、デスクワークが合うと思ったことと、パソコンをいじるのが好きだったという理由でSEを選びました。転職のためにハローワークに登録してからは、足早で気が付いたら入社していました。1200名の勤務票のとりまとめと入力不備チェック機能の開発、パソコンのトラブルサポート対応、FAQ作成などを担当しています。

事務を支えるシステム開発の仕事は入社して初めての経験でした。何をどうしたらよいかは毎回手探りですが、相手の希望する成果物から逆算したり、散在している一覧を組み合わせたりして完成させるのは面白いです。パソコンのトラブルサポート対応は、自分で色々調べて回答します。パソコン自体は昔、自分で買って勉強しました。

インタビュー03_1

Q.入社後のイメージはいかがですか

理想と現実にギャップがある場合は現状を優先すると当たり前のように考えていたために、スムーズに職場・仕事に慣れたと思います。先輩方に質問すると快く答えていただけますし、さりげない配慮もありました。

居心地のいい会社で働く幸せを感じています。ハローワークの人からも、会社が「採用してよかった」、私も「入社してよかった」とお互いにWin-Winになっている珍しいケースと言われました。

インタビュー03_2

Q.ご自身のモチベーションを高めるためにしている工夫はありますか?また、ストレス解消について教えてください

モチベーションはワークライフバランス・生活の質の充実です。プライベートタイムを楽しむために会社でバリバリ働き、しっかり働いた分はプライベートをたっぷり満喫することを心がけています。

ストレス解消方法は家族サービスです。娘と雑談しながらトランプやオセロ等の卓上ゲームで対戦してお互いに一喜一憂できる時間は今だけなので、大切にしたいです。

インタビュー03_3

Q.全国の障がい者のみなさんにお伝えしたいことがあれば、教えてください

私は入社以来、素晴らしい先輩や仲間たちに支えられ、成長を見守ってもらい、ときには背中を押してもらっています。就職活動や社会に出ることに不安があると思いますが、素直に飛び込んでいけば、案外なんとかなるものです。

会社の担当者もあなたが障がい者であることを承知の上で採用しようとしています。できないことがあるのは仕方ありませんが、できることであれば健常者と肩を並べるくらいの成果は出せることは強調してよいと思います。

インタビュー03_4

上司の方にも伺いました

聴覚障がいの方には、喋り方や筆談、チャットなど、コミュニケーションの取り方を工夫しています。今の職場は11名のチームですが、みんな自然と配慮をしていて、障がいを持つ方と働くことについては、「思ったよりスムーズ」、というのが正直なところです。本人も前向きに物事へ取り組む姿勢が強く、自分で色々と調べてくれます。

当社は安定している会社で、障がいを持っていたとしても自立して働ける会社です。本人のやる気があって、会社も障がいのある人を受け入れていけば、健常者と隔てなく活躍できる会社と考えています。