FPが解説!マネーコラム

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貯まらないアラサーDINKSがお金を貯める極意って?貯まらないアラサーDINKSがお金を貯める極意って?

家計管理、みんなどうしてる?

お子さまがいらっしゃらない30歳前後の共働き夫妻の方(世でいう「DINKS」)と話をしていると「2人とも忙しくて家計管理ができていない」や、「貯蓄がいくらあるかわからない」という声をよく耳にします。今は収入がそれなりにあって生活できていても、家計の全体像を2人とも把握できておらず、何年後にどのくらい貯蓄できるのか、ローンをどの程度返済できるのかといったことが明確に描けず、いずれのご夫婦も共通して不安な様子を口にします。

家計管理、みんなどうしてる?

とはいえ、共働き夫婦は仕事に、家のことに2人とも忙しく、現実問題として家計管理にまで時間を費やすことができないよう。手間をかけず、夫婦ともに納得いく家計管理は一体どうすれば実現できるのでしょうか?

共働き夫婦に多い家計管理術って?

共働き夫婦の家計管理には、大きく分けて2つのタイプがあります。1つめは「家計一体型」。2人の収入をまず1ヵ所にまとめ、そこからそれぞれの支出や貯蓄に振り分けていく方法です。お金をまとめたり振り分けたりと手間がかかりますが、お金の流れが見えやすく、2人で家計を把握しているため、お互いの納得度が高くなります。2人の貯蓄目標が定まっていれば、お金を貯めやすい方法といえるでしょう。

2つめは、実際の共働き夫婦によく見られるスタイルで「家計の役割分担型」。夫が家賃、住宅ローン、水道光熱費など主に固定費を担当し、妻が食費や雑費など日々出ていく流動費を主に担当するケースです。お金を移動する手間が不要なこと、自分の収入のうち担当する費用を払った残りはある程度自由に使えるメリットがあります。しかし、管理者がいないため、家計の全体像が見えないという難点が存在します。

冒頭に紹介した、将来への不安を抱えている共働き夫婦の多くが、実はこの役割分担型の家計管理を実行しています。また、こうしたご夫婦のなかには、結婚して何年か経って収入や支出のバランスが変わっているのに家計について話し合う機会を持てず、夫婦のどちらかが密かに不満を抱えているケースも散見されます。

2人がお互いに納得でき、お金もきちんと貯めていく方法はないのでしょうか?

貯蓄を「見える化」できると、不安がなくなる!

役割分担型のスタイルを続けていきたいのであれば、まず生活費をお互いどのくらい負担しているのか書き出してみましょう。想定される支出や貯蓄をすべて紙に書き出し、それぞれ自分が担当している費目に金額を記入します。お互いの認識の違いがはっきりして、話し合うきっかけになります。

支出が明らかになったら、次はバランスを調整しましょう。収入が仮に夫60%・妻40%であれば、生活費負担も夫60%・妻40%になるようにすると納得感が出てきます。

続いて「住宅資金」「老後資金」など、目的別に自動積立を行ないましょう。これも収入に比例して担当するのがポイント。収入が夫60%・妻40%であれば、夫が住宅資金に60,000円、妻が老後資金に40,000円という具合です。こうした積立は夫婦共通の貯蓄であり、いつでもお互いが残高を見せあえるようにしておきましょう。

ここまでやれば、家計管理者が不在でも納得感のある家計ができあがります。それぞれ自分の給与口座から、自分が担当する支出と貯蓄にお金を振り分けたら、あとはお小遣いとして自由に使い、あるいは密かにへそくりとして増やしても問題ありません。

臨時支出の増加に要注意! 一覧表をつくって予算化を

共働き夫婦にありがちなのが「ふらっと週末に温泉旅行」「バーゲンで洋服をまとめ買い」といったお金の使い方です。普段の食事は慎ましやかでも、デート気分で週末にふらっと出かけ、カードで買い物や外食することが重なると、家計への影響は無視できなくなります。

そこでオススメしたいのが、臨時支出の一覧表です。臨時支出とは、年に1回~数回と不定期ながら、まとまったお金が必要になる支出のこと。旅行、帰省、冠婚葬祭、車検、バーゲンでの買い物など、さまざまなものがあります。昨年のクレジットカード利用明細、通帳、家計簿などを見ながら、1年で何回旅行に行きたいかなど、一度書き出して予算をイメージしておくと、旅行の回数や買い物額をコントロールしやすくなりますよ。「ボーナスが何となく消えてしまう!」場合は、試してみるといいでしょう。

当ページは、「ご案内ブックレット」の補助資料であり、支払事由や制限事項のすべてを記載したものではありません。保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。なお、ご契約の際には、「ご案内ブックレット」の「保険設計書(契約概要)」「特に重要なお知らせ(注意喚起情報)」「ご契約のしおり約款」を必ずご確認ください。

氏家 祥美(うじいえ よしみ)

氏家 祥美 氏家 祥美

1995年立教大学卒業。旅行会社勤務後、2児の出産を経て、FP(ファイナンシャルプランナー)とキャリアカウンセラーの資格を取得。

2005年から独立系FP会社にて講演、執筆、相談業務の経験を積んだ後、2010年よりFP事務所ハートマネー代表に。

働く女性、働きたい女性に向けて、「貯める」「増やす」「稼ぐ」視点からお金の基礎知識をわかりやすく伝えることを得意としている。
著書に『いちばんわかる! 結婚一年生のお金』『35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金」のお作法』などがある。