FPが解説!マネーコラム

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ボーナスの上手な貯め方

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ボーナスは貯めるビッグチャンス!

みなさんは、ボーナスを上手に活用できていますか? まとまった金額が入るボーナスは、貯蓄を増やすビッグチャンス!のはず。しかし、実際のところ、生活費の赤字補てんに終わっている人が少なくないのです。

ボーナスは貯めるビッグチャンス!

バーゲンで洋服をまとめ買いしたり、友人の結婚式に呼ばれたり、家電が壊れて買い直したりと、ちょっとした出費が重なって、預貯金口座がいつの間にかマイナスに!なんてことは意外にあるもの。ボーナスをもらったときはそれなりにあった貯蓄が、出費があるごとにジワジワと減っていき、ついに尽きる~という頃にまた次のボーナスがやってくる―――そんな繰り返しは避けたいですし、せっかくのボーナスの使い方がこれではもったいないですよね。

ボーナスは半分を貯めて、半分を楽しみに使う!

ボーナスの使い方で私が推薦したい方法は「半分は貯めて、半分は楽しみに使う」というもの。ボーナスも先取り貯蓄と同じ考え方をします。ボーナスが入ったら、最初に半分はしっかりと貯蓄に回し、残りの半分は欲しかったものを買うなどして楽しんでください。

この状態をつくるには、そもそも月々の生活費を収入の範囲内でやりくりできるように調整することが必要になります。バーゲンでの洋服まとめ買いや冠婚葬祭、家電の買い替えといったイレギュラーな支出も、生活費の中から「臨時支出用」を準備しておくと、ボーナスで赤字補てんをする必要がなくなります。

また、毎月の積立を継続する一方、預貯金がどんどん減ってしまっている人は、毎月の貯蓄額が今の暮らしに合っていない可能性があります。毎月の積立額をちょっと見直し(減額し)、その分をボーナスで補填するといいでしょう。

貯める目的がはっきりしていない人は……

ファミリー世帯は独身世帯と比べて住宅購入やその住宅ローンの返済、子どもの教育費など、お金を貯める目的がはっきりしている傾向があります。出費は多いのですが、いつ、何に使うかが明確になっているため、貯蓄方法で悩むことはあまりありません。

一方、これから結婚して出産したい、いずれは家を買いたいと考えていても、まだ誰と、いつどんな暮らしをするかが判然としない独身世帯は、お金を貯める目標がはっきりしない方も多いので、ボーナスが入っても、旅行やバーゲンで使ってしまって貯蓄にまわすお金がなくなりがち。

人生のうち、お金の貯めどきは大きく「独身時代」「新婚時代」「子どもが小学生の間」「子どもが自立した後」の4つに分けられます。たとえば、子どもを持つタイミングが遅くなれば、子どもが自立した後に老後資金を貯める時間はそれだけ短くなります。

貯める目的がはっきりしないうちにこそ、想定されるあらゆるチャンスや有事に備えるため、手元に余っているお金を見えないところにしまっておく、そんな貯蓄の方法もアリではないでしょうか?

氏家 祥美(うじいえ よしみ)

氏家 祥美 氏家 祥美

1995年立教大学卒業。旅行会社勤務後、2児の出産を経て、FP(ファイナンシャルプランナー)とキャリアカウンセラーの資格を取得。

2005年から独立系FP会社にて講演、執筆、相談業務の経験を積んだ後、2010年よりFP事務所ハートマネー代表に。

働く女性、働きたい女性に向けて、「貯める」「増やす」「稼ぐ」視点からお金の基礎知識をわかりやすく伝えることを得意としている。
著書に『いちばんわかる! 結婚一年生のお金』『35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金」のお作法』などがある。