FPが解説!マネーコラム

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本当のところを知りたい!夫のお小遣い、妻のお小遣いって、どれくらい?

本当のところを知りたい!夫のお小遣い、妻のお小遣いって、どれくらい?

家計とお小遣い、みんなはどうしてる?

明治安田生命が実施した「いい夫婦の日に関するアンケート調査」(PDF 934KB)によると、月に自由に使えるお小遣いの金額は、夫が3万4,950円、妻が2万4,056円。夫のお小遣いは2015年よりも3,263円、妻のお小遣いも2,742円増加しており、夫婦ともより自由に使えるお金が増えていることがわかります。

家計とお小遣い、みんなはどうしてる?

お小遣い額は夫が妻よりも10,000円以上高くなっていますが、平日のランチ代を比べてみると、夫は500円台が32.3%で最多を占める一方、妻は1,000円~1,500円未満が41.2%で最も多くなっています。回数が少ないからかもしれませんが、妻のランチ予算は夫よりもずいぶん充実していることがうかがえます。

明治安田生命のチーフエコノミスト小玉祐一氏によると、「共働き世帯が増加していて、世帯ベースで所得が増え、夫婦の懐具合をよくしている可能性がある」とのこと。ダブルインカムであることは、これからますます重要な要素となっていきそうです。

妻も夫も、お小遣いはしっかり確保!

FP(ファイナンシャルプランナー)として家計診断を実施するときは、夫婦それぞれのお小遣いをなるべく明らかにしてもらっていますが、それぞれお小遣いをしっかり確保しあっている家庭の方が「ブラックボックス」が少ないように感じます。

「専業主婦なので、私のお小遣いはありません」という回答を時折見かけますが、よくよく聞いてみると、ママ友ランチが食費に、ファッション雑誌は教養娯楽費というように、家計のあちこちにお小遣い的支出がちりばめられていることも……。平たくいうと「ドンブリ勘定」でメリハリがなく、満足感が得られないのと同時に隠れ散財が多く、これでは家計が安定しません。

また、妻が財布を握り、夫がお小遣い制という家庭の女性の方からよく聞くのが、「お小遣いが足りなくなると、夫から追加のお金を要求される」というお話。お小遣いが少なすぎて実態に合わないと、結局どこかにしわ寄せが起こり、家計に混乱を生じさせてしまうため気をつけましょう。

私は、夫も妻も最初から多めにお小遣いを予算取りすることをオススメしています。そのお小遣いの中からランチ代も飲み会代も、美容院代も化粧品代も買うというルールにしましょう。「今月は飲み会が多くなりそうだから、洋服や美容院は翌月以降にする」など、本人がお小遣いの予算内で支出をコントロールすれば、ほかに影響を及ぼさず、家計が安定します。

「お小遣いの使い道はお互いノータッチ!」が夫婦円満のコツ

お小遣いは、基本自由に使っていいお金。夫がフィギュアを買い集めようが、妻が似たような靴を何足も買おうが、お互いその使い道に口を出さないのが夫婦円満のコツです。

どんなに長い時間を一緒にすごして、同じものを食べてすごしていても、相手がなぜそれを欲しいと思うのか、必要なのか、正直理解不能なこともあります。しかし、お互いココに口を挟むと、いい確率でケンカになります。ケンカをしてストレス発散のために散財をしては元も子もありません。自分のお金の使い方に口を出されたくなければ、相手にも使い道の自由を与えるのが筋でしょう。

ただし、家賃や水道光熱費など、生活費として最低限使うお金以外すべてお小遣いというのも考えもの。生活費とお小遣いのほかに、将来のために2人で一緒につくる貯蓄があることも、忘れないようにしてくださいね。

当ページは、「ご案内ブックレット」の補助資料であり、支払事由や制限事項のすべてを記載したものではありません。保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください。なお、ご契約の際には、「ご案内ブックレット」の「保険設計書(契約概要)」「特に重要なお知らせ(注意喚起情報)」「ご契約のしおり約款」を必ずご確認ください。

氏家 祥美(うじいえ よしみ)

氏家 祥美 氏家 祥美

1995年立教大学卒業。旅行会社勤務後、2児の出産を経て、FP(ファイナンシャルプランナー)とキャリアカウンセラーの資格を取得。

2005年から独立系FP会社にて講演、執筆、相談業務の経験を積んだ後、2010年よりFP事務所ハートマネー代表に。

働く女性、働きたい女性に向けて、「貯める」「増やす」「稼ぐ」視点からお金の基礎知識をわかりやすく伝えることを得意としている。
著書に『いちばんわかる! 結婚一年生のお金』『35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金」のお作法』などがある。