2020年トピックス

時代による名前の人気の変遷

元号改正が名前に与える影響を時代別に比較!
時代が進むにつれ、新元号表記が名前に与える影響は希薄に!

●男の子の名前
「大正」・「昭和」改元
「大正」への改元直後は、大正元(1)年は『正一』くん、続く大正2年・3年はそれぞれ『正二』くん、『正三』くんが1位となり、元号改正の影響が色濃く出ています。『正』くん・『正雄』くんなど「正」がつく名前も多数ランクインしています。
「昭和」への改元直後も、昭和2年に『昭二』くん、昭和3年に『昭三』くんが1位、また「和」がつく『和夫』くんも上位にランクインするなど影響は大きいものとなりました。

「平成」・「令和」改元
「平成」に入ると、元号にちなんだ名前のベスト10入りは「平」を使った『翔平』くんのみとなりました。前年52位からの躍進であり改元の影響と考えられますが、当時も人気の「翔」と組み合わせるなど、大正・昭和のようにストレートに名前に反映させる風潮は弱まりました。
そして、昨年の令和元年のベスト10には元号にちなんだ名前の該当はありませんでした。今年は9位に「和」がつく『大和』くんが入りましたが、これまでも一定の人気があり影響は感じられません。さらに、「令」のつく名前についてもベスト100までに該当はなく、元号そのものを名前へ反映させる動きはほとんどなくなりました。

●女の子の名前
「大正」・「昭和」改元
「大正」への改元直後は、「正」を使った『正子』ちゃんが大正元(1)年・2年にそれぞれ4位・1位と上位にランクイン、続く「昭和」への改元時も「和」のつく『和子』ちゃんが昭和2年から13年間連続首位、また「昭」がつく『昭子』ちゃんも昭和2年に『和子』ちゃんに続く2位、翌年も5位にランクインするなど新たな元号を反映させようという動きが多くみられました。

「平成」・「令和」改元
「平成」に入ると、元号にちなんだ名前のベスト10入りは平成元年に「成」がつく『成美』ちゃんが4位ランクインしたのみとなりました。また、「令和」への改元直後の昨年および今年のベスト10に元号にちなんだ名前はランクインしていませんでした。
近年は、元号の漢字を使用するなど、元号改正が「直接」名付けに影響する傾向は薄れてきましたが、親の「想い」を漢字の持つ「意味」や「イメージ」に反映している傾向が見られます。明るく前向きなイメージのある『陽葵』ちゃん(今年の全体1位)、芯を持ち自立したイメージのある『凛』ちゃん(今年の全体2位)など、変化の大きい時代を歩む子供の幸せを願う親の気持ちが込められているのかもしれません。

<時代別>元号改正直後の名前ランキング

<時代別>元号改正直後の名前ランキング

※昭和元年は7日間しかなかったため、昭和2年を確認

今年活躍した有名人の名前に注目!

男の子の名前(読み方)では、今年将棋界において史上最年少でタイトル二冠を達成し大きな注目を浴びた棋士の「藤井 聡太」さんと同じ読み方の『ソウタ』くんが2位にランクインしました。昨年に続き上位にランクインするなど近年の大活躍はさらに人気を支えているのかもしれません。
また、表記編では今年の日本アカデミー賞にて映画「新聞記者」での名演により主演男優賞を受賞した「松坂 桃李」さんの『桃李』くんが昨年全体1208位から281位へ大きく順位を伸ばしました。
女の子の名前(読み方)では、テレビドラマやCMで活躍の人気若手女優と同じ読み方の『ミオ』ちゃんが昨年9位から1位まで順位を上げました。また、NHK連続テレビ小説でも主演を務めた若手女優と同じ読み方の『メイ』ちゃんも、引き続きの人気で2位にランクインしました。

番外編:過去のオリンピックイヤーに生まれた子供の名前をプレイバック!

オリンピック開催は新たな名前ブームのきっかけに!?来年の新たな名付けの傾向にも注目!

新型コロナウイルス感染拡大の影響により来年へ延期されてしまいましたが、今年は日本で22年ぶりにオリンピック・パラリンピックの開催が予定されておりました。
これまで、日本でオリンピックが開催されたのは、夏季に1回・冬季に2回あり、その年は日本中が一丸となり大会の成功を想う特別な年となりました。
そこで今回は、過去3回のオリンピックイヤーを振り返り、当時のハイライト等とともに、その年に生まれた子供の名前をプレイバックします。
来年の開催が実現した場合、名付けの傾向にどんな変化が起こるのかにも注目です。

昭和39(1964)年 夏季・東京オリンピック

~男の子の名前は『達也』くんが初のベスト10入り!メダルをめざす選手の姿も影響!?/女の子の名前は大正初期以来のひらがなネームである『ゆかり』ちゃんが10位にランクイン!ひらがなネームのブームの兆しに!?~

●当時のハイライト等
この年の東京オリンピック開催が決定したのは1959年のこと。かつて第12回大会の開催地が東京に決定しながらも戦渦の影響で開催中止となったこともあり、悲願の開催となりました。アジア初の開催となった本大会では、体操競技で日本勢が大活躍しメダルを計10個獲得するほか、「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームも見事に金メダルを獲得するなど、日本中が大いに沸いた大会となりました。

●当時の名前ランキングとポイント

男の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 第6位
第2位 第7位 和彦
第3位 第8位 直樹
第4位 第9位 浩一
第5位 達也 第10位
  女の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 由美子 第6位 由美
第2位 真由美 第7位 裕子
第3位 明美 第8位 智子
第4位 久美子 第9位 幸子
第5位 恵子 第10位 ゆかり

【男の子の名前】
5位にランクインした『達也』くんは、この年に初のトップ10入りを果たし、1980年代以降複数回上位にランクインしました。「達」の字は「達成」や「到達」などで使われ、信念をもって目標に挑む様子もイメージできます。弛まぬ努力のうえメダル獲得をめざす選手の姿に感銘を受けたことも影響したのかもしれません。
なお、1位となった『誠』くんについては、1952(昭和27)年にベスト3入りしてから1980(昭和55)年まで常にベスト3にランクインしており、うち首位を18回獲得しました。
2位には『浩』くんがランクインしており、1960(昭和35)年に皇太子さま(徳仁親王、ご称号:浩宮)がご誕生されて以降、同年と翌年に1位となり、皇太子さまのご称号浩宮さまの影響を受けて、人気が続いた結果と考えられます。

【女の子の名前】
10位は『ゆかり』ちゃんと、ひらがなネームがランクインしました。ひらがなネームは大正4年(1915年)以来のトップ10入りとなり、長年続いた漢字ネームの上位独占に新たな傾向を生みました。今年もひらがなネームは『さくら』ちゃん・『ひかり』ちゃん・『あかり』ちゃんなど、ベスト100までに8つがランクインしており、この年にブームの兆しが表れたのかもしれません。
1位は『由美子』ちゃんとなりました。「~子」ちゃんという名前は大正10(1921)年から昭和31(1956)年まで毎年10位までを独占するなど長年圧倒的な人気を誇っており、『由美子』ちゃんも前年の昭和38(1963)年から2年連続の首位獲得となりました。なお、今年ベスト100までに入った「~子」ちゃんという名前は、6位の『莉子』ちゃんのみでした。

なお、男女ともにこの年のベスト10の名前は今年のベスト100には入りませんでした。

昭和47(1972)年 冬季・札幌オリンピック

~男の子のベスト10には「樹」がつく名前が当時過去最多の3つランクイン!力強いイメージが人気の秘訣!?/女の子は『陽子』ちゃんが前年に続いて1位を獲得!オリンピック開催を機に、明るい未来を歩んでほしいという願いの表れ?~

●当時のハイライト等
先の東京オリンピック同様、開催中止の過去を経て念願のアジアで初の冬季開催となりました。スキージャンプでは日本人勢が冬季オリンピックで初めて表彰台を独占し、この時から日本のスキージャンプ陣は「日の丸飛行隊」と呼ばれるようになりました。また、海外選手ではフィギュアスケートのジャネット・リン選手が転倒しながらも銅メダルを獲得し、愛くるしい姿から「札幌の恋人」・「銀盤の妖精」と呼ばれ、日本でCMにも出演するまでに人気を博しました。

●当時の名前ランキングとポイント

男の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 第6位 直樹
第2位 哲也 第7位 秀樹
第3位 第8位
第4位 健一 第9位 英樹
第5位 第10位
  女の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 陽子 第6位 恵子
第2位 真由美 第7位 恵美
第3位 智子 第8位 美香
第4位 裕子 第9位 直美
第5位 純子 第10位 由美

【男の子の名前】
10位までに「樹」がつく名前が3つランクインしています。『直樹』くんや『英樹』くんは過去もランクインしていますが、3つのベスト10入りはこれまでで最多となり、「樹」が持つ力強いイメージはたくましく活躍する選手の姿の影響もあったのかもしれません。
なお、引き続き根強い人気で『誠』くんが1位を獲得しました。

【女の子の名前】
『陽子』ちゃんがトップとなりました。「子」がつく名前は引き続き人気ですが、『陽子』ちゃんは前年に首位獲得後、4年連続でトップを維持することとなりました。「陽」は太陽を連想させる明るいイメージがあります。オリンピックを機に世の中が明るく好転していくことに期待を込め、子供にも明るい将来を歩んでほしいという願いが込められたのかもしれません。
8位には『美香』ちゃんがランクインしました。前述した昭和39(1964)年の『ゆかり』ちゃん以来の「~子」ちゃん・「~美」ちゃん以外の名前のランクインとなり、以降徐々に名前が多様化していくこととなります。

なお、この年のベスト10の名前も今年のベスト100には入りませんでした。

平成10(1998)年 冬季・長野オリンピック

~男の子の名前は『大輝』くんが初のトップ!「海」がつく名前も2つベスト10入り!「輝」かしい選手の姿や、「海」を超えて活躍してほしい期待が影響!?/女の子は成長や希望感じさせる『萌』ちゃんが1位に!『明日香』ちゃん・『未来』ちゃんもベスト10入り!オリンピックの感動が明るい将来への希望を与えた!?~

●当時のハイライト等
札幌オリンピック以来26年ぶりの自国開催となり、日本選手団はメダル10個を獲得して当時冬季オリンピック史上最高の成績をおさめました。金メダルはスキー・ジャンプ、スキー・フリースタイル(女子モーグル)、スピードスケート、ショートトラックで獲得しており、特に船木選手の最後の滑走を日本中が見届けたスキー・ジャンプ団体での金メダルは、私たちに大きな感動を与えてくれました。

●当時の名前ランキングとポイント

男の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 大輝 第6位
第2位 海斗 第7位
第3位 第8位 一輝
第4位 翔太 第9位 涼太
第5位 大地
大樹
拓海
第10位
智也
  女の子の名前ベスト10
順位 名前 順位 名前
第1位 第6位 七海
第2位 美咲 第7位
第3位 優花 第8位 玲奈
第4位
彩乃
第9位 明日香
第5位 第10位 未来

【男の子の名前】
『大輝』くんが平成5年にベスト10入り以降、初の1位となりました。8位には同じ「輝」の漢字を使った『一輝』くんもランクインしており、オリンピック選手の輝かしい活躍にも影響されたのかもしれません。
2位の『海斗』くんは初のベスト10入りで2位を獲得、また5位には同じ「海」を使った『拓海』くんがランクインしました。オリンピックの開催は、グローバル化の意識が高まる機会にもなります。「海」がつく名前は、子供に世界で広く活躍してほしいという親の願いが込められているのかもしれません。

【女の子の名前】
『萌』ちゃんが平成5(1993)年にベスト10入り以降、初の1位となりました。「萌」には草木が芽生える意味があり、成長や希望を感じさせる名前となります。
9位には『明日香』ちゃん、10位には『未来』ちゃんもランクインしており、明るい将来を願う想いが感じられます。たくさんの感動を与えてくれたオリンピックは、多くの人に将来への希望を抱かせ、それが名付けの傾向にも表れたのかもしれません。
また、男の子と同じく「海」がつく名前で『七海』ちゃんも6位にランクインしています。

なお、この年のベスト10は男女ともに複数今年のベスト100にもランクインしました。

※男の子… 『海斗』くん:62位、『翔』くん:73位、『翔太』くん:97位
『涼太』くん:86位、『匠』くん:97位
 女の子… 『七海』ちゃん:39位、『葵』ちゃん:11位、『玲奈』ちゃん:86位
『未来』ちゃん:70位

名前ベスト100

1位

  • 読み方

2位


  • 読み方

4位

陽翔

  • 読み方

2位

  • 読み方

読み方ベスト50

1位

ハルト

  • 人気漢字

2位

ソウタ

  • 人気漢字

3位

ミナト

  • 人気漢字

4位

ハルキ

5位

イツキ

名前ベスト100

1位

陽葵

  • 読み方

2位

  • 読み方

3位

  • 読み方

4位

結菜

  • 読み方

5位

結愛

  • 読み方

読み方ベスト50

1位

ミオ

  • 人気漢字

2位

メイ

  • 人気漢字

3位

イチカ

  • 人気漢字

4位

ユイ

5位

アカリ

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