※本記事は、2025年10月時点の内容です
心身の不調を感じやすい季節の変わり目。そんな、心身のバランスを整えたい時期におすすめなのが「香り」の力を借りたセルフケア。今回は、アロマ調香デザイナー®の齋藤智子さんに、香りが心身を整えるサポートをしてくれるメカニズムや具体的な香りの選び方、そして手軽に実践できる「香りのある暮らし」の楽しみ方を伺いました。
※ 本記事の内容は、香りの専門家への取材に基づき作成されているもので、医学的アドバイスを提供するものではありません。
体調が優れない場合は、必ず医療機関にご相談ください。
新しい環境で感じる緊張感や、大きな気候変化が重なる5月ごろは、心や身体の不調を感じやすい季節。「気分が晴れない」「寝ても疲れが抜けない」「集中力が続かない」など、この時期特有の、いわゆる「五月病」※と呼ばれる症状の背景には、一般的に「自律神経の乱れ」が深く関係していると考えられています。
自律神経は、呼吸、血流、体温調節、消化・吸収、免疫などの生命維持に必要な機能を24時間休まずコントロールしている神経系です。生活リズムの乱れや季節の変化によってこのバランスが崩れると、心身に不調が現れやすくなります。そんなときにおすすめなのが、「香り」を取り入れたセルフケアです。
人間は香りを嗅ぐことで、さまざまな作用を得られることがよく知られています。例えば、緊張をやわらげ、心を落ち着かせるリラックス作用、前向きな気持ちへとサポートする気分転換・リフレッシュ作用、頭をクリアにし、作業効率を高める集中力アップ作用、心身の興奮をしずめ、休息モードへつなげる安眠サポート作用などがあり、日常のセルフケアに役立てることができます。
※ 「五月病」という言葉は医学用語ではなく、一般的にゴールデンウィーク明けなどに起こる心身の不調を指す通称です。
香りによるケア習慣と
未来への備えで、暮らしにより安心を
香りを取り入れることは、毎日の心と身体を整える小さなケアです。こうした日々の積み重ねが健康を守る力になるように、将来への備えも暮らしを支える大切な安心の一つ。明治安田では健康状態やライフスタイルにあわせて選べる商品をご用意しています。日常と未来、両方を守ることで、より安心な暮らしをめざしていきませんか?
香りの力を最大限に活用するためには、そのときの気分や目的にあわせた香り選びが大切です。さまざまな香りのタイプがありますが、まずは、すっきり系とリラックス系の2種類があれば、さまざまな場面で活用できるので、自分好みの香りを見つけることからはじめてみましょう。ここでは、季節の変わり目の不調改善をサポートしてくれる代表的な香りの系統と特徴、期待できる作用、代表的な香りをご紹介します。
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- 特徴
- 果皮から抽出される、明るく爽快な香り。
- 期待できる作用
- 爽やかで気分をリフレッシュさせ、憂鬱な気持ちや、だるさを軽減する作用が期待できます。特にレモンやグレープフルーツのようなすっきり明るい香りは交感神経を活性化させ、気持ちを切り替えたい午前中や、仕事の合間のリフレッシュに役立つかもしれません。
- 代表的な香り
- レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ユズ、ベルガモット(肌に付いた状態で紫外線に当たると、皮膚にダメージを与えてしまう「光毒性」に注意)
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- 特徴
- 清涼感と力強さをあわせ持つ、シャープで爽やかな香り。
- 期待できる作用
- 頭をクリアにし、集中力を高めるサポートが期待できます。記憶力や集中力に働きかけることが知られているローズマリーや、清涼感のあるペパーミントは眠気対策として役立つでしょう。
- 代表的な香り
- ハッカ、ローズマリー、ペパーミント
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- 特徴
- 森林浴をしているような、落ち着きのある香り。
- 期待できる作用
- 気持ちを落ち着かせる作用が期待できます。シダーウッドやヒノキなどの香りは、深い呼吸を促して心に安定感をもたらしてくれるので、ゆったりとリラックスしたい夜の時間や、瞑想的な時間にぴったりです。また、抗菌作用を持つ香りが多く、特にティートリーはインフルエンザ対策のサポートとして注目されている香りの一つです。
- 代表的な香り
- シダーウッド、ヒノキ、パイン、ジュニパーベリー、ティートリー、ユーカリ・ラディアータ
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- 特徴
- 心をおだやかに包み込む、甘く優雅で華やかな香り。
- 期待できる作用
- 心をゆるめ、多幸感を与える香りで、ストレスや不安感をやわらげるサポートが期待できます。副交感神経の働きを優位にして良質な休息を促すため、ラベンダーやカモミールなどは安眠にもおすすめです。ローズやゼラニウムには女性ホルモンのバランスを整える作用もあり、PMS(月経前症候群)や更年期症状改善のサポートにも。
- 代表的な香り
- ラベンダー、カモミール(キク科アレルギーの方は避ける)、ローズ、ゼラニウム、イランイラン
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香りを選ぶポイントは、そのときの自分がどうなりたいか、どういう気分になりたいかをイメージすることです。パッと気分転換したいときはレモンやペパーミント、緊張感が続くときはラベンダーやヒノキなど、自分のなかで「こんなときに頼れる!」と感じられる好みの香りを見つけておくと、不調な時期も安心です。
香りを取り入れるアイテムや、空間・時間・目的に応じて香りを使い分けることで、より心地よい「香りのある暮らし」を楽しむことができます。ここからは、毎日の生活に手軽に取り入れられる香りのアイテムと、その具体的な活用法をご紹介します。
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精油は、植物から抽出された天然の香りのエッセンスで、さまざまな活用の方法があります。人は香りに慣れやすく、自律神経のバランスも常に一定ではないので、朝・昼・夜で香りを変えるなど、そのときの気分にあう香りを選んで一日のリズムをつくるとよいでしょう。好きな香りが見つかったら、ぜひブレンドにもチャレンジしてみてください。はじめての方は、まずはお好きな柑橘類や木の香りを選び、ティッシュなどに1滴ずつ垂らしてみてください。香りが混ざることで柔らかさや奥行きがでて、心地よい香りが広がります。
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ティッシュに精油を2、3滴垂らし、デスクや枕元に置くだけで手軽に香りを楽しめます。画用紙のような厚紙に垂らして、手帳に入れるのもおすすめです。
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精製水45ml、無水エタノール5ml、お好きな精油9滴ほどを混ぜてスプレーをつくっておくと、会議室や寝室など、空間の雰囲気をパッと変えたいときに便利です。香りは15分ほど持ちます。
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精油をお湯に入れると水と分離して水面に浮かんでしまい、肌に刺激を与えてしまうことがあるため、原液を直接お湯に入れるのは避けましょう。ホホバオイルなどキャリアオイル(基材)に混ぜるか、大人しかお湯に浸からない場合は、はちみつに精油を混ぜてお湯に溶くのもおすすめ。バスルームの床のはしに精油を数滴垂らし、お湯を流すだけでも香りが広がるのでおすすめです。
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香木や漢薬香料などを粉末にして固め、火を点けて香りを楽しむ「お香」。香りとともに、ゆらめく煙を眺められることから、嗅覚と視覚に強く訴えかけ、心に儀式的な時間をもたらします。香りが強く、空間に残りやすいという特徴も。時間に余裕のある朝や、一日の疲れをリセットしたい夜に焚き、静かに自分と向き合う時間におすすめです。火を使うため、就寝前の寝室など、目を離す可能性のある場所での使用は避けましょう。
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お客さまのお出迎えの場所でもある玄関では、明るくおだやかな印象を与える柑橘系や、消臭効果のあるヒノキやユーカリなどの精油をアロマストーンに垂らすと心地よく香ります。また、小さな空間で手軽に楽しめるアイテムなので、洗面所やお手洗いなどに置いて、清潔感のあるレモンやペパーミントなどの香りを取り入れるのもおすすめです。
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精油を空気中に拡散させるディフューザーには、機械式とスティックタイプがあります。なかでも原液ボトルをセットして使うタイプは、水に数滴垂らして使うものよりも衛生的で、精油そのものの香りをより純粋に楽しめます。家族全員が心地よいと感じる香り選びが重要なリビング向きの香りには、誰もが好みやすいオレンジ、ベルガモット、ヒノキ、シダーウッドなどがあります。
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温かみのあるインテリアにほっとする香りをあわせるなど、香りを使って空間演出を楽しむのも素敵です。大きめのキャンドルなどはインテリア小物としても優秀。ただし、使用の際は火の取り扱いに注意しましょう。
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火を使わずに香りを楽しめるキャンドルウォーマー。寝室で火を使うのを避けたい場合は、このキャンドルウォーマーなどを使うか、ティッシュに垂らしてサイドテーブルに置く方法が安心です。安眠をサポートするラベンダーやカモミール、落ち着きのあるウッド系の香りがおすすめ。ラベンダーとオレンジの組み合わせは、すぐれた鎮静作用があります。
香りは心と身体のスイッチを入れ、心身のバランス調整を促してくれるものです。実際に香りの活用は補完療法と捉えられ、日々のコンディションを整えるサポートになります。例えば、ユーカリ・ラディアータの香りを嗅いで呼吸をすっきりさせたり、気分が下がりそうなときにオレンジの香りで元気を出したりすることで、体調をよい状態にしてくれるでしょう。
また、昔からなじみがある香りは、それだけで人を落ち着かせます。まずは、ご自身が心地よい香りから試してみるのもよいでしょう。深く吸い込みたくなる、自然と気持ちが明るくなる、空気がすがすがしく感じられるような香りは、そのときのご自身にあっている香りであると言えます。
まずは「心地よい」と感じられる、自分にとっての「味方になる香り」を2、3種類見つけることが不調な時期を乗り切る力になるでしょう。心と身体のバランスを整える一助として、香りの力をぜひ活用してみてください。
監修
齋藤智子
監修齋藤智子
アロマ調香デザイナー®。京都で10代続く家に生まれ、幼少期に出会った白檀の香りに魅かれて調香の世界へ。これまでに創作した香りは6,500種以上。ラグジュアリーホテル、企業、美術館、コスメブランドなどの香りを手掛け、空間と人の記憶を結びつける香りを創造。異業種とのコラボレーションを積極的に展開。日本の香りを世界へと発信している。著書『暮らしの図鑑 香りの作法』(翔泳社)、『アロマ調香デザインの教科書』(BAB ジャパン)。
- ※本記事は、2025年10月時点の内容です。
- ※本記事は、当社が齋藤智子様に監修を依頼して掲載しています。
- ※本記事は、監修者の知識や経験を踏まえて執筆しています。
香りによるケア習慣と
未来への備えで、暮らしにより安心を
香りを取り入れることは、毎日の心と身体を整える小さなケアです。こうした日々の積み重ねが健康を守る力になるように、将来への備えも暮らしを支える大切な安心の一つ。明治安田では健康状態やライフスタイルにあわせて選べる商品をご用意しています。日常と未来、両方を守ることで、より安心な暮らしをめざしていきませんか?
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