1日8,000歩で生活習慣病の予防に!? 春からはじめるウォーキング

健康運動指導士が解説! 重要なのは歩数だけでなく速度!? 夕方のウォーキングで睡眠の質をアップ! 効果を高める準備運動とフォーム

※本記事は、2025年8月時点の内容です

春からはじめるウォーキング 1日8,000歩で生活習慣病の予防に!?

「健康のために何かしたいけど、運動は苦手」。そんな方にこそおすすめしたいのがウォーキングです。体への負荷が少なく、誰でも手軽に行なえるウォーキングには、健康へのメリットがたくさん。そこで今回は、ウォーキングの健康効果や正しい歩き方、継続の秘訣などについて、健康運動指導士の黒田恵美子さんに伺いました。

ウォーキングで心も体も健やかに

ウォーキングは有酸素運動の代表格。有酸素運動は健康づくりの柱であり、さまざまな研究によって心身への健康効果が明らかになっています。

※ 出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」

体への健康効果

有酸素運動は、酸素を取り込みながら血中の糖や体内に蓄積された脂肪を燃焼してエネルギーに変えてくれるため、継続すればダイエットにつながります。代謝もよくなるため、血中脂質や血糖値、血圧の改善が期待でき、生活習慣病対策にも効果的。また、歩くことによる適度な刺激は骨の強化を促し、骨粗しょう症を予防する役目も果たしてくれます。さらには、全身の筋肉をフル活用することから、筋力アップ、体力強化もかないます。

心への健康効果

心地よいと感じる強度で有酸素運動を続けることによって、セロトニンなどの神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、脳内のセロトニンが増えると、気持ちが落ち着き、ストレス発散や気持ちのリフレッシュにつながります。また、ウォーキングによって全身の血流がよくなると脳への血流も増えるため、頭がスッキリする効果も期待できるでしょう。

ずばり、1日何歩歩くのが理想的?

そこで気になるのは歩数です。健康効果をしっかり得るためには、1日どのくらい歩くのが望ましいのでしょうか?

無理をせず、「1日8,000歩」を目安に

ウォーキングの目標といえば、よく知られているのは「1日1万歩」。耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、最近の研究では、健康維持のためには、8,000歩程度を目標にするのがよいとされています。「たくさん歩くほど健康にいい」と思いがちですが、歩き過ぎは関節痛や関節疾患のもと。長時間の歩行は、ひざ、股関節、足首などに負担がかかるので、歩き慣れていない人や体力・筋力がない人は特に注意が必要です。

※ 出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」

歩数だけでなく「速度」も重要

そして、歩数と同じくらい重要なのが速度です。健康効果を得るためには、少し息が切れるくらいの「速歩き」がポイント。実は、ウォーキングの「歩数や速歩きの時間」と「予防・改善できる病気」には関連性があります。群馬県中之条町の住民5,000人を対象にした「中之条研究」では、1日8,000歩・速歩き20分を実践すれば、多くの病気を予防できる可能性があるという結果も報告されています。

群馬県中之条町の65歳以上の住民5,000人を対象にした、20年以上にわたる調査・研究により、病気や症状の予防・改善が期待できる1日の総歩数・速歩き時間の目安が導き出されました。

1日当たりの「歩数」「速歩き時間」と
予防(改善)できる可能性のある病気・病態

歩数 速歩き時間 予防(改善)できる
可能性のある病気・病態
2,000歩 0分
  • ねたきり
4,000歩 5分
  • うつ病
5,000歩 7.5分
  • 要支援・要介護
  • 認知症(血管性認知症、アルツハイマー病)
  • 心疾患(狭心症、心筋梗塞)
  • 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
7,000歩 15分
  • がん(結腸がん、直腸がん、肺がん、乳がん、子宮内膜がん)
  • 動脈硬化
  • 骨粗しょう症
  • 骨折
7,500歩 17.5分
  • 筋減少症
  • 体力の低下(特に75歳以上の下肢筋力や歩行速度)
8,000歩 20分
  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • メタボリック・シンドローム(75歳以上の場合)
9,000歩 25分
  • 高血圧(正常高値血圧)
  • 高血糖
10,000歩 30分
  • メタボリック・シンドローム(75歳未満の場合)
12,000歩 40分
  • 肥満

※ 「中之条研究―高齢者の日常身体活動と健康に関する学際的研究」(東京都健康長寿医療センター研究所 青柳幸利)をもとに作図

ちなみに速歩きとは、一般的には時速5~6km程度といわれています。とはいえ、体力には個人差があるので、自分にとって「息がはずんで、ややきつい」と感じるくらいを目安にするとよいでしょう。

もちろん、「常に速歩き」というのは、現実的ではありません。また、20分は1日の合計目標なので、短い時間を数回に分けて取り入れるのがおすすめです。「駅から会社までの10分」「買い物に行く途中の5分」など、普段の生活の中で速歩きのタイミングを決めておくと、生活習慣として身に付きやすいでしょう。

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ウォーキングの効果を高める4つのポイント

ウォーキングをより効果的に、そして安全に行なうために、次の4点を押さえておきましょう。

1 日常の歩数を知る

まず必要なのは、現状把握です。歩数計やスマートフォンのアプリなどを使って、普段自分が何歩程度歩いているかをチェックしてみてください。その際、1~2週間程度の平均値を見るのがポイント。平日は通勤で歩数が稼げていても、休日はほとんど歩いていないなど、自分の生活パターンに気付けるはずです。

2 ムリのない歩数目標を設定する

現状把握ができたら、それをふまえて歩数目標を設定しましょう。理想は「1日8,000歩・速歩き20分」ですが、普段2,000歩程度しか歩いていないのに、いきなりそこをめざすのはハードルが高いうえに体に負担がかかります。体力に自信がなかったり、普段あまり運動をしていなかったりする場合も同様で、そんな人は特に増やし方に注意してください。そこでおすすめしたいのは、「1日の歩数を1,000歩増やす」こと。今よりも10分程度歩く時間を増やせばよい計算です。そして、プラス1,000歩が難なくクリアできるようになったら、さらにプラス1,000歩。そんなふうにして少しずつ8,000歩に近付けていきましょう。

3 シューズ“だけ”はこだわる

ウォーキングは特別な道具を必要としない運動ですが、硬いアスファルトから足を守るために、そしてしっかりと運動効果を得るために、唯一こだわって選んでほしいのがシューズです。サイズがあっていることはもちろんですが、おすすめは、ひもやベルトで足の甲をホールドできるタイプのシューズ。甲部がフィットしているとシューズ内で足がズレにくく、歩行が安定します。自然と理にかなったフォームで歩けるので、長時間歩いても疲れにくく、ウォーキングの運動効果をしっかり享受できます。
それからもう一つ、シューズの中敷きが立体的かどうかもポイント。特にソールがペタンコなシューズは歩きづらく、疲れや痛みの原因にもなるので、インソールなどを使って調整するとよいでしょう。

4 目的に応じて歩く時間帯を変える

例えば、メンタルが弱り気味のときは朝がよいでしょう。朝の光を浴びながらウォーキングすることで、セロトニンが活性化し、気分を高め、ストレスを軽減する効果が期待できます。血糖値が気になる人は、食後1時間以内に10分程度歩くと、食後血糖値の急上昇が抑えられるので、糖尿病のリスク軽減にもつながります。一方、ダイエット効果を狙うなら、血中の糖分が減っている空腹時のほうが、エネルギー源として脂肪が利用されやすく、効果実感を得やすいでしょう。睡眠の質を高めたいなら、午後4~6時ごろがおすすめ。この時間にウォーキングで体温を上げておくと、夜にかけて体温の自然な低下が促され、睡眠の質によい影響を与えるといわれています。

いざ、ウォーキングスタート!

それでは実践編です。ケガ予防と効果アップのために、ぜひ行ないたい準備運動、ウォーキング初心者でも意識しやすいフォームのポイントをご紹介します。

ウォーキング前の準備運動

1 肩甲骨のストレッチ

肩甲骨周りの筋肉をほぐしておくと呼吸がしやすくなるので、有酸素運動の効果が高まります。歩く際に腕を振りやすくなるというメリットも。

  1. 1

    両ひじを90度に曲げて後ろに引き、5秒キープ。

    肩甲骨を寄せるイメージで イラスト作成:黒田恵美子
  2. 2

    両腕を前に伸ばし、手のひらを内側に向けて組んだ状態で、背中を丸めて5秒キープ。

    肩甲骨を離すイメージで イラスト作成:黒田恵美子
  3. 3

    ①②を交互に2セット行なう。

2 ふくらはぎのストレッチ

「第2の心臓」ともいわれるふくらはぎの筋肉を伸ばすことで、ポンプ作用が活性化され、全身の血流がアップ。体を動かす準備が整います。

  1. 1

    左足を後ろに引き、ひざを伸ばして地面にかかとを着ける。

    イラスト作成:黒田恵美子
  2. 2

    両手を右ももの上に置き、右ひざを軽く曲げながら右足に重心をのせる。

  3. 3

    左足のつま先を地面に着けたまま、かかとを10回ほど上下させる。

  4. 4

    足を入れ替えて同様に行なう。

ウォーキングフォームで意識することは2つだけ

どんなシチュエーションでも、意識したいのは次の2点。長時間の本格ウォーキングでも、通勤や散歩でも、ゴミ出しで数メートルを歩く際にも、これさえ気を付けておけば、バッチリです!

Point.1 体と平行に腕を振る Point.2 顔を上げる
  1. Point.1

    いちばん大切なのは「腕を振ること」。体と平行にしっかり腕を振れば、足が真っすぐ前に出て、大きな歩幅で歩けます。ひじは曲げても曲げなくてもOK。荷物を持って歩く際には片手だけでも構わないので、できるだけ腕を前後に振ることを意識しましょう。

  2. Point.2

    顔を上げるように心がけましょう。目線は自由で構いません。顔を上げることで重心が前にのってスムーズな歩行につながるとともに、背筋も伸び、理想のフォームに近付いていきます。

「細切れ歩き」「ついで歩き」で歩数を伸ばそう

日々何かと忙しい私たち。ウォーキングのためにわざわざ時間を取るのが難しい人も多いのではないでしょうか。でも、心配はご無用です。5分、10分の細切れウォーキングでも、れっきとした有酸素運動ですから、ちゃんと効果を得られます。「買い物ついでに5分歩く」「ひと駅手前で降りて10分歩く」など、自分の体力や生活スタイルにあわせた方法で、歩数を伸ばしていきましょう。また、スケジュールの都合であまり歩けない日があったとしても、1週間単位で考えて調整していけば問題ありません。

雨の日は家のなかでできることを

外でウォーキングができない雨の日は、歩数のことはいったん忘れて、少しでも体を動かすことを考えましょう。その場で足踏みやもも上げをしたり、家のなかをぐるぐる歩いたり、エアロビクス風にサイドステップを踏むのもおすすめです。ゴミ箱を遠くに置く、飲みものを飲むときは毎回キッチンに行って準備するなど、わざわざ移動する機会をつくって「チリツモ」効果を狙うのもアリです。

心が動く目標とともに楽しみながら継続を

ウォーキングは一生続けていきたい運動ですから、自分にとってムリがなく、楽しめる方法で日常に組み込んでいきましょう。音楽を聴きながら歩いてもいいですし、途中でひと休みするのも、ついでに買い物をするのももちろんOK。毎日行き先やルートを変えながら歩くのも楽しいですよ。暑さ、寒さが厳しい時期は、ショッピングセンター内を歩くのもよさそうです。

そのうえで、明確な目標があれば継続の後押しになります。体重や体脂肪、血圧などの数値でもよいのですが、達成した途端に安心して「もういいか」となるケースも多いよう。そこでおすすめなのが、「ダイエットを成功させて、いろいろなファッションを楽しむ」「体力を付けて、山登りに挑戦する」など、自分の心が動く目標を立てること。達成できたり、新たにめざしたいことが見つかったりしたときは、目標をどんどん更新してモチベーションを高めていきましょう。さらには、「10年後、20年後に自分がどうなっていたいか」を考えて長期の目標も立てておくと、末永く、楽しく、ウォーキングと付き合っていけるはずです。

監修
黒田恵美子

監修黒田恵美子

健康運動指導士、健康経営エキスパートアドバイザー。生活習慣病、介護、ロコモの予防改善を中心に、企業や自治体などで健康寿命延伸のための身体活動と運動の必要性を啓蒙し、運動弱者を支援する講演や運動指導を行なっている。人生の最後まで、自分の足で歩くことを目的とした「ケア・ウォーキング®」「ひざちゃん体操」などを考案し、簡単で痛みの起こらない体の使い方、修正法、動作改善を提案。運動の実践には理論の理解が必要であるとして、わかりやすい理論と実践を結び付けた講演、セミナー、教室には定評がある。

  • ※本記事は、2025年8月時点の内容です。
  • ※本記事は、当社が黒田恵美子様に監修を依頼して掲載しています。
  • ※本記事は、監修者の知識や経験を踏まえて執筆しています。

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