感染症の専門医が解説!インフルエンザ対策

流行前の対策、できていますか? 風邪とインフルエンザの違いは何? ウイルスを1/10,000に減らす手洗い 窓を開けるだけでは不十分?正しい換気方法

本記事は、2025年3月時点の内容です

「基本的な予防」できていますか?かかると怖いインフルエンザ対策

毎年寒い季節が近づくと心配になるのがインフルエンザ。
症状は風邪とよく似ていますが、高熱や全身の倦怠感、関節の痛みなど、風邪よりもつらい症状が出るのが特徴です。インフルエンザにかからないために、どのようなことに注意しておくとよいのでしょうか。
今回は、インフルエンザ対策として日常生活で気を付けるべきポイントや日ごろの備えについて、日本感染症学会専門医・指導医としても活躍されている佐藤昭裕先生にお話を伺いました。

1 実は怖いインフルエンザ

毎年冬になると話題に上るインフルエンザですが、「風邪が悪化したもの」などの誤ったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
インフルエンザは、対策を誤ると重症化してしまうおそれもあります。正しい対策を取るためにも、インフルエンザについて基本的なことを知っておきましょう。

知っているようで知らないインフルエンザのこと

インフルエンザは日本語で『流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)』と言いますが、『感冒』とは風邪のこと。実は、インフルエンザは風邪の一つなのです。

普通の風邪とインフルエンザには、大きく二つの違いがあります。一つはインフルエンザには抗インフルエンザ薬といってインフルエンザに特化した薬があることと、もう一つは、症状の違いです。一般的に風邪は症状が比較的軽く、少しずつ悪化することが多いのに対し、インフルエンザは突然高熱が出て、強い倦怠感や関節の痛み、頭痛などの症状が急激に現れるのが特徴です。

風邪インフルエンザの違い】
発症時期:風邪→一年を通じて発症する インフルエンザ→主に冬に流行する 原因ウイルス:風邪→ライノウイルス、エコーウイルスなど インフルエンザ→インフルエンザウイルス(A型・B型) 感染経路:風邪→飛沫感染、接触感染 インフルエンザ→飛沫感染、接触感染 症状:風邪→喉の痛み、鼻水や鼻づまり、咳などの症状のほか、頭痛や下痢などを伴うことも インフルエンザ→喉の痛み、鼻水、頭痛、悪寒、関節痛、強い倦怠感など、全身に症状が出る 発熱:風邪→微熱(37〜38℃) インフルエンザ→高熱(38℃以上) 進行の速さ:風邪→徐々に悪化 インフルエンザ→急激に発症し、強い症状が出る 重症度:風邪→軽症で回復しやすい インフルエンザ→重症化しやすく、肺炎や脳症のリスクも
※ 取材内容をもとに編集部にて作成

インフルエンザのうち、大きな流行の原因となるのがインフルエンザウイルスのA型とB型です。A型は変異しやすく、毎年異なる亜型が流行します。世界的な大流行(パンデミック)を引き起こす可能性があるタイプで、鳥インフルエンザや豚インフルエンザもA型に分類されます。B型は主にヒトの間で感染するウイルスです。下痢や腹痛などの消化器系の症状を伴うことがあるのが特徴です。その年々によって流行するウイルス型は異なりますが、一般的にA型が冬の初めから流行しやすいのに対し、B型は冬の後半から春先にかけて流行することが多いとされています。

インフルエンザは、重篤な病気を引き起こすことも

インフルエンザは多くの場合、発症してから1週間程度で自然に回復します。しかし、すべての人が軽症で済むわけではなく、なかには肺炎や脳症といった重い合併症を引き起こすケースもあるので注意しましょう。特に免疫力が低下している高齢者や小さなお子さま、基礎疾患がある方は重症化しやすく、場合によっては入院治療が必要になることもあります。
ときには生命にかかわる危険もあるため、風邪との違いを正しく理解し、適切に対処することが大切です。症状が重いと感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

もしもの入院などに備えて、
保険を検討してみませんか

インフルエンザが重症化すると、入院や通院が必要になることも。もしものときの備えとして、医療保険の加入を検討されてみてはいかがでしょうか。予期しない状況に備えて保険に加入しておくことで、いざというときに金銭的な負担を軽減できます。医療保険は、病気やケガで入院した場合に入院費用や治療費をサポートしてくれる心強い存在です。

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2 基本的な予防、正しくできていますか?

インフルエンザを予防するために日ごろからできることとして、手洗いや換気、マスクの着用などがあります。ただ、やり方によっては予防効果が半減してしまうことも。正しい対策を身に付けて、普段から効果的に予防していきましょう。

ウイルスを1/10,000に減らす手洗いのしかた

普段、どのように手を洗っていますか?実は、何気なく手を洗うだけでは、きれいになりません。厚生労働省の資料によれば、ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを行なうことによってウイルス数の残存率が約0.01%に減少するといわれています。

※ 厚生労働省 「手洗いの時間・回数による効果」

とはいえ、手を洗うときには、意識していないと洗い残しやすい部分があります。次に紹介する3つのポイントを押さえて、手に付いたウイルスをしっかりと洗い流しましょう。

手洗い3つのポイント
  1. 〈1〉

    まず一つが爪の部分です。特に爪と指の間の部分は洗い残しやすいところなので、しっかり意識して洗うようにしましょう。片方の手のひらに指先をあて、指先をこすり付けるように洗うことで、洗い残しをなくすことができます。

  2. 〈2〉

    二つめは、親指の付け根の部分です。普段手を洗うときには両手のひらをこすりあわせて洗いますが、そうすると側面に当たる親指の付け根は洗い残しが起こりやすいのです。もう片方の手で親指を軽く握り、指を使って洗うようにしましょう。

  3. 〈3〉

    最後が、手の甲と指の間です。手の甲に手のひらを重ねあわせ、さらに両手の指を交差させて上下に動かすことによって、効果的に汚れを落とすことができます。

窓を開けるだけでは不十分?正しい換気方法とは

インフルエンザを予防するためには、換気によって室内のウイルスの量を減らすことも大切です。効率よく換気するために、対角線上にある2カ所の窓を開けましょう。こうすることで空気のとおり道ができ、新鮮な空気が入りやすくなります。もし窓が一つしかない場合は、換気扇やサーキュレーターなどを併用すると効果的です。インフルエンザは、喋ったり咳をしたりしたときにウイルスが空気中に舞って感染しやすくなります。そのため、会議中の空間や会話をするオフィスなどでは、特に換気には気を付けましょう。30分に1回、数分間程度の窓を開ける習慣を付けるとよいでしょう。

  • ※ 厚生労働省「令和5年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について」
  • ※ 厚生労働省「新型インフルエンザに関するQ&A」

咳エチケット(マスク)はここに注意!

マスクをする際のポイントは、鼻と口をしっかりと覆うこと。特に鼻の部分はしっかりフィットさせることが大切です。マスクの上部には針金が入っていることが多いので、指で軽く押さえて鼻の形にあわせると密着度が高まります。
また、頬やあごの部分に隙間があるとそこからウイルスが入り込んでしまう可能性がありますから、あごまでしっかりと覆うようにしましょう。マスクのサイズがあっているかどうかも大切です。

OKマスクの例 〇鼻と口が覆われている 鼻とマスクが密着している NGマスクの例 ×鼻が出ている 鼻とマスクが密着していない ×鼻と口が出ている あごにマスクをかけている ×あごが出ている

ウイルスがマスクの表面に付着している可能性があるため、マスクを外すときは表面には触れず、ゴムの部分を持って外すのが基本です。
基本的には 1日1枚を目安にマスクを交換するとよいでしょう。ただ、同じ空間に咳をしている人がいる場合には、違う場所に移動するときにマスクを交換するのもおすすめです。

そのほかの基本対策

そのほか、有効な対策となるのが室内の湿度管理です。乾燥した環境ではウイルスが空気中に長く漂いやすくなるため、加湿器を使って湿度を40~70%に維持しましょう。湿度が70%を超えると今度はカビが生えやすくなってしまうため、加湿のし過ぎにも注意が必要です。
もう一つが、免疫力を下げないことです。睡眠時間が30分短くなっただけでもかなり免疫力が落ちてしまうため、できるだけ睡眠時間を減らさず、いつもの睡眠時間をしっかり確保することが大切です。
また、うがいについては注意が必要です。うがいはウイルスを飛散させてしまう可能性があるため、会社などの人が多い場所ではうがいは避けるようにしましょう。このほか、インフルエンザワクチンの接種なども対策の一つです。

3 日ごろから、かかったときのための備えを

インフルエンザにかかったときも困らないよう、日ごろから以下のようなことを準備しておきましょう。

日用品や医薬品を常備しておく

インフルエンザで療養するときの備えとして、食品や生活用品を最低1週間分は備蓄しておきましょう。トイレットペーパーやティッシュペーパーなど、日常的に使う消耗品も備えておくと安心です。注意したいのが常備薬です。頭痛や関節痛、急な発熱などに備えて解熱鎮痛薬を自宅に置いている方も多いかもしれません。
日本小児科学会では、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればアセトアミノフェンが適切であり、非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきであるという見解を公表しています。お子さまがいる家庭では、解熱鎮痛薬はアセトアミノフェンが含まれているカロナールなどの薬を常備しておくといいでしょう。

※ 厚生労働省 「インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について(医薬品等安全対策部会における合意事項)」

医療機関や相談先を調べておく

一般の外来診療を行なっている病院やクリニックでは、感染拡大を防ぐために発熱患者の受け入れを制限している場合があります。万一感染した場合にすぐにかかれるよう、地域の保健所や近くの病院、発熱外来の有無、オンライン診療の利用方法を調べておくことで、急な発熱や体調悪化時にも慌てずに済みます。

仕事に関する備えを

自宅で療養が必要な場合に備えて、テレワークが認められている場合には、その準備もしておきましょう。業務で使用するソフトが使用できるかやシステムに問題なくアクセスできるかを事前にチェックしておく、職場との連絡手段を明確にしておくことも重要です。また、必要に応じて勤務スケジュールの調整や業務の引き継ぎ方法を相談しておくと、仕事の負担を軽減できます。事前に準備を整えておくことで、感染時のストレス軽減にもつながります。

4 もしもインフルエンザにかかってしまったら?

インフルエンザにかかってしまったら、できるだけ重症化しないように療養しましょう。病院に行くタイミングや自宅療養で注意したいポイントをまとめました。

病院に行くタイミングが大切

インフルエンザの検査を行なう場合は、発症から12~48時間以内が目安です。発症から12時間よりも早い段階で検査をしても、インフルエンザかどうかの確定診断が難しいためです。これは、発症後48時間を過ぎた場合も同じです。
ただ、症状が重い場合や合併症を引き起こすおそれもあるため、急な発熱や悪寒を感じた場合、体調が急激に悪化した場合は、自己判断をせずに速やかに医師に相談することが大切です。

自宅療養で注意することは?

自宅療養を行なう場合、発症後5日間、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)は外出を控え、ほかの人との接触を避けることが重要だとされています。この期間はウイルスが体内に残留しており、周りの人に感染させてしまうリスクが高いからです。外に出たり人と会ったりするのは極力避け、安静にして体を休めて回復に努めましょう。
家族と同居している場合は、別の部屋で過ごし、接触を最小限に抑えるようにしましょう。また、食器や衣類を共有しないようにし、使用したものはしっかり消毒することにより、感染リスクを減らすことができます。

5 日ごろから予防を行ない、健康な日常をめざしましょう

インフルエンザは風邪と似ていますが、高熱や全身の倦怠感が急に現れること、風邪に比べて重症化しやすいことが特徴です。手洗いや換気、マスクの着用など、普段からできることをして予防に気を付けていきましょう。また、免疫力を下げないように睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。もし発症した場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

監修
佐藤昭裕

監修佐藤昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医・指導医。東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。感染症専門家としてメディア出演も多数。

  • ※本記事は、2025年3月時点の内容です。
  • ※本記事は、当社が佐藤昭裕様に監修を依頼して掲載しています。
  • ※本記事は、監修者の知識や経験を踏まえて執筆しています。

もしもの入院などに備えて、
保険を検討してみませんか

インフルエンザが重症化すると、入院や通院が必要になることも。もしものときの備えとして、医療保険の加入を検討されてみてはいかがでしょうか。予期しない状況に備えて保険に加入しておくことで、いざというときに金銭的な負担を軽減できます。医療保険は、病気やケガで入院した場合に入院費用や治療費をサポートしてくれる心強い存在です。

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