第72回定時総代会議事録(抄)
開催日時 |
2019年7月2日(火曜日) 午前10時00分 |
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開催場所 |
東京都港区芝公園4丁目8番1号 |
議 長 |
取締役代表執行役社長 根岸 秋男 |
総代総数 |
220名(定数222名) |
出席総代数 |
220名(うち委任状による出席16名) |
会議の目的事項
ア.報告事項
- 2018年度事業報告、貸借対照表、損益計算書、基金等変動計算書、連結貸借対照表、連結損益計算書および連結基金等変動計算書報告の件
- 相互会社制度運営に関する報告の件
イ.決議事項
- 第1号議案 2018年度剰余金処分案承認の件
- 第2号議案 基金の再募集および定款一部変更の件
- 第3号議案 評議員承認の件
- 第4号議案 取締役11名選任の件
議事の経過の要領およびその結果
定款第23条に基づき議長を務める執行役社長が開会を宣した後、議長から、監査委員会監査報告を求め、監査委員長・落合誠一取締役から、監査委員会において審議のうえ、全員一致の決議をもって監査報告書を作成し、2018年度の監査結果については、本年5月22日付監査報告書謄本のとおりである旨の監査報告があった。
ア.報告事項
12018年度事業報告、貸借対照表、損益計算書、基金等変動計算書、連結貸借対照表、連結損益計算書および連結基金等変動計算書報告の件
2018年度事業報告として「2018年度事業報告 ~MYイノベーション2020の進捗状況~」について、映像を用いた説明があった。
その後、議長から、「みんなの健活プロジェクトの取組み」および「グループ経営管理態勢高度化の取組み」について、映像を用いた説明があった。
さらに、「2018年度決算の概要」について、映像を用いた説明があった。
2相互会社制度運営に関する報告の件
議長から、総代の定数および総代の選出方法、評議員会の開催状況、「お客さま懇談会」の開催状況等について、映像を用いた説明があった。
次に、2018年度の「お客さま懇談会」に出席された総代1名から、以下の意見があった。
- 毎年、お客さま懇談会にはさまざまな職業の方が集まっているが、昨年度は、介護保障や認知症の保障への関心が高く、認知症を保障する商品を開発してほしい等の意見があった。また、「みんなの健活プロジェクト」について自らの身体の状態を知ることは重要であり、「MY健活レポート」を試してみたところ同性同年代と比較したリスク度合いを認識できてよいと感じた。さらに、健康増進は一人では継続しづらいことから、みんなで取り組むというコンセプトやアドバイザーのサポートがあるのはよいと感じている。加えて、昨年度のお客さま懇談会には障がいの子を持つ母親も参加しており、将来に不安を抱えているとの話があったが、生命保険会社として不安を抱えている方が将来の希望を持てるよう取り組んでほしい。
その後、本総代会に先立ち総代から、あらかじめ書面により申し出のあった以下の質問につき、担当の役員から回答があった。
- 金融庁が2025年を導入の目途としている「経済価値ベースの健全性規制」の概要および想定される影響について教えてほしい。
- 「働き方改革」が企業の努力目標となるなか、システム化も含め、業務効率化に向けた当社の具体的な取組みについて教えてほしい。
- 保険業の枠を超えて、サービスの向上が求められていると思うが、事業拡大に向けて、新会社設立等を検討しているか教えてほしい。
- 国内保険事業における成長戦略の達成状況、競合他社と比較した場合の優位性について教えてほしい。
- 第三分野市場の今後の見通しと戦略を教えてほしい。
- 若年層顧客へのデジタルマーケット戦略と、対面によるアドバイザーチャネルとの融合戦略について教えてほしい。
- 今後ますます高齢化が進むなか、ベテラン営業職員が担当する顧客やノウハウの引き継ぎについて教えてほしい。
- 生命保険は掛け捨て型と貯蓄型があるが、掛け捨て型のメリットについて教えてほしい。
- 将来にむけた資産形成が可能な保険商品について教えてほしい。
- 顧客の声を商品に反映するために、どれくらいの期間で意見(要望)の収集や検証、改善を行なっているか教えてほしい。
- 法人向け商品の税制改正を受けて、今後どのような商品ラインアップを考えているのか教えてほしい。
- 高齢者や疾病罹患時をサポートする外部事業者と提携した、保険に付随するサービスを検討してほしい。
- 営業職員へのスマートフォンの貸与は、お客さまの利便性向上に資するため、少しでも早い導入を検討してほしい。
- 外貨建て保険の苦情が増加しているとの報道があったが、為替リスクや高齢者に対する説明など、顧客保護のための取組みについて教えてほしい。
- 外貨建て保険について、契約途中の為替変動や社会情勢、運用状況を契約者に知らせる取組みがあれば教えてほしい。
- さらなる海外での事業拡大に向けて、新たな海外企業のM&A等を検討しているか、また、今後注力する海外市場について教えてほしい。
- 2018年度決算において、資産運用収益が前年度比で大きく伸びているが、低金利や米中貿易摩擦等の外的リスクに対する対策について教えてほしい。
- 産休中または出産後に復帰した女性職員の評価について教えてほしい。
- ダイバーシティ(多様性)に関して、特に力を入れている取組みについて教えてほしい。
- 長期的な視点でのグローバル人材の育成施策について教えてほしい。
- 「通年採用」について、当社の考えを教えてほしい。
- 人工知能の活用に関して、競合他社と比較した優位点や、すでに実装している分野、今後の戦略について教えてほしい。
- 疾病予防および早期発見等の未病分野における新サービス提供のための調査・研究について、どのようなサービスの提供を検討しているか教えてほしい。
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・「みんなの健活プロジェクト」を通じた地域社会への貢献事業について教えてほしい。
・気楽に参加できるイベント等を地域ごとに行なってほしい。
続いて、議長から出席総代に対し質問、意見等を求め、以下の質問および意見等があり、担当役員から回答を行なった。
- 契約社員の人数と、契約社員を今後増やしていく方針なのか教えてほしい。
- 健康増進の取組みにおいて自治体等との連携は重要であり、当社の取組みについて、さらに自治体の健康・福祉関連の部署にまで伝えていくこと、また、地域で横展開、継続していくために地元の産業界等を巻き込むことが重要であると考えている。健康増進における地域戦略を積極的に検討してほしい。
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・サステイナビリティ投融資について、どのような分野を中心に取り組んでいるのか教えてほしい。
・サステイナビリティ投融資について、長期の投融資を行なうための社内態勢について教えてほしい。 - 一時払商品の予定利率改定について、改定に至った経緯および他の保険商品の改定予定について教えてほしい。
イ.決議事項
第1号議案 2018年度剰余金処分案承認の件
議長から、2018年度剰余金処分案について映像を用いて説明があった。
その後議長が、本議案について賛成の者に挙手を求めたところ、賛成222名、反対0名で、原案どおり承認可決された。
2018年度剰余金処分に関する決議の要旨(PDF 79KB)
第2号議案 基金の再募集および定款一部変更の件
議長から、自己資本を充実させ、経営基盤をよりいっそう強固なものとするため、新たに500億円を再募集し、基金の額を9,800億円とすること、再募集する基金の償却は、原則として、2024年に一括返済し、償却に要する金額を基金償却準備金として2019年度から2023年度の剰余金処分で積み立てること、基金の募集は基金債によることとし、市場環境等の大きな変動がない場合、8月中に払込みが完了する予定であり基金利息の水準は募集時の市場実勢金利を勘案して決定すること、また、やむを得ない事情により、基金500億円の全額を募集しない場合は、次期総代会においてあらためて当該定款の規定に関する決議をすることおよび基金の額の変更に関する定款の変更を行なう旨、さらに、現在の定款第18条では、総代の就任後2年以内に欠員が生じた場合に補欠選出を行なう旨定めているが、総代候補者選考委員会の推薦を経て選出される総代は2年ごとに半数を改選するのに対し、立候補制によって選出される総代は4年ごとに全員を改選するなど、改選期が異なることをふまえ、立候補制によって選出される総代については、欠員が半数の11名を超えない場合には補欠選出を行なわない旨、定款第18条の変更を行なう旨の説明があった。
その後議長が、本議案について賛成の者に挙手を求めたところ、賛成219名、棄権1名、反対0名で、原案どおり承認可決された。
第3号議案 評議員承認の件
議長から、本総代会の終結の時をもって評議員全員が任期満了となることに伴い、定款第26条、第27条および同附則第1条の規定に基づき、秋山弘子、阿南久、上村協子、上村達男、大塚紀男、沖野眞已、小倉利之、小野由理、恩藏直人、片野坂真哉、河合美宏、佐藤健、杉山博孝、高田晴仁、中浜隆、道盛大志郎、宮原耕治、山内隆司、山木利満、山崎彰三の20氏について承認願いたい旨の説明があった。
その後議長が、本議案について賛成の者に挙手を求めたところ、賛成219名、棄権1名、反対0名で、原案どおり承認可決された。
第4号議案 取締役11名選任の件
議長から、現取締役11名が、本総代会終結の時をもって取締役任期満了となることから、指名委員会決議に基づき、鈴木伸弥、根岸秋男、井福正博、打保誠一郎、服部重彦、落合誠一、木瀬照雄、須田美矢子、北村敬子、秋田正紀の10氏について再任を、荒谷雅夫氏について新たに選任を願いたい旨、このうち、服部重彦、落合誠一、木瀬照雄、須田美矢子、北村敬子、秋田正紀の6氏は社外取締役の候補者である旨の説明があり、あらかじめ書面により申し出のあった以下の質問につき、執行役社長から回答があった。
その後議長が、本議案について賛成の者に挙手を求めたところ、賛成219名、棄権1名、反対0名で、原案どおり承認可決された。
選任された各氏は総代会での承認を前提に、それぞれ就任を承諾している。
以上をもって、議長が本総代会の終了を宣し、午前11時51分に閉会した。
以上