台風の季節に考えよう!イマドキの防災

いつもの暮らしでもしもに備える 防災士監修 重ね着でいつもの服を防災ウェアに 台所の消耗品が非常時には救世主に 日常でも役立つ防災ポーチを紹介!

※本記事は、2024年12月時点の内容です

いつもの暮らしでもしもに備えるイマドキの防災とは?

7月から10月は台風や大雨による水害や土砂災害も多く、それらの自然災害に備えたい季節。日ごろからの備えが必要なのはわかるけれど、自分や大切な家族の命を守るために、何をどう備えればいいのかわからない……。そこで注目したいのが、毎日の暮らしに「非常時にも活用できるアイデア」を取り入れた「フェーズフリー」という暮らし方。フェーズフリーとは、身のまわりにあるモノやサービスを、日常だけでなく「もしも」のときも役立つようにデザインしようという考え方のこと。防災のために特別な準備をするのではなく、普段やっていることを災害のときにも役立つようにするということでもあります。自身も防災の知恵を日常のなかに取り入れて暮らす防災士の三沢真実さんに、お話を伺いました。

災害が発生したら、72時間は自力で生き抜く必要アリ!

日本は地震、台風、津波など、自然災害の多い国として知られています。特に6月から9月にかけては、梅雨や台風による大雨の影響で、土砂災害の危険性が高まる時期。改めて災害対策を見直すよい機会といえるでしょう。

※ 参考:国土交通省「令和5年の土砂災害『近5年の月別土砂災害発生件数』」

しかし、防災といっても、なかなかピンと来ない方も多いかもしれません。そこで知っておきたいのが、「72時間の壁」という言葉。72時間とは、一般的に人命救助のリミットの目安を示す時間で、日本では、災害発生直後の72時間(3日間)は、人命救助活動が優先されるようになっています。ライフラインの復旧や支援物資の供給が行なわれるのはそのあと。つまり、最初の3日間は自分や家族の力だけで生活できるように備える必要があるのです。そのため、普段から食料や水などを準備したり避難経路を確保したりすることで、しっかりと備えておくことが重要になってきます。

できているかをまずはチェック!命を守る基本の備え

まずは、非常時に自分や家族の命を守るために、これだけはやっておきたい基本的な備えをチェックしましょう。自分ではできている「つもり」がおろそかになっていること、ありませんか?

自分の行動エリアのハザードマップ
を見たことがある?

ハザードマップとは、自然災害が発生した際に危険が予想される場所や避難経路、避難場所などを示した地図のこと。各自治体が作成したハザードマップは、国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」で確認できます。自分の住んでいる地域や職場など、普段過ごす場所で起こりうる災害を知るだけで、必要な行動や備えは変わります。よく歩く道に火災が発生しやすい場所や工事中の建物がないかなど、周囲の状況を意識的に確認する習慣を身に付けておきましょう。

いつ、どこへ逃げるか
把握できている?

例えば地震による津波がせまっている場合、海沿いに住んでいる人はできるだけ早く高台に避難する必要があります。一方で、豪雨による内水氾濫の場合には、浸水がはじまってから避難所へ移動するよりも、建物の上階への避難の方が安全なこともあります。避難する場所や避難経路、タイミングなどは、災害の種類、警戒レベル、そのときの状況によって変わります。どんな災害のとき、どのくらいの警報レベルになったらどこへ逃げるのか、さまざまな災害に応じた複数のシミュレーションが必要です。また、高齢者や乳幼児がいる家庭は、避難にも時間がかかる場合があるので、一般的な警戒レベルよりも、早めに避難することを検討しておく必要があります。

※ 内水氾濫とは、短時間に激しい雨が降った際に、下水道や排水路などの排水能力を超えて雨水があふれ出して起こる洪水のこと。

家族と非常時の決め事を
確認している?

SNSは連絡手段としても便利ですが、非常時は電波や電源のトラブルが起こることもあります。自分の身の安全を守る行動に集中できるように、災害用伝言ダイヤルや待ち合わせ場所など、お互いの安否や居場所を確認する方法を事前に話し合っておきましょう。普段から外出の予定や居場所などを共有できていると、なお安心です。

もしものときに声をかけ合える人は
まわりにいる?

非常時は特に、自分ひとりで何とかしようと思わないことが大切です。周囲の人との助け合いがなければ、命を守り、避難生活を送ることはできません。そのためにも、日ごろから困っている人がいたら声をかけたり、隣近所の人や友人と「もしものときにどうするか」という一歩踏み込んだ話をしておいたりと、いざというときに助け合えるよう備えておきましょう。

漠然とわかってはいても、意外と細かい部分を見落としがちなのが防災の知識。あれ?と思った項目は、必ずおさらいしましょう。これらの知識と次に紹介する備えがあってはじめて、いざというときに、大切な家族と自分の身を守ることができるようになります。

「もしも」が起こったときのために
非常時にも安心できる資産形成、
はじめませんか?

災害が起こったら、まずは命を守ることが最優先。ですが、日々の暮らしを立て直すためには、お金も必要です。災害や健康、将来に向けた「もしも」の備えとして、いつもの暮らしから資産形成をしませんか?少額からはじめられる明治安田の保険を活用すれば、「もしも」に備えた資産形成がすぐにはじめられます。

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「もしも」への備えは頑張りすぎないのがコツ!

防災バッグや非常食など、「防災」と聞くとわざわざ揃えるイメージが強く、身構えて後回しにしてしまいがちです。また、いざ頑張って防災に取り組んでみたとしても、いつ来るかわからない災害に対して何をどのくらい備えればいいのかがわからなかったり、「災害」という非日常的なものに対して危機意識が持続できなくなったりすることで、防災への取り組みが続かなくなってしまうということもあります。

そこでおすすめしたいのが、最近注目が集まっている「フェーズフリー」という考え方です。身のまわりにあるモノやサービスを、日常だけでなく「もしも」のときも役立つようにデザインしようという考え方のこと。防災のために特別な準備をするのではなく、普段やっていることを災害のときにも役立つようにすることでもあります。

※ 出典:フェーズフリーデザイン事例集

例えばいつもリビングが片付いていると、家族がくつろげるうえに掃除もラクになりますし、もしものときの避難経路の確保につながります。買い置きのレトルト食品やカップ麺は多忙な日の強力な助っ人でもありますが、いざというときには非常食にもなります。このように、防災を特別扱いせず、いつもの暮らしの先に備えがあれば、気軽に取り組むことができるはず、というアイデアが「フェーズフリー」の基本です。

今スグできる!暮らしに防災を取り入れる衣・食・住のヒント

暮らしのなかにフェーズフリーを取り入れるのは、決して難しいことではありません。気軽に取り組みやすいヒントを衣・食・住に分けてご紹介します。

衣のヒント

寒暖差にも対応できる
レイヤリング(重ね着)を取り入れる

非常時は暑さや寒さといった気候にも対応しなければなりません。かといって、防災用のウェアを常備するとなると大変……。そういう場合、家にある洋服でレイヤリングすれば、非常時にも、気温にあわせて脱ぎ着できて、体温を調整し、快適さを保つことができます。
直接肌にふれるインナーには、ファストファッションで手に入る速乾性に優れたものを着用し、そのうえには保温性の高いウェア、さらに防水・防風性のあるレインウェアなどを羽織りましょう。特別な用意がなくても、レイヤリングすることで防寒対策が可能です。

普段着にアウトドアウェアを
活用するとさらに安心!

アウトドアウェアやスポーツウェアは厳しい気象条件でも快適に過ごせるようにつくられているので、非常時にも役立ちます。特に用意しておきたいのは、レインウェア。身体を濡らして冷やさないようにすることは、非常時の健康管理の第一歩。レインウェアなら、豪雨や水害などの非常時だけでなく、雨の日の買い物などにも便利です。

食のヒント

非常食はローリングストックで
期限切れを回避!

災害から72時間を生き抜くために、非常食のストックはとても重要です。しかし「非常用」として備蓄していると、封を開けないまま消費期限も過ぎてしまいがち。そこでおすすめなのが、普段からよく使う食品を多めに買い置きし、使った分だけ補充する、ローリングストックという手法です。特にストックしておきたいのは、缶詰やレトルト食品、カップ麺など、スーパーで手軽に買える消費期限の長い食品。普段使いができるので保管場所を圧迫することもありません。また、非常時には食べ慣れた味で、心を落ち着かせることもできます。

住のヒント

家のなかの「安全な避難場所」が
1ヵ所でもあると安心!

すべての部屋で完璧な防災対策をするのはなかなか難しいもの。そこで、家具の転倒や荷物の落下などの危険を減らした部屋を1ヵ所だけでも確保し、いざというときに逃げ込める避難場所にしておけば安心です。おすすめは家の寝室。物が少なくスッキリと片付いた寝室は、快適な眠りにもつながります。ひとり暮らしのワンルームなら、物が落ちてこないよう、ベッドまわりをスッキリさせましょう。避難用の荷物はベッドから手の届く場所か、玄関近くに置いておけば安心です。

非常時に使いたい道具は、
ときどきは日常使いもしておく

非常時に道具をうまく使いこなすには、どんなものでも「非常時専用」にせず、普段から使っておきたいもの。例えば備蓄しているだけのカセットコンロがあるなら、たまには庭やベランダでお湯を沸かしてコーヒーを淹れてみましょう。1本のカセットでどのくらい調理ができるのか、備蓄としての必要量の目安を知ることができますし、気分転換にもなります。

非常時には台所の消耗品が
救世主に!

いつもの暮らしのなかで当たり前に使う消耗品も、非常時にはさまざまな方法で活用できます。例えば、30L以上の大きなゴミ袋は、荷物を入れて持ち運んだり、開いてシートにしたりできるだけでなく、頭と手を通す穴を開ければレインポンチョに早変わり。食品ラップは食器を包んで使うことで食器を洗う必要をなくせますし、紐状にねじって3本で三つ編みにすることで、簡易ロープとして役立てることもできます。非常時に備え、こういった消耗品も普段からストックしておくようにしましょう。

監修者・三沢さんおすすめ!+αのヒント

「もしも」に備えて防災ポーチを
つくろう

災害に備えた防災バッグがあれば安心ですが、せっかく準備しても、収納スペースが圧迫されて、ストレスになってしまうのはナンセンス。まずは手軽に用意できていつも持ち歩ける「防災ポーチ」をつくってみてはいかがでしょうか?
常備薬や小銭、メガネ、ウェットティッシュ、携帯ラジオやモバイルバッテリーなど、普段使いしているアイテムに+αで詰めておくべきは「外出先からその日帰宅できない場合を想定した、生活に欠かせないもの」。電車が止まったりして家に帰れなくなったときなどにも役立ちます。自治体などが作成しているチェックリストも参考にしながら、自分に必要なものを考え、用意しましょう。

三沢さんが持ち歩いている防災ポーチ。食品のストック同様、中身を使いながら補充。

防災は特別なことじゃない!暮らしに楽しく取り入れよう

防災用の特別なアイテムをわざわざ用意しなくても、「もしも」に強い暮らしは実現できます。生活のクオリティを下げることなく、日常を快適に過ごせるようにするアイテムが防災アイテムにもなるのが理想です。気張らず、楽しみながら、日々の暮らしに取り入れてみてください。

監修
三沢真実

監修三沢真実

防災士・キャンプコーディネーター・空間コーディネーター。「キャンプのある暮らし」をテーマに地球の未来を創造する会社「CAMMOC」合同代表。キャンプをメインに無理なく無駄なく楽しみ続ける防災法を提唱し、テレビ・ラジオ出演、執筆やイベント登壇など、幅広く活躍中。近書に『ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方』(辰巳出版刊)。

  • ※本記事は、2024年12月時点の内容です。
  • ※本記事は、当社が三沢真実様に監修を依頼して掲載しています。
  • ※本記事は、監修者の知識や経験を踏まえて執筆しています。

「もしも」が起こったときのために
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「もしも」のために、
確実に備えたいあなたに

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  • ※2 保険商品をご検討いただく際には、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)兼コンセプトパンフレット」を必ずご確認ください
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