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貯蓄タイプの保険のポイント

貯蓄タイプの保険のポイント

貯蓄型保険

保険料を支払いながら貯蓄もできる「貯蓄タイプの保険」があることをご存じですか?「せっかく保険料を支払うなら貯蓄性のある保険に入りたい」と考える方もいるのではないでしょうか。ここでは貯蓄タイプの保険の特徴と、加入するにあたっての注意点を解説します。

貯蓄タイプの保険の種類

貯蓄タイプの保険は、保険料を積み立てながら満期保険金や解約返戻金などが受け取れるタイプの保険です。掛け捨てタイプの保険は解約返戻金がない、またはあったとしてもわずかですが、貯蓄タイプの保険であれば資産づくりに活用できます。

満期まで生存していれば満期保険金が支払われる学資保険や養老保険、積立保険だけでなく、解約すると解約返戻金が受け取れる終身保険、老後資金づくりに活用できる個人年金保険などさまざまな種類があります。ご自身の目的にあわせて、活用しやすいものを選びましょう。以下は代表的な貯蓄タイプの保険の種類です。

<表1>貯蓄タイプの保険の種類
貯蓄タイプの保険の種類 特徴
終身保険 一生涯死亡保障が続く。被保険者が死亡または高度障害状態になった際に保険金が受け取れる。解約時には解約返戻金が支払われるものが一般的。
積立保険 保険料を積み立て、満期日に満期保険金を受け取ることができる、貯蓄性のある保険。
養老保険 満期時に生存していれば満期保険金が受け取れ、保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が受け取れる保険。保険期間には定めがある。
学資保険 子どもの年齢や進学などにあわせて祝金や満期保険金が受け取れる保険。契約者である親や祖父母が死亡または高度障害状態になった場合はそれ以降の保険料が免除される。
個人年金保険 老後に備えるタイプの保険。契約時に定めた年齢から年金を受け取れる。年金の受け取り開始前に死亡した場合、それまでに払い込んだ保険料程度の金額が死亡給付金として受け取れる。

出典:生命保険協会「生命保険の基礎知識|STEP. 6 主な個人保険商品の種類」 をもとに作成

貯蓄タイプの保険の特徴は?

貯蓄タイプの保険の特徴は、生命保険としての保障を得ながら資産づくりができるという点です。たとえば、学資保険や終身保険は、契約者(親など)の万一の死亡や高度障害状態に備えながら教育資金を準備できます。また、保険料の払い込みをした年は一般生命保険料控除の対象となります。

さらに、保険料として積み立てるので、貯蓄が得意でない人でも積み立てを習慣化することができます。生命保険の場合、短期間で解約すると解約控除が適用され、解約返戻金として受け取る金額が払い込んだ金額を下回るものが一般的です。早期解約は損をする、というイメージから、一定期間保険料を積み立て続けようという心理が働きやすくなります。これにより、ほかの用途で使ってしまうことがなく、目的に向けてしっかり貯蓄することができます。計画的に貯蓄することが苦手な方にとっては、貯蓄タイプの保険は資産づくりの有効な手段といえるでしょう。

終身保険で積み立てるならライフプランを意識して

貯蓄タイプの保険は、保障と貯蓄の両方の機能を持ちあわせているものが多いため、保障内容や保険期間が同じ場合、掛け捨てタイプより保険料が高くなることが一般的です。また、保険料の払込期間は短くするほど返戻率は高くなりますが、1回あたりの保険料は高くなります。

教育資金づくりに活用するなら、お子さまの習い事や塾代にお金がかかり始める前に払い込みを終えられるよう払込期間を決めるとよいでしょう。また、新社会人で実家暮らしの方なら自由に使えるお金は多いですが、結婚したり、子どもが生まれたりすると家計に変化が生じます。そうなる前に払い込みを終えられる保険で将来必要になる資金を準備するのも一案です。

貯蓄タイプの保険は、中途解約しても一定の解約返戻金が支払われますが、解約するタイミングや保険の種類によっては、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回ることがあります。ライフプランにあった保険料設定、払い込み期間にすることが重要です。ファイナンシャルプランナーと相談した上で、無理なく払い込める設定にしましょう。

貯蓄が苦手な人は貯蓄タイプの保険を活用しよう

貯蓄タイプの保険は、保険料を支払いながら資産づくりをおこないたい人に向いている保険です。貯蓄が苦手でも保険料として積み立てることで貯蓄を習慣化しやすくなります。ご自身の目的にあった保障を得ながら効率よく資産づくりをしたいのなら、貯蓄タイプの保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。