明治安田の資産運用
資産運用の基本的な考え方
1.資産運用の基本理念
生命保険会社の資産運用は、お客さまからお預かりした保険料を原資としており、長期安定運用を使命としています。そのため、当社では、「ALM(※)の考え方に基づき、良好な運用成果を長期にわたり安定的に確保する資産運用をめざすとともに、高度なリスク管理による資産健全性の維持・向上を図ること」を基本理念としています。
2.資産運用の基本方針
お客さまに信頼される資産運用をめざし、以下の基本方針のもと、資産運用に取り組んでいます。
- 安定性
- 公社債などの円金利資産を中心に、安定収益の確保を最優先とした運用を行なっています。
- 収益性
- 厳格なリスク管理のもと、リスクに応じた収益の獲得を図るとともに、保険商品ごとの負債の特性等も考慮し、安定的な収益確保に努めた運用を行なっています。
- 健全性
- 資産運用リスクの多様化・複雑化に対応すべく、リスク管理態勢の強化・高度化に継続的に取り組み、資産健全性の維持・向上に努めています。
- 流動性
- 投融資の判断においては、保険金等の迅速・確実なお支払いのため、流動性の高い資産を適正な水準に維持しています。
- 透明性
- 資産運用状況の適切かつわかりやすい開示により、透明度の高い運用に努めています。
- コンプライアンス
- 保険会社として高い公共性を有していることを認識し、資産運用における各組織間の相互牽制が十分機能する内部管理態勢を堅持し、高い企業倫理を維持しています。
※ALMとは、Asset Liability Managementの略で、資産と負債の総合的な管理のことです。
責任投資の推進
当社は「確かな安心を、いつまでも」という経営理念のもと、責任ある機関投資家としてご契約者へ還元するための収益性を確保しつつ、SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献の観点をふまえ「環境(E:Environment)」、「社会(S:Social)」、「ガバナンス(G:Governance)」等の社会課題を考慮した資産運用業務を通じ、持続可能な社会の実現に貢献する責任投資を推進していきます。
資産運用の状況(一般勘定)
資産配分の推移
欧米でのインフレ抑制に向けた継続的な利上げや日銀によるイールドカーブ・コントロールの運用柔軟化等により、金融環境の不確実性が高まるなか、安定的な収益確保をめざした資産配分を行ないました。具体的には、公社債への投資を抑え、許容できるリスクの範囲内で外国公社債等に投資を行ないました。
2023年度末の一般勘定資産残高は、前年度末から3兆1,513億円増加し、46兆8,232億円となりました。主な資産配分は、以下のとおりです。
