月30万円の生活費は配当金でまかないますが、外食や旅行などのぜいたくは株主優待を積極的に利用しています。例えば株主優待のホテル宿泊券を使ってホテル代を浮かせば、その分で食事やレジャーの質を上げることができます。株主優待をうまく活用することで、お金をかけずに余暇を満喫することができるんです。
- ※ 配当金額や株主優待の内容は、商品・時期により異なります。
- ※ 株式投資には元本保証がないため、運用成果によっては損失が発生するリスクがあります。
「割安な高配当株を買って長期で持つ」のがペリカンさんの投資スタイル。安定して配当金を出し続けることができる企業かどうかを見極めるポイントは、以下の5つです。
- 1PER※1(株価収益率)が12倍以下
- 2PBR※2(株価純資産倍率)が1倍以下
- 3配当金利回り※3が3.5%以上(できれば4%以上)
- 4過去10年で増配傾向(コロナ禍は除く)
- 5自己資本比率※4が45%以上
これらをすべてクリアしている銘柄は、かなり限られてきます。その分、倒産などのリスクが少ない安定した企業だということです。将来、株価が上がるかどうかを判別するのは難しいので、まずは王道の銘柄を選ぶことをおすすめします。
- ※1 株価の割安度をはかる代表的な指数。企業の「収益」に対して株価の割安・割高感を表す。PERは、株価÷1株当たり純利益で割り出される。日本の上場企業の場合、PERは15倍程度が平均とされているため、それよりも高ければ割高、低ければ割安と判断されることが多い。
- ※2 企業の「純資産」に対して株価の割安・割高感を示す指標。PBRは、株価÷1株当たり純資産で割り出され、PBRが低いほど株価が割安であるということになる。
- ※3 購入した株価に対し、1年間でもらえる配当金の割合を示した数値のこと。「1株あたりの配当金÷株価×100」で割り出される。例えば、現在株価が1,000円で、1株あたりの配当金が年20円の場合、配当利回りは2%(20円÷1,000円×100)となる。
- ※4 会社の資本力や経営の安全性を示す経営指標。40%以上であれば倒産のリスクは、ほとんどないとされる。50%以上は優良企業、70%を超えるとほとんど無借金経営の超優良企業であるとされる。
年に1度は、保有している株などを見直してポートフォリオ(金融資産の組み合わせや比率)を整理し、現状を客観的に把握する機会を設けましょう。下落している場合は、回復の兆しがありそうかを確認しながら、損切りをするか検討を。大切なのは、株価の動きに一喜一憂しないことです。下落したら逆に買い増しのチャンスだと思って銘柄選びを楽しむようにしましょう。
配当金や優待で浮いたお金は、さらに株を購入して再投資をするのがおすすめ。複利効果で雪だるま式に資産を増やすことも可能です。実際にペリカンさんも、配当金から生活費を抜き、残ったお金はすべて再投資しているとのこと。翌年には年間で受け取る配当金が前年より5%~8%ほど増えるそうです。