

コロナ禍から経済活動が復活してきたものの、物価上昇の荒波は押し寄せ続け、まだまだ不安の多い現代社会。
そんな先行きの見えない今日、「お金との付き合い方が上手な人」こそ、これからの時代を不安なく、賢く上手に生き抜ける「スマート男子」といえます。
今回は、そんなマネーに怯まない令和の「スマート男子」をめざすべく、マネーコンサルタントの頼藤太希さんに、資産形成の第一歩について、アドバイスをいただきました。

まずは、頼藤さんに、お金との付き合い方が上手なスマート男子の特徴を挙げてもらいました。
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仕組み化・ルーティン化が得意な行動派
お金との付き合い方が上手い人と、お金持ちになれる人には共通点があります。
では、お金持ちになれる人と、なれない人には、どのような差があるのか? 実は両者の違いは知識の差ではなく、 「行動の差」なんです。
お金持ちになれる人というのは、お金を貯めるための「仕組み化」「ルーティン化」をはかって、一個一個「行動」を積み重ねていける人なのです。 -
中長期的な視点でマネープラン・
ライフプランが立てられる漠然と「お金を貯めなきゃ」と考えるのではなく、自分は何のためにお金を貯めたいのか、何のためにお金持ちになりたいのかと、マネープラン・ライフプランを立てることも大事です。
「お金との付き合い方が上手い人=お金持ちになれる人」は、マネープラン・ライフプランを考え、中長期的な視点を持ってお金を使います。
支出を見える化し、無駄遣いを極力減らし、予算をたて家計を運営します。
そのうえ、先取り貯蓄・投資(毎月の収入から一定額を先に貯蓄や投資に回すこと)で毎月お金を確実に貯めているのです。 -
お金の“貯め方”だけでなく、“使い方”も上手い
お金を貯めるなら、とにかく支出を抑えて、堅実に貯蓄をすることが大事とつい考えてしまいがちですが、実は貯めればいいというわけでもないのです。
お金は使うためにあるものです。しかも若いときの方がお金を使う価値も高くなります。
自分にとって価値のあるものには惜しまずお金を使う。支出にもメリハリをつけることが大事です。

「行動が大事」ということは理解できても、何からはじめていいか分からず、なかなかその一歩が踏み出せない人も多いはず。
そういった方へ頼藤さんが「まずはこれだけはしておきましょう」とおすすめするのが、先取り貯蓄で投資をする元手となる資金を作ることです。
では実際に、資金づくりをどのように行なっていけばいいのか。その具体的な方法とポイントを教えてもらいました。
資金づくりのポイント 01
まずは、毎月の家計を黒字に。
生活費の6ヵ月分を貯めよう
資金が全くない状態で投資をはじめてしまうと、日々の生活費まで投資にまわしてしまい、生活が立ち行かなくなってしまいます。
必要な生活費を確保しながら、残りの余裕資金で投資をしましょう。生活費の6ヵ月分の預貯金があれば十分かと思います。
ただ、6ヵ月分を貯めるとなると、1〜2年はかかってしまうので、3ヵ月分を貯めた段階から月数千円の投資をはじめてみてもいいと思います。
資金づくりのポイント 02
「長期・積立・分散投資」を活用
世のなかには、投資に抵抗がある方もいらっしゃいます。
もしも、「投資で1円たりとも損をしたくない」とお考えなのであれば、リスクを取ることが投資なので、向いていないかもしれません。
ただ、リスクをゼロにすることはできませんが、減らす方法はあります。それが、「長期・積立・分散投資」です。
少額スタートで堅実に資産を増やす
「長期・積立・分散投資」
「長期・積立・分散投資」は、値動きと上手く付き合いながら資産を増やす投資方法です。
よく耳にする「つみたてNISA」も長期・積立・分散投資ができる制度です。では一つずつ解説していきましょう。
01.長期投資とは

「長期投資」は、文字通り長い時間をかけて投資を行なうこと。
短期間で相場を見ると、一時的な要因で値動きが変動することがありますが、長期で見ると値動きはならされます。
また、運用益(運用で得た利益)を再投資して利益が利益を生み出すという「複利効果」は、時間をかけるほど効果は大きくなるので、そういった点も「長期投資」のメリットです。
02.積立投資とは

また、「積立投資」は、あらかじめ決まった金額を続けて定期的に投資することです。
これにより、投資タイミングを考えなくてすみますし、金融商品が高いときに買ってしまったり、低いときに買わなかったりということを防げます。
03.分散投資とは

「分散投資」は、値動きの異なる複数の資産に投資することです。
投資先を分散することで、過度な値動きを抑えることができます。
少額からスタートできて、堅実な「長期・積立・分散投資」は、資産を増やせる可能性が高い方法だと私は考えています。

投資初心者でも安心して始められそうな長期・積立・分散投資。
この方法を実践するだけでも十分ではありますが、さらにリスクを抑えながらも、少しでも資産を増やしたいと考えるスマート男子には「コア・サテライト戦略」もおすすめだと頼藤さんは言います。
「コア・サテライト戦略」とは、資産全体を、守りの「コア資産」と攻めの「サテライト資産」に分け、守りと攻めの資産をうまく組み合わせて、お金を減らさずに増やしていく戦略です。
守りのコア資産(総資産の7~9割が目安)
コア資産は、「長期・積立・分散」で運用するのが鉄則。
資産の大部分を、預貯金や債券、インデックスファンドといった、リスクの低い長期成長・安定成長の資産で持っておいて守りを固める。
攻めのサテライト資産(総資産の1~3割が目安)
コア資産で守りを固めながら、残りの攻めの資産(サテライト資産)で、個別株やアクティブファンドといった、リスクの高い資産で利益の積み増しをめざしていく。
コア資産を切り崩して、サテライト資産の損失に充てるのはやめましょう。
重要なのは、コア資産が着実に増えていくからこそ、一部で攻めに転じられるというスタンスです。
コアとサテライトで役割が異なる

(株)Money&You作成
コア・サテライト戦略

(株)Money&You作成
資産形成を上手に行なうために
一番大事なのは、途中でやめないこと。
長期・積立・分散投資は、少なくとも15年から20年以上継続して運用していくことで、元本割れ(当初投じた投資金額を下回ること)の可能性はだいぶ低くなります。
逆に、5年ぐらいの短期だと元本割れの可能性が高くなってしまうのです。利息が利息をうみ出してくれるためには時間が必要ですから。
途中でやめたくなってしまう事態を避けるためにも、生活費のための資金を確実に預貯金で置くことと、リスク許容度(損失にどれだけ耐えられるかの余裕度)を超えた投資をしないことを意識しましょう。
リスク管理も徹底しながら、賢く資産形成を行なって、スマート男子をめざしてみてはいかがでしょうか。

監修
頼藤太希
監修頼藤太希
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し、現職へ。月400万PV超のWebメディア『Mocha』やチャンネル登録者1万人超のYouTube「Money&YouTV」を運営。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など、著書多数。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。
編集部がスマート男子におすすめする商品
明治安田では、堅実・安定的に資産形成をめざすコア資産におすすめの「明治安田生命じぶんの積立」や、サテライト資産としてリスクを取りながら資産の増加を期待できる「外貨健保険」の商品をラインアップしています。
無理なく、賢く、資産運用をして、お金付き合いの上手なスマート男子になって、これからの時代を生き抜いていきましょう。
攻めの資産運用(サテライト)におすすめの商品

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