

※本記事は、2024年5月時点の内容です

年末の大掃除では不要品が大量に出ますが、ただやみくもに捨ててしまうのではもったいない。使い古したものや壊れものなど、「こんなものが売れるの?」といった、思いもよらなかった不要品が、売れるケースが多くあります。エコの観点から、中古品に対する考え方が昔に比べて寛容になってきた昨今。自分にとっては使わなくなった不要品を上手に売ることで、ちょっとしたお小遣いに換えることも期待できるのです。今回は、家に眠っている不要品を売るコツについて、フリーマーケットアプリ(以下「フリマアプリ」)・インターネットオークション利用歴20年の専門家である川崎さちえさんに伺いました。


不要品の売却方法にはさまざまありますが、最近手軽に使えると人気なのが「フリマアプリ」です。フリマアプリのメルカリが定義したのが、「かくれ資産」という概念です。かくれ資産とは「1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノを不要品とし、不要品保管数量調査および『メルカリ』の平均取引価格により不要品を金額換算した数値」のこと。簡単に言えば、家のなかにある不要となったすべてのモノをメルカリで売った場合の合計金額です。国民ひとりあたりのかくれ資産の平均額は、なんと約53.2万円※にのぼるとも言われています。
- ※ 出典:株式会社メルカリ「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」(2023年11月)

この「53.2万円」という数字はあくまでも平均値で、当然、かくれ資産がどれくらいあるかは、各家庭によって異なります。例えば、ブランド品のような分かりやすく価値があるものを多く所有している場合は、この数字を上回ることも夢ではないでしょう。
年末の大掃除は、「誰かにとって価値のある」不要品を見つけるチャンス。例えば、もう価値を感じられないと一般的に思われるような壊れた家電や家具は、それを修理して再度販売する目的で買い手がつく場合があり、思いがけない高値で売れることもあります。また、最近のレトロブームの波に乗り、埃をかぶって家に眠っているお土産物の置物が売れることもあります。
スマートフォンの普及により、世代にかかわらずフリマアプリを活用している時代。誰かが価値を感じるものであれば、売れるチャンスがあるのです。そういった「お宝」を発掘する意味でも、今年は大掃除を早めにはじめてみることをおすすめします。

もはや売れないものはないと言っても過言ではない、フリマアプリ。こんなものも売れるの!?といったような例をいくつか紹介します。
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- 壊れて使えなくなった家電も修理して売れば、ちゃんと買い手がつきます。修理する前提で買い取りたいという人も多くいます。
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- 取っ手部分だけが割れているもの、ただ欠けているものなど、まだ使える食器は需要があります。使えないほどの状態で割れていても、金継ぎの練習で使うという需要もあります。
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- 「昭和レトロ」ブームが続いているため、こけしなどの民芸品や昭和時代の古い置物はまだまだ人気が高い傾向にあります。
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- 毎年改訂されている参考書も、少しでも安く買いたいという需要があります。マーカーがしてあるなど勉強の形跡があるものをあえて欲しいという場合もあります。
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- イヤホンやピアスなどは、正規より大幅に安く買えることが多いことから、片方だけで売れるケースも多いです。
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- 冷凍・冷蔵の飲食物は出品できないことが多いですが、常温で輸送できるものならOK。大量買いの需要も多いため、効率的に売ることができます。

これ以外にも、実際に「意外に売れる」ものはたくさんあります。これは、フリマアプリで実際に今まで売れたことのあるものと、その価格。
捨てる予定もなく引き出しの奥に眠っていたものも、これを機にお金に換えてみてはいかがでしょうか。
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550円で買ったUSBハブ
400円で売却!
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100円均一で買ったミノー
(小魚タイプのルアー)4つセット500円で売却!
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使わなくなった洗濯機のお風呂水くみホース
1200円で売却!
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布(はぎれ)9枚セット
300円で売却!

売ったものが無駄になることがないように、以下の点には注意しましょう。
- 売れたあとにどう送るかを先に調べる
- 売ってはいけないものを事前に確認する
- 売れるか判断できない場合は検索する

特に初心者は、どんなものが売れるのか、最初はピンと来ないものです。そこで、自宅に眠る「お宝探し」のコツをご紹介します。
「壊れもの」や自分にとって価値がなくなったものでも、誰かの価値になる可能性は十分にあります。売るものを効率的に探すコツについて、以下に紹介します※。
- ※販売に特別な許可が必要なもの(現金、金券、プリペイドカードなどの換金性の高いものやマッサージチェアなど)に関しては、フリマアプリのルールとして一部出品禁止の場合があるので、事前に確認しておきましょう。
1.家族にチェックしてもらう
自分の普段使っているスペースを大掃除して不要品を探す場合は、自分だけでなく家族にも一緒に見てもらうことが効果的。自分ではない違う人が見ることで、別の視点で不要品の有無をチェックすることができます。「これ使ってない」「これ最近出番がない」というアドバイスから、売れるものを発掘できるケースも。
2.半年間で一切触れていないものを探す
季節性のあるアイテムを除いて、振り返ってみて過去半年の間一切触れていないものは、これから先も自分にとって不要である可能性が高いです。具体的には、食器類や服飾雑貨など。普段使用せずに埃をかぶっている状態であれば、売るものと見なして構いません。
3.モノを手放すことをマイナスに捉えない
不要品の整理をしていると、高かったから捨てずにやっぱり取っておこう……という気持ちがはたらき、とりあえず置いておく場合があります。ですが、購入時の金額にとらわれるのはもったいない。「モノの価値」は日々下がっていくことがほとんどで、「今」が一番高く売れます。購入価格の面で踏ん切りがつかなくても、普段使わないのであれば所有していても意味がありません。いざ出品してしまうと、意外とその感情はすっとなくなるもの。思い入れのある品にも同じことが言えます。必要ないと判断したものは、思い切って手放してしまいましょう。
不要品売却したお金を
貯蓄型保険で有効活用しませんか?
大掃除で出た不要品を捨てずに売ることで、思いがけない収入を得られることがあります。また、貯蓄型保険を活用することで効率的にお金を増やすことができ、「もしも」に対する備えや貯えにもなります。より健やかで、楽しい将来のプランを立てていきましょう。


最近では、手軽に不要品の売買ができる「フリマアプリ」が不要品売却の主流になりつつありますが、ほかにも「インターネットオークション」「リサイクルショップ」など、さまざまな方法があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットについて、以下に紹介します。
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フリマアプリで売る
不要品を売るプラットフォームのなかでも、スマートフォンの登場により最近の主流になっているのがフリマアプリです。アカウントを開設し、写真を登録し、商品説明を記入したあとで出品するだけというシンプルな仕組みが魅力です。
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インターネットオークションで売る
オークション形式で入札者により値段が設定されていく仕組みです。金額指定での即時購入が可能な設定にできることも多く、フリマアプリのような役割も担ってくれます。また、フリマアプリとは異なり、記念切手など換金性の高いものの取引が可能な場合もあるのがポイントです。
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リサイクルショップで売る
今は持ち込みだけでなく、家まで引き取りにきてくれたり、宅配で買い取りをしてくれたりする業者も多数存在します。値段設定は店側がすることがほとんどで、一般的にはフリマアプリやインターネットオークションよりも、値段が低く設定されることが多いです。
そのほか、「ジモティー」などのマッチングプラットフォームで売買取引を成立させ、直接会って取引をする方法もあります。人口の多い都市部では出品数も多いので、便利に活用できます。
各売却方法におけるメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
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フリマアプリ | 手軽に取引を 進められる |
換金性の高いもの の取引は不可 |
インターネット オークション |
オークション形式と 即決形式が選べる |
販売期間が 決まっている |
リサイクル ショップ |
その場で 引き取ってもらえる |
比較的安値が つきやすい |

ある程度不要品を整理して売るものが決定したら、売り方のコツを覚えておきましょう。フリマアプリを上手く活用するために知っておきたいポイントを、以下に紹介します。
1.需要があるタイミングを見極める
洋服などの季節性のあるアイテムは、需要のある時季に出品したほうが、当然高値で売れます。とはいえ、あえて時季外れの安いものを、狙うユーザーもいます。早く売りたい場合は、時季にこだわりすぎずに売ってしまうのも、一つの方法です。ほかにも、推し活グッズなどの出品にも時季があるので、検索してみて半年以上出品履歴がない場合は、「旬のアイテムではない=高くは売れない」という判断も必要です。
2.写真は「自然光」「白背景」で撮る
同じ商品でも、どう撮影するかによって、売れるか売れないかが左右されます。とはいえ、上手に撮ろうと気負いすぎる必要はありません。自宅でも簡単にできる商品が売れやすくなる写真の撮り方は、自然光のもと、商品の下にオフホワイトの布を敷いて撮る方法。被写体によっても変わるので、いろんな場所で試してみるといいでしょう。写真をまとめて撮影し、時間があるときに出品作業を行なうと効率的です。
3.魅力のあるキーワードと
簡潔な紹介文で好印象に
検索で見つけてもらうために、商品にまつわるキーワードを入れておきましょう。また、同じ価格の同じものが二つ並んでいる場合、買ってもらうための表現や紹介文の組み立て方も重要になってきます。あまりダラダラと書くと読みにくくなるので、箇条書きで簡潔に書きましょう。「限定」「美品」などは、決め手になるワードなので積極的に活用を。ダメージについてもきちんと記載したうえで、「中古品なので、その点ご理解のうえご購入ください」という一文を入れておくと、トラブルを回避しやすくなります。
4.送料やメンテナンス料などの
経費も計算し利益を考える
どれぐらい送料がかかるかは、意外な落とし穴です。形状などの関係で送料が予想以上にかかってしまうものがあります。梱包が面倒なものなどは、思い切ってフリマアプリではなくリサイクルショップに出してみるなど、メリット・デメリットをよく理解したうえで出品先を使い分けましょう。
5.目的は「売れる」という体験!
値付を低めに設定する
「1円でも高く売りたい」と金額設定を高くしすぎると、売れないことがストレスになってしまうことも。高く売るためには商品の状態をよくするのが鉄則ですが、それに振り回されすぎても、不要品の売買自体が面倒になってしまいます。大切なのは、続けること。そして「売れた」という成功体験を味わうことです。

大掃除で出た不要品を売るのは、部屋の整理もできてお金にもなるという、まさに一石二鳥。「たくさん売ろう」「高く売ろう」と考えずに、まずは一品からはじめてみましょう。1,000円でも利益が出ればラッキー。やっていくうちに慣れて、上手に売るコツが分かってくると、楽しくなってきますよ。大切なのは、売ることを目的とするのではなく、「商品が売れたお金でしたいこと」を考えてみること。楽しみつつ、不要品売買にチャレンジしましょう。

監修
川崎さちえ
監修川崎さちえ
All Aboutフリマアプリ・インターネットオークションガイド。インターネットオークション利用歴20年、フリマアプリ利用歴10年。夫が育児のために退職したことを受け、家計を支えるためインターネットオークションを利用しはじめる。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやインターネットオークションの魅力を伝えている。
- ※本記事は、2024年5月時点の内容です。
- ※本記事は、当社が川崎さちえ様に監修を依頼して掲載しています。
不要品売却したお金を
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タンスに眠っている不要品をただ「捨てる」のではなく、フリマアプリの活用で「売る」。モノを循環できるというメリットはもちろん、たとえ少額でも、「チリツモ」で思いがけない収入につながる場合もあります。さらにそのお金を、効果的に資産形成できる貯蓄型保険に充てることで、賢く運用して積極的に増やすこともできます。明治安田では、少額から手軽にはじめられる積立保険をご用意しています。「もしも」に対する備えや貯えで、より健やかで、楽しい将来のプランを立てていきましょう。
募Ⅱ2401040ダイマ推
この記事を見た方におすすめの保険商品
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手軽にはじめられ、満期保険金のある積立保険です。※1※
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一生涯にわたる保障と将来の資金準備を兼ね備えた米ドル建ての終身保険です。※2※3※
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- ※この生命保険は米ドル建ての商品のため、以下の点にご留意ください
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- ※1 保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください
- ※2 保険商品をご検討いただく際には、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご確認ください
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