新年度だからこそはじめよう! ライフスタイル別の今すぐできる節約術

単身世帯 米だけ炊く「半分自炊」が節約に! 子育て世帯 食費は「盛り付け・かさまし」術を駆使! 老後世帯 「交際費」が節約の大きなポイント!
  • ※本記事は、2023年11月時点の内容です
新年度は、新しいことをはじめるのに良いタイミング。

今こそ家計を見直し、節約をスタートするチャンスです。
とはいえ、生活すべてを節約モードに切り替えると、心が疲れてしまいます。
そこで、最小限の工夫で大きな効果が見込める節約術で無理なく家計を引き締める方法を、節約アドバイザーの和田由貴さんに伺いました。
単身世帯、子育て世帯、老後世帯の3つに分けて、世帯別に有効な節約術をご紹介します。

支出の傾向はライフスタイルごとに違う?

食費、水道光熱費、通信費、交際費……生活するうえで必然的に発生する費用の項目は、どの世帯も大体同じ。しかしそのバランスは、世帯の構成や年齢によっても大きく異なります。
例えば単身世帯は、水道光熱費や家賃、家具・家事用品代などの固定費については、複数人世帯よりもひとりあたりの負担額がどうしても高くなってしまう傾向にあります。さらに食事についても、なるべく家事の手間をかけたくないからと外食で済ませることが多い人もいるのではないでしょうか。
子育て世帯になると、また状況は異なります。育ち盛りの子どもが複数いる家庭は、食費がかなりかかっていることが予想されます。
老後世帯になると、家計における保健医療費の割合が高くなってくるでしょう。また、定年退職をして労働収入がなくなる分、より節約への心がけが必要になるかと思います。
このように、支出がかさむポイントはライフスタイルによっても大きく変わってきます。次項以降では、世帯ごとの支出のポイントと具体的な節約方法をご紹介します。

[単身世帯] 食費と家具・家事用品代は、無理しない節約で継続的にカット

単身世帯の1ヵ月の平均生活費

項目 平均(円)
住居 36,380
食費 35,014
水道
光熱費
電気代 4,782
ガス代 2,861
上下水道代
・その他光熱費
1,515
家具・家事用品代 3,664
被服および履物代 7,977
保健医療費 5,531
交通費 7,546
自動車等関係費 7,026
通信費 6,183
教育費・教養娯楽費 22,488
その他 諸雑費
(こづかい・
仕送り金含む)
12,146
交際費 7,805
消費支出 160,919

※出典:総務省統計局『家計調査年報(家計収支編)』(34歳未満の単身・勤労者世帯)2022年(令和4年)

※住居費は、現住居が持家で家賃の支払いのない世帯も含んだ平均の金額となるため、賃貸の場合はさらに高い費用となる可能性があります。

総務省統計局の『家計調査報年報(家計収支編)』によると単身世帯の1ヵ月の平均生活費は160,919円。食費の割合がやや高めで、月平均は35,014円となっています。どうしても外食が多くなりがちなため、負担のない範囲で自炊に切り替えるだけでも大きな節約効果が期待できます。
また、ひとり暮らしの場合、家具や家電といった大きな買い物は、サブスクリプションやレンタルのサービスを活用することで出費を大幅に減らすことができます。ひとり暮らしは、水道光熱費や家賃などの固定費の支出が家計の大半を占めるため、それ以外の部分をどこまでカットできるかが勝負。なるべく無理なく、長続きする節約を心がけましょう。

節約術1

米だけを炊く
「半分自炊」で食費と時間を節約

食費の節約には、自炊の習慣をつけることが最も効果的ですが、ひとり分の食材は割高になるため、かえってコストが高くつく場合も。料理が得意な人であれば、安い食材を購入し、おかずを多めに作って冷凍保存する手もありますが、普段料理をしない人にとっては、時間と手間がかかり負担が大きいでしょう。そこで、お米だけは炊いて冷凍庫にストックしておき、おかずだけを買う「半分自炊」がおすすめです。
会社にお弁当を持参する場合も、ご飯と飲み物だけを持っていけば、すべて外食で済ませるよりも出費を抑えることができます。

節約術2

家具や家電は所有せず、
サブスクリプションや
レンタルを活用

新生活がはじまるときや、買い替えのタイミングなど、家具や家電の購入には、大きな出費が伴います。貯蓄が少ない人や、あまりお金を使いたくないときにおすすめなのが、家具や家電のサブスクリプションやレンタルサービスを活用して費用を抑える方法。なかには、月額500円程度から最新家電やおしゃれな家具がレンタルできたり、修理や交換などが無料になったりするところも。家具や家電を「所有しない」ことで、引っ越しの費用も安く済みます。
ただし、選ぶ商品や利用期間によっては、結果的に購入するよりも高くなる場合があるため、しっかりと見極めたうえで利用しましょう。

新年度の今がはじめどき!
節約とあわせて、
貯蓄型保険もはじめてみませんか

新年度は、節約とあわせて資産運用にもチャレンジしてみませんか?
明治安田では、はじめての資産運用におすすめの貯蓄型保険をご用意しています。

明治安田生命 じぶんの積立 無配当災害保障付積立保険
  • 少額から積み立てしたい
  • 安心して続けられる商品を選びたい
  • いつでも100%以上の受取率・返戻率

[子育て世帯] 「青天井」になりがちな教育費・食費は、予算を決めてセーブ

子育て世帯の1ヵ月の平均生活費

項目 平均(円)
住居 17,043
食費 87,103
水道
光熱費
電気代 13,414
ガス代 5,226
上下水道代
・その他光熱費
7,022
家具・家事用品代 13,920
被服および履物代 13,109
保健医療費 13,441
交通費 5,902
自動車等関係費 30,194
通信費 15,075
教育費・教養娯楽費 63,152
その他 諸雑費
(こづかい・
仕送り金含む)
37,990
交際費 11,247
消費支出 333,839

※出典:総務省統計局『家計調査年報(家計収支編)』(4人世帯・勤労者世帯)2022年(令和4年)

※住居費は、現住居が持家で家賃の支払いのない世帯も含んだ平均の金額となるため、賃貸の場合はさらに高い費用となる可能性があります。

子育て世帯にとって、教育費はやはり頭を悩ませる問題。2022年の総務省統計局『家計調査年報(家計収支編)』によると、4人世帯の生活費は、333,839円。そのうち、教育費は30,253円です。教養娯楽費とあわせると、月6万円ほどのお金を教育費にあてていることがわかります。
そのほか、育ち盛りの子どもへの食費もかなり家計を圧迫するのではないでしょうか。
上表によれば、4人世帯の場合月々87,103円の出費。決して小さな額ではありません。もちろん、子どもにお金がかかり、思うように貯蓄ができないことが多い時期ですが、目標を立て、少しずつ貯蓄を継続していくことが大切です。

節約術1

買い物の予算は
週単位・日数単位で細かく設定

子どもと一緒にスーパーに行くと、ついつい突発的な出費が増えてしまい、食費の予算が守りづらいもの。計画倒れを防ぐには、月単位で予算を立てるのではなく、週単位や日数単位で使えるお金を細かく把握し、その範囲内で買い物をするように心がけることが大切です。
また、買った食材を「使いきる」のも、大事なポイントです。環境省の試算によると、一般的な4人家族の家庭から出る食品ロスは、年間およそ6万円。つまり、月5,000円も無駄にしているということになるんです。「消費期限切れで結局捨てる羽目に……」ということがなるべく起こらないよう、定期的に冷蔵庫の残り物で料理をするなど、美味しく食べきる工夫をしましょう。

節約術2

「盛り付け」「かさまし」術
を駆使する

唐揚げなどのメインとなるおかずを大皿にのせて食卓に出すと、あっという間になくなってしまいませんか?そんな悩みを解消するには、「視覚効果」を利用することがおすすめ。複数のおかずを小分けに盛り付けることで、ボリュームのある豪華な食卓に見せるウラ技です。子どものおやつも同様です。グミやクッキー、チョコレートなど、いろんなお菓子をちょっとずつワンプレートに並べて視覚的に楽しませることで、お菓子を袋ごとわたすよりも少ない量で満足感を与えることができます。お菓子の食べ過ぎも防げますし、一石二鳥ですね。
また、豆腐やもやし、ちくわ、鶏むね肉、麩などの食材を料理に混ぜ込み、量自体をかさましすることも、節約効果を高める方法としておすすめです。

節約術3

日用品は
「ふるさと納税」の返礼品で補う

ふるさと納税は、自分が応援したい自治体(市区町村)に寄付ができる制度。寄付金のうち2,000円を超える部分は所得税の還付、住民税の控除の対象(所得等に応じた上限あり)となり、さらに地域の特産品などの返礼品がもらえる仕組みです。ふるさと納税と聞くと、カニや牛肉などの豪華食材をイメージする人が多いかもしれませんが、実際には、トイレットペーパーや洗剤、野菜の詰めあわせや豚肉の切り落としなど、日常的に使えるものもたくさんあります。こうした返礼品を活用し、家計の節約につなげるのも賢い方法です。

[老後世帯] 交際費が支出を圧迫!あたりまえを見直して、暮らしのサイズダウンを

老後世帯の1ヵ月の平均生活費

項目 平均(円)
住居 16,687
食費 72,805
水道
光熱費
電気代 12,494
ガス代 5,167
上下水道代
・その他光熱費
6,870
家具・家事用品代 11,070
被服および履物代 5,798
保健医療費 16,280
交通費 2,552
自動車等関係費 17,327
通信費 10,152
教育費・教養娯楽費 22,572
その他 諸雑費
(こづかい・
仕送り金含む)
29,352
交際費 20,376
消費支出 249,501

※出典:総務省統計局『家計調査報告書』(65歳以上の二人以上世帯)2022年(令和4年)

※住居費は、現住居が持家で家賃の支払いのない世帯も含んだ平均の金額となるため、賃貸の場合はさらに高い費用となる可能性があります。

『家計調査報告書』を見ると、65歳以上のふたり以上世帯の家計で目立つのは、意外にも交際費。そのほか、保健医療費についても先述の4人以上世帯の平均が月々13,000円程度であるのに対し、65歳以上のふたり以上世帯は月々約16,000円ですから、ほかの世帯と比べて家計のなかで比較的大きな支出となっていることがわかるでしょう。
また、定年後はライフスタイルが変わるため、これまであたりまえだと思っていた支出を見直すタイミング。加入している保険は今の暮らしにあっているか、車は本当に必要なのか。必要か不要かを検討しながら、暮らしをサイズダウンしていきましょう。

節約術1

必要がないと感じた付き合いは、
思いきってやめる

「おすそ分け」「お返し」の文化で育った老後世代は、お歳暮やお中元のほか、旅行に行くたびに知人へのお土産を買いこんだり、お返しのやりとりを繰り返したりなど、ほかの世代と比べて「贈り物」にお金をかけがちな傾向があります。それ自体は決して悪いことではありませんが、負担に感じている人も少なくはありません。
もしそのような「交際費」が家計を圧迫していると感じるようであれば、「この付き合いは本当に必要か」を吟味し、必要のないものは思いきってやめることも場合によっては必要でしょう。

節約術2

車は必要なときだけ、
カーシェアリングを活用

車は所有しているだけで、駐車場代、車検や自動車税、保険料など、さまざまな維持費がかかりますよね。暮らしをサイズダウンしたい定年後の家庭にとって、車にかかる費用は大きな負担になります。
ライフスタイルや住環境にもよりますが、カーシェアのステーションが近くにあるなら、思いきって車を手放してカーシェアリングを活用することで、大きな節約効果がのぞめます。車は15分単位で借りられるところが多いため、買い物や病院への行き来など、短時間だけ車を使いたい場面でも、無駄なく利用することが可能です。
また、65歳以上の人が運転免許証を自主的に返納した場合、公共交通機関利用時の運賃割引や、タクシー券の交付などが享受できるため、それらの制度を活用するのも良いでしょう。

節約術3

今の暮らしにあった
保険を選ぶ・見直す

ライフスタイルが変わるときは、保険を見直すタイミングです。特に定年後はこれまでと暮らしが大きく変わるため、加入している保険の内容について確認する必要があります。その保険は、今の自分たちのニーズに本当にあっているのか、複数の保険に加入している場合は、保障内容が被っていないかなどをチェック。
過剰なものは削ったり、変更したりなどして、家計に負担がかからないようにしましょう。

[番外編] 全世帯の悩み!「水道光熱費」を抑えるコツって?

最後に、家計の支出で大きな割合を占める「水道光熱費」の削減方法についてもご紹介します。ポイントは、「窓」と「給湯」の対策を徹底すること。
これらの二つを重点的に引き締めるだけで、水道光熱費のコストを効率的に下げることが可能です。

節約術1

窓からの「外気」を防いで
冷暖房の効率アップ

エアコンは、家のなかで最も消費電力の大きい家電の一つです。そんなエアコンをできるだけ効率良く利用するには、窓から入ってくる「外気」をしっかりと遮断することがカギとなります。
プチプチのエアークッションや断熱シートを窓に貼って断熱性を高めたり、窓とサッシの隙間をテープで埋める、カーテンを遮熱カーテンに変えるなどの工夫をしたりすることで、外気を防ぎましょう。

節約術2

お湯は水の3倍の値段!
入浴時は特に節水を

家庭内で使われているエネルギーの約3割を占めるのが「給湯」。同じ水量でも、給湯器から出てくるお湯と水道の水を比較すると3倍のコストがかかります。つまり、お湯を使う場面で節約を意識することで、水道光熱費をグッと引き締めることが可能です。
特に最もお湯を使う場面である入浴時は、節約のポイント。シャワーを16分間使うと、一般的な浴槽にお湯を張るのと同じだといわれています。そのため、複数人で暮らしている場合などは、浴槽にお湯を張ったほうが結果的にコストを抑えられる可能性が高いでしょう。
体を洗うときも、できるだけ浴槽のお湯を使うことで、水道光熱費を抑えることができます。

新年度は節約上手になって支出を楽しもう

生活や環境が変化したり、出費が増えたりしがちな新年度は、節約をはじめるのにピッタリな時期。「今度こそ」と意気込んで節約をはじめるものの、モチベーションが続かず、いつも挫折してしまう……。そんな人がいるとすれば、それは「節約=何かを我慢すること」とネガティブにとらえているせいかもしれません。節約はあくまでも手段であって、目的ではありません。「何のために節約するのか」を明確にし、その先にある「何にお金を使いたいのか」をイメージすることで、楽しくポジティブに節約に取り組むことができるようになります。
今回紹介した節約術は、少しの工夫で大きな効果が見込めるものばかり。明日からの暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

監修
和田由貴

監修和田由貴

消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、 食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。また、環境カウンセラーや 省エネ・脱炭素エキスパートでもあり、2007年には環境大臣により「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱されるなど、環境問題にも精通する。私生活ではふたりの子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。
「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。

  • ※本記事は、2023年11月時点の内容です。
  • ※本記事は、当社が和田由貴様に監修を依頼して掲載しています。

新年度の今がはじめどき!
節約とあわせて、
貯蓄型保険もはじめてみませんか

新年度は、気持ち的にも資産形成について考えはじめる良いタイミング。
節約によってお金をしっかりと貯めることで、将来的に豊かな生活を実現することができます。あわせて、今あるお金を賢く運用して積極的に増やすことで、より満足度の高い生活を送ることが可能です。

まずは着実な資産運用を
行ないたい…!

そんなあなたには…

明治安田生命 じぶんの積立 無配当災害保障付積立保険
  • 少額から積み立てしたい
  • 安心して続けられる商品を選びたい
  • いつでも100%以上の受取率・返戻率

今あるお金をさらに増やすために
米ドル建ての資産運用に回したい…!

そんなあなたには…

外貨建保険 つみたてドル建終身 明治安田生命 5年ごと配当付利率変動型積立終身保険(低解約返戻金型・指定通貨建)
  • 日本よりも金利の高い米ドルで積み立てができます
  • 契約を継続してご家族に「のこす」、解約してご自身で「うけとる」ことができます

募Ⅱ2302759ダイマ推

この記事を見た方におすすめの保険商品

  • ※1 保険商品をご検討いただく際には、「ご案内ブックレット」を必ずご確認ください
  • ※2 保険商品をご検討いただく際には、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご確認ください
  • ※3 この生命保険は米ドル建ての商品のため、以下の点にご留意ください
    • ・お客さまにご負担いただく費用として、保険契約にかかる費用(「保険契約関係費用」「解約控除」)および外貨の取扱いにかかる費用(「お払込時にかかる手数料」「お受取時にかかる手数料」)などがあります
    • ・為替レートの変動により、積立金額が毎回の保険料(円)をご契約時の当社所定の為替レートで試算した金額を下回ったり、お受け取りになる円換算後の保険金額や解約返戻金額などが、ご契約時の当社所定の為替レートで円換算した金額を下回るおそれがあります。さらに、円でお払い込みいただいた保険料の累計額を下回り、損失が生じるおそれもあります
    • ・この保険は、ご契約後一定期間内に解約された場合の解約返戻金を低く設定しています。そのため、この期間内に解約された場合の返戻金額は積立金額を下回ります。特に、この期間内に解約返戻金を円でお受け取りいただく場合の金額は、為替レートの変動により、円でお払い込みいただいた保険料を大きく下回り、損失が生じるおそれがあります