名古屋グランパス・ホームタウンのひとつ、名古屋。
明治安田ライフフィールドマガジンをご覧のみなさん。お久しぶりです!『突撃!ぼくらのJタウン』ナビゲーターの友光だんごです。
今回ナビゲートする街は、中部地方最大の都市である名古屋。徳川家康が築き、街のシンボルとして知られる名古屋城は、金の鯱(しゃちほこ)でも有名ですよね。
今回は、サウナーの聖地として知られる名古屋の老舗サウナや、ニッチな選書で全国にファンを持つ独立系書店など、名古屋で愛されるユニークなスポットを巡って行きます。それでは、紹介していきましょう!
暮らしに癒しをデザインするプラントショップ。
まずはじめに訪れたのは、庭の設計・施工を中心に造園業を営む[GREEN DESIGN EN’S]のコンセプトショップである[atelier/en's]。緑に囲まれた店内で、マネジャーの寺西春菜さんにお話を伺った。
- だんご
- ものすごい数の植物ですね。ここはどんなお店なんですか?
- 寺西
- ありがとうございます!ここは庭の設計・施工と樹木のメンテナンス業を行なう[GREEN DESIGN EN’S]のコンセプトショップなんです。前まではもう少し数があったんですけど、少しボリュームを減らしてじっくり見ていただけるようにレイアウトしました。
- だんご
- 名古屋の賑やかな街のイメージから一転して、とても落ち着く空間ですね。
- 寺西
- 名古屋駅からも歩いてこれる距離なんですけど、古い商店街があったり、すぐ横に川が流れていたりと、ゆったり時間が流れている場所なんですよ。
- だんご
- ちなみに、一推しのアイテムってありますか?
- 寺西
- 最近入荷したものだと、お水を葉の間に貯水するタンク植物と呼ばれるタイプの植物です。夏には涼しげなもの、秋には少し色が付いた季節を感じられるものなど、時期によって入荷する植物もセレクトしています。
- だんご
- 季節によっていろんな植物を楽しめるのはいいですね。見たことのない植物がたくさんあって面白いなあ。
- だんご
- プラントショップですけど、コーヒーのメニューがあるんですね。
- 寺西
- 緑に囲まれた空間で、コーヒーを飲みながらじっくりと植物を楽しんでもらいたくて。オリジナルの焙煎でブレンドしています。
- だんご
- コロナ禍でお家時間が増えた影響で植物を育てる人が増えている印象で。僕も小さい植物を育てはじめたんですけど、お部屋に植物があるっていいですよね。どんどん増やしたくなっちゃう。
- 寺西
- ここではビギナーでも育てやすい植物を多く取り扱っていて、お客さまに育て方のハウツーの用紙をわたしたり、メンテナンスや元気のない植物の植え替えなどサポートもしています。
- だんご
- せっかく買った植物でも、枯らしてしまうとものすごく悲しくなりますからね。育て方のサポートがあると、初心者にも安心できるなあ。
- 寺西
- 植物に対して、ちょっと敷居が高いイメージを持っている方もいると思うんです。部屋に植物があるだけで印象がガラッと変わりますし、成長していく姿に癒されます。そんな魅力をたくさんの人に伝えていけたらと思っています。
- だんご
- いやあ、こんな場所が近所にあったら最高だろうなあ。寺西さん、どうもありがとうございました!
日本中からサウナーが訪れる、レジェンドサウナ
続いて訪れたのは、全国のサウナファンが聖地として足を運ぶ[ウェルビー]。実は、名古屋グランパスとのかかわりが深いという。今回は今池店で働かれている若山誠さんにお話を伺った。
- だんご
- 個人的にとても来てみたかった場所なので、嬉しいです!名古屋グランパスの広報さんから聞いたのですが、クラブとかかわりが深いようで。
- 若山
- そうですね!スポンサーとして、クラブの方にフリーパスを提供していました。コロナ以前は選手もよくサウナを利用していましたよ!
- だんご
- 知り合いとサウナの話をすると、必ずウェルビーの名前が出てくるんです。全国的にもかなり有名ですよね。
- 若山
- ウチは昭和35年に開業して、名古屋では栄と今池の2店舗を構えています。ドラマや漫画で取り扱ってもらってから、一躍有名になりました。
- だんご
- 昨今のサウナブームはすごいですよね!昔はサウナっていうと年配のイメージが強かったんですけど、今は若い人もハマる人が続出していて。
- 若山
- 栄店は本当に全国からサウナファンが集まる場所になりましたね。今池店は、地元のお客さまにも多く愛されている場所。それでも、時代の変化で若いお客さんがとても増えていますね。
- だんご
- サウナ自体にも変化はあるんでしょうか?
- 若山
- 日本式のサウナは高温で汗を一気に流す、疲労回復目的がメインでした。それが、2006年に社長の米田がフィンランドでサウナに行ったときに感動して、フィンランド式へと変化していきました。
- だんご
- フィンランドはサウナの本場ですもんね。どんな体験だったんでしょうか?
- 若山
- 湖畔にあるサウナで、水風呂は湖畔に飛び込む。サウナ本来の「自然と一体化する」目的に気づいて、疲労回復の日本式から、精神的リラックスを追求するフィンランド式サウナに切り替えました。
- だんご
- スマホが普及して、一日中何かしらの情報が頭の中に入ってくる状態じゃないですか。現代社会の忙しさから逃れて、精神的に解放される場所を求めた結果、サウナがブームになっている気がします。
- 若山
- サウナの気持ちよさって、ある種の中毒性というか、人間の本能を刺激するものだと思うんです。私たちはサウナをブームで終わらせるのではなく、文化を作り出すことを目標にしています。ぜひ、名古屋にきたときは足を運んでみてください!
- だんご
- サウナへの熱い想いが伝わってきました!若山さん、ありがとうございました!
名古屋の街にカルチャーを発信し続ける書店。
続いて訪れたのは、ギャラリー、出版レーベルも運用する独立系書店の[ON READING]。ニッチな選書で全国にファンを持つこのお店のことや、街のことを黒田ご夫妻に伺った。
- だんご
- お久しぶりです!昨年取材させてもらって以来ですね。改めて、ここはどんなお店かお聞きしてもいいですか?
- 黒田
(杏)
- 出版社と直接取引をして本を仕入れる『独立系書店』と、ギャラリー、出版レーベルをやっています。お店をオープンしたのは、もう16年も前になります。
- だんご
- 取材で全国を飛び回っているんですが、各地に独立系書店が増えている印象で。
- 黒田
(義)
- 昔ながらの街の書店やチェーン店は閉店していたりするんですけど、この2年くらいで独立系書店は100店舗以上はできてるんじゃないかなあ。
- だんご
- 100店舗も!
- 黒田
(杏)
- 私たちがはじめたころは、書店は個人でやるものじゃないっていう時代でしたが、最近は方法論とか情報も出てきていて始めやすい環境が整ってきたと思います。大型書店から独立して自分で書店を開いたり、自分の住んでいる地域に本屋が無いという状況から始める人が増えている印象です。
- だんご
- 自宅で生活する時間が増えた分、この数年は本の売上が追い風だったとお聞きして。業界の転換期として、新しい書店がどんどん生まれそうですね。
- 黒田
(杏)
- 書店って大きくは儲かりづらい業界なんですよね。本当に自分の好きなことだから続けられるっていうマインドが大切だと思います。
- だんご
- ほかの書店にはないニッチな本やアートブックに出会えるので、独立系書店が街にひとつあったらいいなって思うんですけど、商売として続くかどうかは別の話ですもんね。
- 黒田
(義)
- 名古屋は都会だから、大型書店も古本屋さんも、街の書店もたくさんあって。中心地から少し離れた場所で私たちがこういうお店をやっている。全体の生態系のひとつって感じ。
- だんご
- 各書店がそれぞれ得意な分野で役割分担しているんですね。楽しいお話をありがとうございました!最後に、このあたりで今、面白い場所ってありますか?
- 黒田
(義)
- 電車で10分くらい行ったところに覚王山日泰寺っていう有名なお寺がお寺があるんですけど、その参道沿いに新しいお店がどんどんできていて面白いですよ。
- だんご
- 行ってみます!ありがとうございました!