広大な北の大地全域がホームタウン。クラブのこれから。
- だんご
- クラブ発足から、どのような変遷を辿ってきたのでしょうか?
- 熱海
- クラブが誕生して2年目でJリーグに昇格、そこまではものすごい盛り上がりを見せてきたんですけど、そこからリーグの昇格と降格を繰り返す時期がありまして、「エレベータークラブ※1」なんて呼ばれたこともありました。経済的にも厳しかったり、その間にプロ野球クラブが誕生して、そちらの盛り上がりがすごかったり……。
※1……降格・昇格を頻繁に繰り返すクラブのこと。
- だんご
- 我慢の時期もあったんですね。
- 熱海
- 2016年にJ1リーグに昇格してからは降格することがなく、安定して戦えていると考えています。あの苦しかった時期があってこそ、今につながっていると思っています。
- だんご
- サポーターの反応としては、昇格や降格を繰り返していた時期はどうでしたか?
- 熱海
- どうでしょう……。私の体感ですと、あまり変化はない気がしますね。もちろん、J1に上がったから応援してくれている人も多いと思うんですけど、J 2に落ちたとしても、みなさん温かく見守ってくれているように感じます。
- だんご
- クラブを支えるサポーターの雰囲気としては、とてもいい雰囲気ですね。
- 熱海
- サポーターでいうと、コンサドーレはアウェイの試合の動員数が多いっていう特徴があります。
- だんご
- それはなぜでしょうか?
- 熱海
- 北海道の人って、進学や就職で上京する人が多いんですね。特に関東で行われる試合だと、関東在住の北海道民が応援しに来てくれるんですよ。その光景を見ると、とても愛されているクラブなんだなと嬉しくなりますね。
- だんご
- アウェイの試合でサポーターが大勢いるっていうのは、選手の精神的にも心強いですよね。
- 熱海
- 北海道民ってクール、なんてたまに言われますけど、実は熱い思いを内に秘めていて地元愛が強い人が多いんです。本拠地となるのは札幌ですけど、北海道全域の人が応援してくれているんじゃないかなって思います。
- だんご
- 北海道全体から愛されるクラブということで、地域への活動はどういったことをされていますか?
- 熱海
- 札幌市を中心に、北海道全域をホームタウンとしておりますが、その中でも特に、地域の課題解決にコンサドーレを活用してくれている自治体と協定を結んで活動しております。
- だんご
- 協定ですか。
- 熱海
- 例を出すと、紋別市では我々のOBを指導者として派遣して、高校のサッカー部や、少年団の指導者として実際に紋別市に住んでもらって、スポーツ振興や若手育成を行っております。
- だんご
- 派遣して、なおかつその地で暮らしてもらうってすごいですね。
- 熱海
- どうしても距離的に、通うことが不可能だったりするんですよ……。
- だんご
- そうか。あまりに広い北海道ならではの苦労かもしれませんね。
- 熱海
- 距離が遠くなると必然的に、時間的にもお金的にも負担は増えてしまい、やりたいことが思うようにできなかったりするんです。そこは、ほかのクラブに比べて大変かもしれません。
- だんご
- 今後、クラブとして地域にかかわ関わって取り組んでいきたいことはありますか?
- 熱海
- やはり、北海道コンサドーレ札幌は、地域の方々に支えられてのクラブだと思っています。ホームタウンは札幌ではなく、北海道。サッカーを通して元気を届けて、北海道の人に愛されるクラブをこれからも目指していきます!
- だんご
- 北海道への愛がとても伝わる、いいお話がお聞きできました!長い時間、ありがとうございました!
いかがでしたか?北海道コンサドーレ札幌のホームタウンのオススメスポット探訪にはじまり、クラブと街のかかわりをしっかりとご紹介できたのではないでしょうか。Jクラブホームタウンの面白さを身をもって痛感しました。きっと、どのクラブのホームタウンもおもしろいんだろうなあ。次回の訪問先も、きっとすばらしいJタウンのはずです。今から、ワクワクしてきたぞ〜!それでは、次回の『突撃!僕らのJタウン』も、お楽しみに!