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突撃!僕らのJタウン
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  • バッティングセンター
  • 伝説のセレクトショップ
  • 京都伏見稲荷神社
  • 後編はこちら

突撃!僕らのJタウン 川崎フロンターレ・新丸子

川崎フロンターレ・ホームタウン、新丸子。前編

「突撃!僕らのJタウン」では、ナビゲーターに編集者の徳谷柿次郎さんをお招きし、Jクラブのホームタウンを散策。前編パートでは、その街の魅力的なお店やスポットを紹介、後編パートでは、クラブ関係者のインタビューを敢行。外から見る街の魅力と、中から見る街の魅力、そして、Jクラブについてをまるっと知られるコンテンツです。記念すべき第一回にお邪魔したのは、川崎フロンターレのホームタウン・新丸子。この街にはどんな素敵なスポットがあるのか……!お楽しみに!

取材・文:納谷 ロマン/写真・動画:藤原 慶/構成:関戸 直広

川崎フロンターレ・ホームタウン、新丸子。

明治安田ライフフィールドマガジンをご覧のみなさん。はじめまして、長野県在住の編集者・徳谷柿次郎です。今、僕は新丸子駅にいます。
今回、編集部の方から「Jクラブホームタウンの魅力を、柿次郎さん目線で掘って欲しい」と、命題を受け、長野から新幹線に乗り、川崎フロンターレのホームタウン、新丸子へやってまいりました。
新丸子は、住みたい街で有名な武蔵小杉の隣町ながら、商店街や個人商店がイキイキしているすばらしい街なんですよね。

と、説明はこのへんにして、さっそく僕が新丸子で見つけた、オススメのスポットを紹介していきたいと思います。

住人が行き交う、駅前の商店街には、飲食店がズラリ。

開業40年。数多の野球少年の記憶に残る、
丸子橋バッティングセンター。

この店を切り盛りするのは、山本さん。およそ20年前から[丸子橋バッティングセンター]で働かれているそうで、当時の思い出も含め、この街とこの場所についてをお話してくれた。

[丸子橋バッティングセンター]で
働かれている、山本さん。

柿次郎
ずいぶん長い間この場所でやってそうですよね。味があるっていうか、年季が入っているっていうか。
山本
そうですね。もうこの場所で40年くらいになるかな。昔は、野球人口がかなり多かったんですよ。だから今よりもっと活気もあってね。
柿次郎
はー。活気があったっていいますけど、めっちゃ人入ってますよね。それに、若い人が多い。バッティングセンターにくるのが、ほぼはじめてなんですけど、あと、値段の安さ。1ゲーム200円で18球ってかなりリーズナブルだなって。
山本
そうやって言ってもらえると嬉しいですね。昨年はスポーツの祭典があったからその影響もあるのかも。
柿次郎
たしかにそうでしたね。せっかくなんで、バッティングさせてもらってもいいですか?
山本
ぜひぜひ、やってみてください。
柿次郎
これ、めっちゃいい運動になる。そして当たると気持ちいい。
山本
はじめてでこれなら上できですよ。
柿次郎
モノマネで有名な選手のフォームとかやっていたのが生きたのかも。いやーこれは、ぜひみなさんに味わってもらいたい。
山本
一回18球が3分くらいで、3回もやれば、だいぶ満足できると思いますよ。で、終わったら、丸子橋でも眺めながら涼んでもらうといいかも。

[丸子橋バッティングセンター]の目の前にある緑地へ行くと、
半円のアーチがふたつかかった[丸子橋]が、風が抜けて気持ちのいい場所だ。

新丸子にて復活した、
伝説のセレクトショップ。

2010年に惜しまれつつもクローズした伝説のセレクトショップ[tokishirazu]その名物ショップのスタッフだった市之瀬さんが、2021年に2月に新丸子にオープンした。なぜ、この街だったのか、その理由をオーナーである市之瀬さんに伺った。

[tokishirazu]で働かれている、
市之瀬さん。

柿次郎
[tokishirazu]といえば、代官山のイメージがあって。新丸子っていわゆるファッションの街じゃないじゃないですか。ぶっちゃけなんで新丸子なんですかね。
市之瀬
僕が10年くらいこの街に住んでたんだよね。家から近いっていいじゃん。あとね[tokishirazu]を代官山にオープンした時ってあの街はカフェの街だったんですよ。それでも、爆発的に人気が出たし、正直場所ってどこでもいいのかもって思えたっていうのはあるね。だから中目黒でも代官山でも新丸子でも一緒なのよ。
柿次郎
知らなかったなあ。

会話の合間に、商品を物色する柿次郎。

市之瀬
まあでも、この街ってブルックリンみたいでおもしろいじゃないですか。橋あってそれを超えると大田区で、ちょっと行ったら品川区。で、世田谷区も近い。橋を超えると新丸子だから神奈川でしょ。それに、新丸子ってめっちゃ人が住んでるんだよね。街も生きてる感じがする。それこそ川崎フロンターレがあるから、人もたくさんくるし、東横線が通ってるからアクセスもいい。羽田とかも近いし。ね、いい場所でしょ。
柿次郎
実際、この街に住んでる人が来ることもあるんですか?
市之瀬
ぜんぜんあるよ。ファッションに興味がありそうな子とかさ。ここなんだろうって覗いてくれるのよ。うちは、ファッションはもちろんだけど、地方で作られたいい雑貨とか、アートブックとかもあるから、若い子の感性を磨くにはもってこいの場所っていうか。
柿次郎
そういう場所が、新丸子にあるっていうのはいいですね。長野にもこういうお店欲しい。
市之瀬
地方が面白い時代だから、もうすぐできますよ。そうなってきたら、いろんな街でカルチャーボーイズ&ガールズが育つから、理想的だよね。

[tokishirazu]オリジナルアウターを購入する柿次郎。
この笑顔である。

戦後まもなく、
この街へやってきた伏見稲荷大社の分家。

続いて紹介するのが、戦後すぐにこの土地にやってきた、[京濱伏見稲荷神社]。「108体のおきつねさん」や、高さ14メートルにもある大鳥居、およそ3.5メートルの御神鏡……と、見所たっぷりの神社。その歴史や街とのかかわりを神主の富澤さんに伺った。

※特別な許可を得て、本堂でのインタビュー撮影を行っています。

[京濱伏見稲荷神社]で
働かれている、富澤さん。

柿次郎
かなり見所の多い神社ですよね。おきつねさんが多いし、色彩豊かだし。スペースを上手に使われているなあって。
富澤
そういってもらえると光栄です。もちろん、伝統に副わなきゃいけない部分は守っているんですけど、訪れた方が喜んでくれる場所でありたいっていうのが一番なんです。だから、きつねをカラフルにしたり、御神鏡をカラフルにしてみたり。
柿次郎
たしかに、ほかの神社では見かけない仕立てですよね。

「108体のおきつねさん」は、
ひとつひとつが手彫りで作られている。

富澤
あと、神社って人がホッとしたり、元気になったりする場所じゃないですか。だから勝手にですけど、川崎フロンターレさんにはシンパシーを感じていて。
柿次郎
言い方がアレですけど、お布施=ファンクラブの会費的な感じもあるなあ。
富澤
そうですね。うちの神社がこうして運営していけているのも、やっぱり訪れてくれるみなさまだったり、氏子のみなさまからのお布施だったりしますから。沢山の方に支えられていると感じます。

「富澤さんが素敵な方だし、見所満載だから絶対来るべき!」と、柿次郎も太鼓判。

後編はこちら

Profile

徳谷 柿次郎
(とくたに かきじろう)

編集者 / Huuuu inc.代表取締役。『ジモコロ』編集長として全国47都道府県行脚。ヒップホップ、民俗学、郷土玩具に熱心で「やってこ!」の概念を提唱中。そのほかに、豊かな未来のきっかけを届けるメディア『Yahoo! JAPAN SDGs』、長野県の移住総合メディア『SuuHaa』など、数多のWEBメディアを手掛ける。全国で見つけた面白い価値を共有するリアルショップ『シンカイ』や雑誌『ソトコト』連載の連載も行なう。

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