「生命保険料控除制度」改正について

<ケース4>契約日が平成23年12月31日以前のご契約を、平成24年1月1日以降に「新制度」適用となるお手続きを行なった場合

平成25年7月1日に特約を更新【「旧制度」適用契約 → 「新制度」適用契約】

○契約日 :平成15年7月1日(平成25年7月1日 特約更新)
○保険種類 :終身保険

<主契約および付加されている特約>
【特約の更新前】

主契約・特約名称

平成25年1月から6月の払込保険料

主契約

終身保険

40,000円

特約

入院特約

20,000円

傷害特約

10,000円

合計保険料

70,000円

適用制度および控除区分

旧制度

一般生命保険料控除

【特約の更新後】

主契約・特約名称

平成25年7月から12月の払込保険料

主契約

終身保険

40,000円

特約

入院特約

30,000円

傷害特約

15,000円

合計保険料

85,000円

適用制度および控除区分

新制度

一般生命保険料控除

介護医療保険料控除

保険料控除対象外

控除額の計算(所得税)

ステップ1:「適用制度」・「控除区分」別の払込保険料の合計

払込保険料を「適用制度」・「控除区分」別に合計すると以下のとおりになります。

控除区分

一般生命保険料控除

介護医療保険料控除

個人年金保険料控除

適用制度

旧制度の保険料

70,000円

-

0円

新制度の保険料

40,000円

30,000円

0円

ステップ2:保険料控除額の計算

これらを「4. 控除額の計算方法」に従って計算すると、「適用制度」・「控除区分」別の控除額は以下のとおりとなります。

4. 控除額の計算方法

控除区分

一般生命保険料控除

介護医療保険料控除

個人年金保険料控除

適用制度

旧制度の控除額(※1)

42,500円

-

0円

新制度の控除額(※2)

30,000円

25,000円

0円

(※1)「旧制度」では各控除区分50,000円が限度額
(※2)「新制度」では各控除区分40,000円が限度額

ステップ3:「旧制度の控除額」と「新制度の控除額」の合計

ステップ2で求めた「旧制度の控除額」と「新制度の控除額」を合計します。

控除区分

一般生命保険料控除

介護医療保険料控除

個人年金保険料控除

適用制度

旧制度の控除額

42,500円

-

0円

新制度の控除額

30,000円

25,000円

0円

旧制度の控除額と新制度の控除額の合計(※3)

40,000円

-

0円

(※3)「旧制度の控除額と新制度の控除額の合計」では、各控除区分40,000円が限度額

ステップ4:各控除区分ごとに「適用制度」を選択

【「一般」・「個人年金」の場合】
ステップ3で求めた適用制度別の控除額のうち、「旧制度の控除額」と「旧制度の控除額と新制度の控除額の合計」のいずれか大きい控除額を選択します。

【「介護医療」の場合】
ステップ3で求めた「新制度の控除額」となります。

従って、各控除区分で選択する控除額は太枠内となります。

控除区分

一般生命保険料控除

介護医療保険料控除

個人年金保険料控除

適用制度

旧制度の控除額

42,500円

-

0円

新制度の控除額

30,000円

25,000円

0円

旧制度の控除額と新制度の控除額の合計

40,000円

-

0円

  • 「一般」は「旧制度の控除額」が42,500円、「旧制度の控除額と新制度の控除額の合計」は40,000円となり、「旧制度の控除額」の42,500円を選択します。
  • 「介護医療」は「新制度の控除額」の25,000円となります。
  • 「個人年金」はいずれも0円のため、選択は不要です。

ステップ5:全体の控除額の計算

ステップ4で求めた各控除区分ごとに選択した控除額を合計します。

「旧制度・一般」 + 「新制度・介護医療」 + 「個人年金」 = 全体の控除額(※4)
42,500円 + 25,000円 + 0円 = 67,500円

(※4)全体の控除額は120,000円が限度額

このケースでは、生命保険料控除額は67,500円となります。