野崎宏明（のざきひろあき）
大阪・肥後橋にある多国籍料理『のざき』店主。バーガーショップや牡蠣料理酒場で修行したのち、東南アジアなど海外を放浪するバックパッカーに。2019年に独立し、自らが足を運んで食べたルーツを感じるエスニック料理、独創性の溢れる創作料理をサーブする［のざき］をオープン。開店と同時にその噂は口コミで広がり、毎夜満席な繁盛店に。看板メニューはクミンが効いたラム串とカオマンガイ。自らの手で作った内装も必見だ。
ABOUTwithコロナになっておよそ3年。新しい生活様式に慣れてきた人も多いと思いますが、まだまだ以前のように旅行を楽しみづらいご時世。旅行好きの人はさぞかし、異国の味わいに飢えているのではないでしょうか。そんなみなさんの味覚を海外へ連れて行くべくスタートした新連載が『食卓で世界旅行』です。自宅で簡単に世界の料理が楽しめるレシピをご紹介していくので、お楽しみに！第一回のテーマは「タイ料理」。香辛料やハーブ、香味野菜などを使い、複雑なエスニックの味わいが魅力ですよね。今回は、人気多国籍料理店のオーナー・野崎さんにメニューを監修していただき、身の回りで手に入る食材のみで作れるレシピを3つ教えていただきました！どれも簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください！
取材・文：関戸 ナオヒロ／写真・構成：納谷 ロマン
鶏がらスープで炊いたごはんに蒸し鶏をのせて、
エスニックなタレと一緒に楽しむ
タイ料理の定番・カオマンガイ。
本来ならたくさんの工程がある料理ですが、
今回は炊飯器で作れて本格的な味を楽しめる、
簡単＆絶品レシピをご紹介します！
材料 ふたり分
- 鶏もも肉（皮付き）
- 1枚
- お米
- 2合
- パクチー
- 適量
- パクチーの根
- ふたつ
- 鶏がらスープの素
- 大さじ1
- 薄口醤油
- 大さじ2
- 料理酒
- 大さじ2
- 生姜
- ひとかけ
- 唐辛子
- 大さじ2
- ナンプラー
- 大さじ2
- 砂糖
- 大さじ1
- にんにく
- ひとかけ
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フォークなどで、お肉に穴をあけた鶏もも肉に砂糖少々と料理酒少々をかけよく揉み込んで、、一枚を三等分に切り分ける。
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サラダ油で刻んだにんにくをいため、にんにくがきつね色になったら洗ったお米を入れ、お米が透明になる程度までいためる。いため終わったら、パクチーの根とスライスした生姜と鶏ガラスープの素を入れ、切り分けた鶏ももを炊飯器に入れてごはんを炊く。
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お米を炊く前にいためるひと手間で、お米が油を吸って、コク深い味わいに。にんにくの風味もうつるのでより本格的な味わいに。パクチーの根（または茎）と一緒に炊くことで、パクチーの風味がお米にうつるのでオススメです。
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生姜とにんにくをみじん切りにし、輪切りにしたとうがらしと一緒に油でいためる。
少ししんなりとしてきたら、ナンプラー、薄口醤油、料理酒、砂糖を入れて煮詰める。 -
鶏もも肉を食べやすい大きさに切り分けてごはんの上に盛り、その上からパクチーを散らせば完成！炊飯器に入れただけなのに、ふっくらとやわらかくジューシーな鶏肉。お肉の旨味が染み込んだごはんもそれだけで食べられてしまうほど旨味が豊かな仕上がりです。
ナンプラーの効いたタレを少しずつかけながら食べ進めると、味覚は完全にタイ！簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
ヤムウンセンはタイのサラダのなかでも
ポピュラーな酸味のある春雨サラダです。
材料を茹でて和えるだけで作れる、簡単なレシピですが、本格的な味わいに仕上がるので、ぜひお試しを！
材料 ふたり分
- 紫たまねぎ
- 1/4個
- 干しエビ
- 5g
- レモン
- 1/2個
- にんにく
- 一片
- セロリ
- 1/4本
- きくらげ
- 25グラム
- 砂糖
- 大さじ1
- ナンプラー
- 大さじ2グラム
- レタス
- 2~3枚
- トマト
- 1/4個
- 豚ひき肉
- 50g
- えび
- 50g
- イカ
- 50g
- 春雨
- 25g
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エビ、イカ、豚ひき肉、春雨を鍋に入れ、およそ3分ほど煮込む。エビ、イカは頃合いを見てお湯からあげた方が身がプリプリしておすすめですが、面倒な場合は気にしないでもOKです！
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茹でている間に、レモン、にんにく、ナンプラー、砂糖を入れたボウルに、玉ねぎ、セロリ、きくらげを食べやすい大きさにスライスしたものを入れ、混ぜておく。
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茹でた春雨、ひき肉、エビとイカはザルでよくお湯を切り、材料を準備したボウルに入れてよく和える。
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温かいうちに和えることで、熱でソースが馴染み、具材全体に味が染み込みやすくなります。
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カットしたトマト、レタスを添えて、上にパクチーを盛り付けたら完成！
油を使わないヘルシーなサラダですが、お肉や魚介のうまみがたっぷり。シャキシャキのレタスを巻いてかぶりつけば口福に包まれ、エスニックな風味が鼻から抜けていきます。スパイシーな味わいがお好きな方は、輪切りのとうがらしを一緒に和えてみてもより本格的な味わいに仕上がりますよ。
日本でも簡単に手に入る食材で本格エスニックに！
最後にご紹介するレシピはガイヤーン。本場では鳥を丸々一匹使って、オーブンで焼き上げる品ですが、今回紹介するのはタレに漬け込んで焼くだけの簡単レシピ！
材料 ふたり分
- 鶏もも
- 1枚
- パクチー
- 適量
- パクチーの根
- 2束
- ハチミツ
- 大さじ1
- ナンプラー
- 大さじ2
- オイスターソース
- 大さじ2
- 砂糖
- 大さじ1
- にんにく
- 一片
- 胡椒
- ひとつまみ
- レタス
- 2~3枚
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鶏もも肉に包丁などで数カ所穴をあけて、味が染み込みやすくしておく。にんにくをすりおろし、パクチーの根は細切れに。それらとすべて全ての調味料をキッチンポリ袋に材料を入れて揉み込み、1時間ほど漬け込む。
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パクチーの根がない場合は、茎の下の部分で代用するのがおすすめ！時間がある方は前日の夜から漬け込むと、味がさらにしっかりと染み込みます。タイのブラックソイソースやレモングラスも一緒に漬け込んでおけば、もっと本格的な味わいに仕上がります。
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漬け込んだお肉を少し多めの油を使って皮目を中火で焼き、パリッと焼けたらひっくり返して、弱火に落としてじっくり15分焼く。グリルがご自宅にある方はグリルで焼くのがおすすめ。
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焼きあがったガイヤーンを食べやすいサイズにカットしレタスとパクチーを添えて盛り付けたら完成！ご自宅にあれば、酸味と甘みと辛味が調和するスイートチリソースと一緒に食べるのがオススメです。
いかがでしたか？今回ご紹介したタイ料理3品のレシピは、どれもスーパーなどで手に入る食材、調味料など身近なものだけで作れてしまう品ばかり。こんなにお手軽なのに、本格的な味わいなのでぜひ一度作ってみてください！そして、食卓で海外気分を味わってみてください。というわけで、次回はどこの国のレシピを紹介するのか……お楽しみに！
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