明治安田生命J1リーグが再開!ようやくサッカーが傍らにある日常がかえってきました。開幕直後、難しい時期を過ごした選手やサポーターたちも日々、プレーそしてサッカー観戦ができる幸せを噛みしめていることでしょう。過密スケジュールながら、熱戦を繰り広げているJリーグをもっと盛り上げたいということで、現役女子大生の鹿島アントラーズサポーターながら女子アナウンサーの卵でもある山本里咲さんにお話を伺いました。女性目線からのスタジアム観戦の興奮をぜひ感じ取ってください。
*このインタビューは2020年の7月1日に行われました。
現在は國學院大學在学中で、アナウンサーの卵として日々奮闘中の山本里咲さん。週末はゴール裏で声援を送る熱狂的鹿島アントラーズサポーターということで、今回はスタジアム観戦により自身が感じた興奮や感動を語ってくれました。初心者の女性には必見のスタジアム観戦の極意や楽しみ方、そして山本さんが語る、仕事としてのサッカーやJリーグとの向き合い方とは?
1999年9月1日、千葉県生まれ。國學院大學法学部法律学科在学中。ジェフ千葉サポーターの父、鹿島アントラーズサポーターの兄の影響から、小さいころからJリーグが身近に。自身も熱狂的な鹿島アントラーズサポーターとして、週末はゴール裏で飛び跳ねる生活を送る。2019年度國學院大學ミスコンテストのグランプリに輝き、現在はアナウンサーの卵として憧れの仕事に就くために準備をしながら、スタジアム観戦を楽しんでいる。
「サッカーを知るきっかけになったのは家族の影響から。元々、父が学生時代サッカー部に入っていたことからサッカーを続けていました。兄も小さいころからサッカーをやっていたので、私もその練習について行ったりして。振り返ると小さいころから常にサッカーが身近にある生活を送っていましたね。しかも父がジェフ千葉(現在J2)のサポーターで、兄もその影響からJ1の鹿島アントラーズのサポーターになったので、実はJリーグも身近にあったといえますね」
「今現在、私は鹿島アントラーズを応援してます。スタジアムへ足を運ぶきっかけとなったのは、鹿島サポの兄に誘われたから(笑)。中学・高校では部活動(ハンドボール部)などで忙しく、プライベートな時間が確保できませんでした。しかし大学生になって徐々に時間ができるようになり、兄に誘われてカシマスタジアムに応援に行ったのが最初。もちろんサポーター歴は浅いのでコアなファンの方には負けますが、スタジアムではじめて応援したときの熱気と興奮、そして感動は忘れられません」
「それからは、スタジアム観戦にハマって、今はゴール裏で飛び跳ねながら、応援しています(笑)。大阪で開催された鹿島アントラーズのアウェーの試合にも足を運びましたし、幸運にも2020年の元日に開催された国立競技場のこけら落とし、天皇杯決勝の鹿島アントラーズVSヴィッセル神戸の試合も、兄が抽選に当たったおかげでゴール裏から声援を送ることができました。残念ながら負けてしまいましたが……(涙)。私の推しは永木亮太選手。泥臭いプレースタイルも好きなのですが“鹿島イズム”というか背中で語る雰囲気が好きなんです」
「私はまだ大学在学中ですが、将来はプロのアナウンサーとしてJリーグなどサッカーに携わる機会をいただきたいです。今は自分もJリーグサポーターとしては初心者。だからこそスタジアム観戦をしたことがない人の気持ちもわかるし、女性目線ではないですけど女性に寄り添うような伝え方ができればいいと思います。例えば、クラブの魅力を伝えるとすればクラブの歴史やスタイル、めざしている方向性などももっともっと勉強することでより深いクラブの魅力を伝えられるのかなと思います。やはり、まだまだ勉強が必要ですね(笑)。ゆくゆくは選手のインタビューなどにも挑戦してみたいです」
「まだJリーグをスタジアムで観戦したことがない人は、ぜひ、スタジアムに足を運んでほしいです! 私がスタジアムで応援して一番感動したのは、サポーターみんなが一つのクラブを応援するという雰囲気です。スタジアムにはそれぞれ、家族や友達同士で来ていると思いますけど、試合が始まればそのグループはもちろん男女すら関係なく、一つのクラブを応援する。よく“一体感”とかいわれますけど、ゴール裏で応援するサポーターはまさに気持ちが“一つ”になっているんですよ。同じプレーに一喜一憂し、ゴールすれば歓喜しハイタッチする……。そういった興奮はほかでは味わえないものだと思います」
「スタジアム観戦の魅力は応援することだけじゃないんです。実は“スタグル(スタジアムグルメ)”も楽しめるんですよ。私は鹿島アントラーズのサポーターなので、カシマスタジアムに行くときは必ず、名物の“もつ煮込み”を食べます。全国各地のスタジアムには色々、名物があるそうなので、そういったものをチェックすることも楽しみにつながるのでは……と思います。またタオルマフラーやユニフォームといったグッズは初心者にはハードルが高いので、応援するクラブのユニフォームと同じ色のTシャツを着ていくだけでも、スタジアムでの一体感は楽しめます。私がそうだったようにこれから多くの人がスタジアム観戦にハマって、もっともっとJリーグが盛り上がっていけばいいなと思いますね」