サッカー界で話題の女性にクローズアップ 『Jサポーター美女図鑑』 フィールドに咲く花を探せ! 〜 キャスター 伊藤京子さん 〜 取材_牛島康之(NO-TECH) 撮影_赤澤昂宥 制作_マガジンハウス

最近ではスタジアムを訪れる女性の姿も増えてきました。そうなんです。女子もサッカーを通して熱くなりたいんです!Jサポーター美女図鑑では、Jリーグに所縁のある巷で話題の美女を厳選して紹介。彼女たちがどうしてサッカーに携わるようになったのか、そしてこれからJリーグの魅力を伝えるのにどのようなことを心掛けているかをインタビューしていきます!

スタジアムの熱に
“愛”を加えて伝えたい!

大宮アルディージャのチーム応援番組を4年間担当したことでチーム“愛”、そしてサッカー“愛”に気付いたという伊藤さん。実際にスタジアムで感じた興奮を、その魅力を知らない人にも伝えたいという使命を持ちながら、番組の担当を続けてきました。今回はそんな伊藤さんに、サッカーはもちろん、Jリーグを生で観戦する魅力や、Jリーグが盛り上がる方法を聞きました。

Profile 伊藤京子さん

愛知県名古屋市出身。サッカーにのめり込むきっかけはテレビ埼玉『Ole!アルディージャ』のMCを担当するようになってから。以後、大宮は“第二の故郷”と思うほど。昨年末、4年間務めた番組MCを卒業するもサッカーの魅力に取りつかれ、DAZNでJリーグだけでなく、海外サッカーまで観戦するほどのファンに。JFAサッカー4級審判の資格も持つ。

お仕事ではなく、
本気の“サッカー愛”に目覚めた瞬間

正直、最初にサッカーを知ったのはお仕事なんです。ちょうど、2014年のサッカーの祭典への出場権を懸けた最終予選の番組でレポーターを務めたときでした。本当にルールも何も知らない状態からはじまって。そのときはかなりサッカーに対してドライな感じだったと思います。それが初めてスタジアムからレポートしたときに自分の中の姿勢が変わりました。そのスタジアムが埼玉スタジアム2002。テレビで観るのと違って、臨場感とかサポーターの声援や歓声が起こす“地鳴り”を体感したんです。スタジアムの外にいてもそれが響いてきて、鳥肌が立ったのを覚えています。

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絶好のタイミングで得たチャンスと、
かけがえのない“教材”

そのお仕事をきっかけに“もう少しサッカーを見てみよう”とJリーグを観るようになりました。そのタイミングで偶然にも大宮アルディージャの応援番組である、テレビ埼玉『Ole!アルディージャ』のMCのお仕事をいただいたんです。それで余計にサッカーとの縁を感じて、のめり込んでいきました。番組では週に一度はクラブの練習を取材にいきましたし、ピッチレポートもやっていたので、シーズン中は必ず週1回はスタジアムで試合を観戦したりもしました。サッカーを知らない私にとっての勉強は、毎週毎週、スタジアムで試合を観ること。それがなによりの教材だったし、感動させてもらいましたね。

KYOKO ITO

良いときも悪いときも
チームと選手に寄り添った4年間

それからはチームに寄り添い、勝ち負けで一喜一憂する選手の雰囲気を感じながら、Jリーグにのめり込んでいきましたね。選手の表情も毎週違うんですよ。勝てば、選手たちは気さくに話してくれるんですが、負け続けているとやはりナーバスな姿を見せたり。できることは少ないけど、チームの魅力や選手の本来のキャラクターがサポーターに伝わればいいなと思いながらレポートしてました。それまで大宮アルディージャはJ2に降格しそうでしなかったんですけど、自分が担当したタイミングで降格……。私も当然落ち込みましたが、その後は破竹の勢いでJ2の優勝や、J1での最高順位も見せてもらえたので、4年間すごく楽しませてもらいましたね。

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スタジアムで実際に感じる
臨場感をもっと女性や子供にも
感じてもらいたい

もちろんその後も大宮アルディージャは気になるし、動向は追っているのですが、フラットな立場から見たときに今の注目はセレッソ大阪(笑)。昨年、川崎フロンターレが優勝して、面白いサッカーをしていましたよね。ただ開幕前のカップ戦では川崎フロンターレと対戦したセレッソ大阪のチームの仕上がりの完成度が高かったですし、今季はACLもあるので期待できそうです。今シーズンは是非ともスタジアムで観戦したいですね。印象に残っているスタジアムはジュビロ磐田のヤマハスタジアム(磐田)。『Ole!アルディージャ』MCのときに、色々スタジアムは見てきましたが、ピッチとの距離感が近くてすごく興奮したのを覚えています。スタジアム観戦して、間近で緊張感や臨場感を感じることで、女性ファンももっと増えると思うんですよね。

きっかけは選手?イベント??
スタジアムに足を運ぶ理由は何でもいい!

サッカーが好きになれば、女性も自然とスタジアムに足を運ぶようになると思います。だからこそ、きっかけは“この選手カッコイイ”とかでもいい。そこから“サッカーって面白いモノなんだ”って感じてくれるのが理想です。昨年、セレッソ大阪は女性が水着でスタジアムに行けば無料というイベントを開催していました。面白いイベントも足を運ぶ重要な要素かもしれないですね。たとえば浴衣で行けば無料とか、ハーフタイムに大きな花火を上げてみるとか、アーティストさんを呼んでハーフタイムにミニライブをやるとか。もちろんそれぞれのチームの地域密着度も大事だと思います。やはり地元にチームがある地域の住民はそのチームを応援するのが自然な流れなので。街がサッカーで盛り上がれば親子でもスタジアムに足を運ぶきっかけになると思いますね。

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いちばん大切なのは
サポーター目線!
これからもサッカーの魅力を
伝えていきたい!!

サッカーの魅力を伝えていく上で心掛けたことは常にサポーター目線でいること。変に知ったかぶらないことは大事かな。番組にはさまざまな視聴者がいるので“何を言っているかわからない”とならないように、わかりやすく伝えることも意識しましたね。選手の違う顔を見せたいとも思ったので、インタビューのときもわかりやすい質問をしてみたり、より選手のキャラクターが引き立つようには心掛けましたね。私はいくらスタジアムで試合を観ていても、実際にサッカーをやっていないので、そこは勘違いしちゃいけないな……と。これからもサポーター目線を忘れずにJリーグ、そしてサッカーの面白さを伝えていきたいです。