あのヒトの愛犬、愛猫に会いたい ワン!ニャン!!家族帖 犬と猫と、理想の暮らし ~モノくんとオガワナホさん~

やっぱり猫が好き。もちろん犬だって。みんな思わずほっこりしてしまう愛犬、愛猫を愛くるしい表情と共にご紹介。飼い主様にもクローズアップして、その暮らしぶりから時に涙も笑いも伴ったエピソードまで、“家族”としての実像を優しくレポート。

犬も飼い主も自然体の優しい暮らし

手描きの愛らしさを内包した、チャーミングなイラストが人気のイラストレーター・オガワナホさん。取材中も自然体で笑顔の絶えない彼女が、犬好きになったきっかけは、14年間ともに暮らした初代愛犬パーム(ワイヤーフォックステリア)との暮らし。そのおもしろおかしい生活に魅了され、パームが天国にのぼった1年後に、今回紹介する2代目愛犬モノとの暮らしがはじまります。モノを迎え入れた理由や日々の暮らし、魅力について聞いてみました。

Profile オガワナホさん

東京都出身。ニューヨークのパーソンズ美術大学に在学中からイラストレーターとして活動。日本をはじめ、アメリカ、アジア各国などで活躍する。手掛ける作品は書籍や雑誌、広告、テキスタイルデザイン、文具、店舗装飾など多岐にわたり、近著に台北のイラストガイド『わくわく台北さんぽ』(誠文堂新光社)がある。 http://naho.com

モノ(シュナウザー、1歳半、男の子)。名前は毛色のモノクロを省略してモノに。当初、黒い毛色やパサパサした毛質から、ワカメやヒジキといった名前候補もあったとか。性格は大人しくて、言うことを聞くいい子。初対面の人は少し苦手だけど、遊び好きで、散歩好きで、犬好き。
https://www.instagram.com/kuishinbo_perm/

Profile オガワナホさん

東京都出身。ニューヨークのパーソンズ美術大学に在学中からイラストレーターとして活動。日本をはじめ、アメリカ、アジア各国などで活躍する。手掛ける作品は書籍や雑誌、広告、テキスタイルデザイン、文具、店舗装飾など多岐にわたり、近著に台北のイラストガイド『わくわく台北さんぽ』(誠文堂新光社)がある。 http://naho.com

MONO with Naho Ogawa

MONO

DOG&CAT

オガワ家の歴代ワンコは
保護犬出身

もともとペットショップで命を買う姿勢に共感できなかったオガワさんは、初代愛犬も新しく迎え入れた2代目愛犬のモノも保護犬出身です。モノとは動物保護団体の里親募集サイトを見ているときに出会いました。愛嬌のある爺くさい風貌と、末永く一緒に暮らせる若い年齢に惹かれ、里親希望を提出し、審査やトライアルをへて無事家族になります。モノが保護犬になった経緯は、高齢者のブリーダーが引退するので行き場を失ったからだそうです。

MONO

DOG&CAT

時間とともに
ゆるやかに築く信頼関係

保護犬のモノが家に来たのは今年の3月。当時、おもちゃを見たのが初めてらしく、どうやって遊んでいいのか戸惑っていました。その姿を見てオガワさんは切なくなったそうです。さらに動物保護団体の敷地内しか知らないモノは、散歩はおろかリードを付けて歩くこともできませんでした。しかしオガワさんとの生活で、徐々におもちゃで遊ぶ楽しさを覚え、散歩好きになりました。今も最低限のしつけだけして、時の流れに身をまかせているそうです。

MONO with Naho Ogawa

MONO

DOG&CAT

毎日おこなわれる
犬と人のスマイルタイム

イラストを描く手を止め、オガワさんが手を叩いて名前を呼ぶと、モノは急いで足元に駆け寄ってきます。そして「あなた、おりこうさんね~」「なんて、かわいいのかしら~」と、声をかけると、モノが笑ったような表情をするそうです。これはオガワ家で毎日おこなわれる愛情表現のひとつ。この話をしながらオガワさんは「私、犬バカですよね」と照れながらも、犬と人が笑顔になれる至福のひとときを、心から楽しんでいるようでした。

MONO with Naho Ogawa

キャリーケースの小窓から 新幹線でも一度も吠えることなく、静かに過ごしていたモノ。電車内ではケースの中から頭を出すことも原則禁止だそうです。

初の家族旅行は予行演習をしてから出発

新幹線で北海道に旅行することになったオガワ家。初旅行のモノのためにオガワさんは、東京近郊へ電車で出かける予行演習をおこないました。するとキャリーケースの中でモノが落ち着いていたので、遠出も大丈夫だろうと判断。そして新幹線で一路、北海道へ。到着後は、見知らぬ土地に緊張気味のモノでしたが、北海道の広大な野原を駆け回り、いつもと違う景色を満喫していたみたいです。今度は一緒に船旅で北海道へ行ってみたいそうです。

キャリーケースの小窓から 新幹線でも一度も吠えることなく、静かに過ごしていたモノ。電車内ではケースの中から頭を出すことも原則禁止だそうです。

MONO with Naho Ogawa

MONO

DOG&CAT

ドッグランとレストランで
過ごす週末

オガワさんは若くて元気なモノのために、日課の散歩のほかに、週末は公園やドッグランに出かけます。犬好きのモノは、ドッグランにいる自分より体が大きな犬に躊躇なく挨拶に向かいます。その都度オガワさんは「大丈夫かしら」と内心ドキドキするそう。十分遊んだあとは、ペット同伴可のレストランで食事をします。モノがオガワ家の一員に加わり、週末の過ごし方が変わりました。家族で外出して、のんびり過ごす時間が増えたそうです。

新しい時間を
一緒に紡ぐ幸せ

初代愛犬が亡くなり、ペットロスに陥ったオガワさんが、また犬と暮らしたいと思えたのは、それまで愛犬と過ごした素晴らしい時間があったから。そして、また保護犬を迎え入れたのも、一緒に暮らす以上のものを感じたからです。徐々に人との暮らしに馴れていくモノを見守りながら、また素晴らしい時間を紡いでいます。犬と暮らしたい人は、犬の譲渡会に一度足を運んでほしいとオガワさんは言います。それはモノの楽しそうな笑顔を見れば一目瞭然ですね。