サッカーは当然ながら男子だけのものではありません。女子だってサッカーが大好きなんです！ここでは巷で話題沸騰のサッカー女子を厳選して紹介します。彼女たちがどうしてサッカーにハマったのか、そしてこれからどうやってＪリーグを盛り上げていきたいかを根掘り葉掘りインタビューしていきます！
『Ｊリーグタイム』で
癒しを与える一輪の花
サッカー処の出身ということで、生活の中にサッカーがあったという中川さん。現在はNHK BS1『Ｊリーグタイム』でキャスターを担当するため、実際にスタジアムへ行くことも多いそう。スタジアムにしかない独特の空気を感じ、より一層“サッカー愛”に目覚めた中川さんが自分なりにＪリーグを盛り上げていく方法を考えてくれました。
Profile 中川絵美里さん
清水エスパルスのお膝元であるサッカー処、静岡県静岡市清水区出身。小さい頃から歌と踊りが好きで、以前はプロスポーツチームのチアリーダーとしても活躍。現在はフリーキャスターに転向し、2017年2月からはNHK BS1で放送中の『Ｊリーグタイム』のキャスターを担当。現在サッカーを猛勉強中で、勉強の一環として4級審判の資格も取得した。
小さな頃から自然と身近に
サッカーがあった
静岡の清水出身なので、物心ついたときから清水エスパルスが身近にありました。また体育の授業とか休み時間もボールを蹴っていたので、自然と生活している環境の中にサッカーがあったという感じです。高校生の時に清水エスパルスのホームスタジアムであるIAIスタジアム日本平で、チケットもぎりのアルバイトをやっていた経験もあり、エスパルスの独特な応援やサポーターの一体感、なによりも雰囲気がいいなぁと感じていたんです。元々スポーツを観戦するのが好きだったので、より詳しく見るようになったのがサッカーにのめり込むきっかけとなりました。
もっとサッカーが知りたくて
4級審判を取得
Ｊリーグの番組を担当させていただいていた時、ルールを学んでいくうちにもっと詳しく知りたいと思って4級審判の資格を取得しました。調べたらサッカーの審判資格は、プレーしていない女子でも講習と簡単な試験を受ければ取得できるんです。実際にプロの方にも講習してもらえて勉強になるなと思ったんですけど、その会場には70人ぐらいいて、女子は私ともう一人の方だけでした（笑）。かなり浮いていたんですが、丸一日使って勉強できたのはいい経験になりました。
『Ｊリーグタイム』などを観てらっしゃる方は本当にサッカーが好きで詳しいんです。その方々にサッカーのことをお伝えするのに、失礼のないようにしたいのもありました。ファンの方々からすれば、まだまだなんですけどその方々の熱量に負けないように、一緒に楽しみたいなと思っています。
地元愛が止まらない！
地域密着だからこそ面白い
実際にＪリーグのチームを取材してみて、各地域にチームがあり、その地域に住んでいる人がみんなでそのチームを作り上げていることを実感しました。自分は元々、清水に住んでいてエスパルスのことしか知らなかったのですがここ2年間、Ｊリーグにキャスターとして携わり、色々な地方に行ってサポーターの方々に話を聞くと、よりそれを感じるようになりましたね。ご年配の女性でサポーター歴20年以上の方も、遠方からはるばるアウェーのスタジアムへ応援に来ていて、まるで母親のように選手のことをお話ししてくださるんです。
そういうお話からも地域に根付いて、地域とともにあるのがＪリーグの魅力なのかなと思います。
インタビュー技術は
まだまだ発展途上中
スタジアムで選手にお話を聞くときは、自分はサポーターに近い目線からお話を伺うようにしています。サポーターの皆さんも知らないような選手のパーソナルな部分をお伝えできればいいかなと思っていますね。実際にインタビューする技術はまだまだなんですけど、お話を伺う選手のことは時間が許す限り観察しています。練習中や試合中も細かい選手同士のやり取りなどをチェックして、あの選手とあの選手が話してたなと思うと、「あの時、どんな話をされてたんですか？」と聞いてみるんです。そうすると「よく見てたね」みたいな感じで話が弾むので、細かい選手の動きはくまなくチェックするようにしていますね。
初めてＪリーグを
観戦しに行く人へのアドバイス
大前提として、テレビを観るのとは全然違うことですね。選手の動きや声、ボールを蹴る音などすべてに迫力があるので、それを体感してほしいですね。また、チームによって戦術など違うのでサッカーそのものも面白いと思いますが、スタジアムによってもチームのカラーがあると思います。グルメも地域の名物が押し出されているところもあれば、そのスタジアムの名物メニューなんかもあります。スタジアムの雰囲気もサポーターの応援もチームによって全然違います。
Ｊリーグを盛り上げるには
実際に観に行くのが一番
ある若手選手にお話を伺ったとき、活躍するとみんな海外に行くことを目指しがちだけど自分はＪリーグで活躍するのが最終目標で、そんなＪリーグにしていきたいと力強く語っていたのが印象的でした。今よりもっとＪリーグでプレーをしたいスター選手やＪリーグでの活躍が世界的に注目されるような選手が増えれば、その選手を観にスタジアムへ足を運ぶきっかけになると思います。自分もそうだったのですが、実際にスタジアムで観戦すれば皆さん絶対サッカーが、そしてＪリーグが好きになるはずです。一度足を運べば、きっと「また行きたい」となるのがＪリーグだと思います。