はじめてのお金の授業。預金通帳は、大人の通知表。~成績アップに必要な“7つ”のポイント~ 監修:<ファイナンシャルアカデミーグループ>代表 泉 正人

お金の勉強をすることで人生は大きく変わる。

これまでお届けてしてきた「はじめてのお金の授業。」も、この十時限目が最終回となります。いかがでしたか?

まるで家族のように、毎日一緒に過ごしている「お金」。それなのに、これまでちゃんと向きあったことがなかったということに気づけたとしたら、それだけでも大きな前進。「貯める」でも、「使う」でも、「増やす」でも、なんでもいいんです。行動にまでつなげられたら、人生は大きく変わります。

社会に出ると学生時代のように学期ごとに通知表をもらうことはなくなります。でも実は、すべての大人に共通の通知表があるのです。それが、預金通帳です。預金通帳は、自分を映す「鏡」のようなもの。預金通帳を見ると、どれだけの収入があり、どんなお金の使い方をしているのか、何にお金を使っているのか、支出や貯蓄にムラはないか、といったことがすべて丸見えです。

住宅ローンを組む時に、「預金通帳のコピーを提出してください」と言われることがあります。その理由は、貯蓄がいくらあるかが知りたいからではありません。お金の出入りの記録から、「正しくお金と付き合えているか」を見ているのです。

僕は、これからは「学歴」よりも「額歴」が重要視される社会が到来する。そう思っています。もちろん努力して高い学歴を手にいれたことは素晴らしいことだけれど、それだけじゃダメ。「正しくお金と付き合う力」、つまり額歴が高くないと、お金を人生の味方につけることができないからです。

額歴を高めていくために学ぶべきお金の教養。それは、大きくいうと7つに分かれています。「貯め方」「使い方」「稼ぎ方」「増やし方」「維持管理」「社会還元」、そしていちばん重要なのが「考え方」です。


この7つをバランスよく高めていくこと。それが、収入や貯蓄はもちろん、使い方も含めた「預金通帳」の成績を上げることにつながっていくのです。お金があるから幸せなわけじゃない。でも、お金の教養が高いほど、幸せになれる選択肢が増える。だから、お金について学ぶことには大きな、大きな意味があるのです。

覚えておきたい“7つ”のポイント
この授業のまとめ お金の教養を構成するのは、「考え方」「貯め方」「使い方」「稼ぎ方」「増やし方」「維持管理」「社会還元」の7つ。これらをバランスよく磨いていくことが額歴を高め、選択肢の多い人生を送るために不可欠です。一つでも苦手なものがあったらなるべく早く克服を。それがお金を人生の味方につけるための近道です!
監修

泉 正人
〈ファイナンシャルアカデミーグループ〉代表

身近な生活のお金から会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを用い、東京・大阪・ニューヨークで「お金の学校」を運営。より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうためのお金の教養を伝えている。
『お金の教養』(大和書房)、『お金原論』(東洋経済新報社)など著書は40冊、累計160万部を超える。一般社団法人金融学習協会理事長。https://www.f-academy.jp/

Information

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