投資の世界にどんな島が存在するのか、そこにどんな旅人がいるのかがわかったところで、いよいよあなたもそんな旅人の仲間入り。投資の世界に「はじめの一歩」を踏み出してみましょう。そのために欠かせないのが、「投資の目標額」「投資で利益を出した自分」を具体的に想像することです。
1時限目でもお伝えしましたが、お金はモトをただせば、生活するため、心地よく生きるための「道具」にすぎません。その道具であるお金を、いつまでに、いくらに増やし、何がしたいのか。これを具体的に想像することでモチベーションが高まり、道筋もよりクリアになってきます。
それから、投資の世界はとにかく奥が深い。何年、何十年と旅を続けていても経験しない出来事、想像もつかなかった出来事が起こります。ですから、どこまで知識を身につけたとしても万全ということはありません。知識を万全にしてからはじめようとするのではなく、すぐにできることから小さく行動を起こしてみることが大切です。
すぐにできることの一つは、言葉を覚える、ということです。これについては、今までの授業でもたくさん学びましたから、すでにクリアしているといえるかもしれません。それから、誰を先生にするかを決めるということ。身近な人でもいいですし、ウォーレン・バフェットのような世界に名だたる投資家でも構いません。とにかく実際に結果を出している人を先生とすることがポイントです。
資金の準備も忘れずに。わかりやすい基準として、貯蓄の10分の1を証券口座や普段使っていない銀行口座など、別の場所に移動させましょう。一気に「投資家」としての実感が湧いてくるはずです。
今回の「はじめてのお金の授業。」では、株式投資、不動産、FX(為替)という3つを紹介しました。
すでにおわかりのように、一口に「投資」と言っても、何を指すのかによって特性は大きく異なります。そしてそれぞれに相性もあります。
まずは基本的な知識を身につけ、少額から「はじめの一歩」を踏み出してみる。そして、好きになれて、相性もよい投資を見つけたら、そこに知識も資金も集中投資をする。そんなステップを踏んでいけば、きっと人生に欠かせない存在となる「運命の投資」に出会えるはずです。
身近な生活のお金から会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを用い、東京・大阪・ニューヨークで「お金の学校」を運営。より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうためのお金の教養を伝えている。
『お金の教養』(大和書房)、『お金原論』(東洋経済新報社)など著書は40冊、累計160万部を超える。一般社団法人金融学習協会理事長。https://www.f-academy.jp/
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