健康な精神は健康な身体に宿る 『自分らしく生きるために大切にしていること』 ~女優 北乃きいさん~ 取材_藤田佳奈美 撮影_新妻誠一 ヘアメイク_大野彰宏 スタイリスト_西ゆり子 (CONTEMPORARY CORPORATION) 制作_マガジンハウス

「わ~、その服かわいいですね!」瞳を輝かせながら初対面のスタッフに臆することなく飛びつく北乃きいさん。その瞬間、一気に空気がほぐれ、現場に笑顔があふれました。お茶の間に爽やかな風をもたらしてくれる彼女は、パブリックイメージ通り、自然と周りを明るく照らしてくれるようなお人柄。聞けばいつもポジティブで快活に過ごされているよう。その元気の源はなんなのか、いつも笑顔でいる秘訣を聞いてみました。

私を前向きに変えてくれた“ジム”の存在

快活で爽やかな風を取り巻いている北乃さん。昔はポジティブに振る舞おうと努力していたそうですが、今では根明になったといいます。

「年を重ねて細かいことを気にしなくなったのもあるかもしれませんが、もしかしたらジムのおかげかも。体を動かすと気分が晴れるし、鬱々としなくなるんです。ジムに来ている方々も生き生きしている。今ではボディメイク以外にも心の健康のために通っています」

Profile

北乃きいさん

1991年3月15日生まれ、神奈川県横須賀市出身。フォスター・プラス所属。2005年、ティーン向けのファッション雑誌『Hana*chu→』(主婦の友社)4月号で専属モデルデビュー。同年、ミスマガジン2005グランプリを史上最年少である14歳で獲得。朝の情報番組やドラマ、映画、舞台など多岐にわたり活躍。

Special Interview KIE KITANO

カレーを食べて体の内側からも健康管理を

多忙な仕事をこなすために、ジムだけでなく食の観点でも健康管理をしているそう。

「私の地元は『よこすか海軍カレー』が有名で、私にとってカレーはソウルフード。小さい頃からカレーを食べない週はなかったほどで、今でもいつでも食べられるようにカレーの具材は常備しています。撮影中にバテてしまった時も、カレーのスパイス効果で発汗して回復したことも。これからのシーズン、夏バテ対策としても食べ続けたいと思います」

悩みも吹き飛ばす、ジムは万能薬!

悩みも吹き飛ばす、ジムは万能薬!

心身の健康管理に気をつけていても、時として落ち込んだり悩んだりするのが人生というもの。そこから這い上がるには?

「ジムに行ったらモヤモヤが晴れるので、本当に万能薬ですね(笑)。そもそも悩みは誰かに相談したりしないタイプ。 何事も最初からうまくいかないものだと思っているから、何かあっても仕方がないと納得できちゃうんです。頑張って現状を変えたりはしません。全てのことには意味があると思っているので」

10年ぶりの仲直りで気付いた言葉の選び方

Special Interview KIE KITANO

10年ぶりの仲直りで気付いた言葉の選び方

「学生時代、仲が良かった友達と突然行き違いが生まれてしまって。以降、疎遠になってしまったことがあるんです。10年後に再会してわかったのですが、相手の子を気遣ったつもりの行動が逆に誤解を与えてしまったようで…。相手の心境によっては言葉の受け取り方って変わるので、気遣いをし過ぎないように心掛けています」

人生のターニングポイントは“祖母の死”

人生のターニングポイントは“祖母の死”

「17歳の時に祖母が亡くなりました。父子家庭なので母のような存在だったんです。 舞台挨拶で祖母のために確保しておいた席が空いているのを見た時、この仕事をやめようと思いました。祖母のために働いていたと気付いてしまったので。それがきっかけで、他者に依存するとその人の不在で気持ちが続かなくなるから、自分のために仕事をしていこうと思うようになりました。
他人軸だと第三者の影響が大きい。何事も自分を軸に考えるようにしています」

次の命に繋げるため、自分を大切に生きる

Special Interview KIE KITANO

次の命に繋げるため、自分を大切に生きる

「小学生の時に配られた臓器提供意思表示カードに描かれている天使に一目惚れして以来、カードに提供の意思を記入してずっと持っています。きっかけはカードに描かれた天使でしたが、このカードを持っていると自分を大切にしようと思えるようになったんです。自分の身体が誰かの命を救うなら、なお健康に気をつけなきゃいけない。みんなに驚かれるのですが、私にとって6歳から当たり前のこと。だから心身の健康管理にストイックなのかもしれません」

北乃さんが思う、豊かな人生とは

北乃さんが思う、豊かな人生とは

「何かを選んだり捨てたりすることはとても勇気がいりますが、納得した人生を送るには、これからも自分で決断することが大事。でも私は迷ったら選ぶ決断自体をやめます。例えば極端な例ですが、家族みんなが海で溺れたら、父が先か?兄弟が先か??とは考えないようにしてます。むしろそれぞれが自分で助かるように頑張ってほしい。自分の命を確保しないことには他人も救えないと思うから。身勝手な考え方でなくて、自分がしっかり存在してこそ人のためにも生きられる。そういう健やかで愛に溢れる人生を送りたいです」

ブルーシャツ 33,000円
(giannetto / TOYODA TRADING CO.LTD. / TEL 03-5350-5567)

スカート63,000円
(YUKI TORII / 株式会社トリヰ / TEL 03-3455-3401)

イヤリング 5,880円
ネックレス 7,980円
リング 5,400円
(三点全てabiste / 株式会社アビステ / TEL 03-3401-7124)