レトルトカレーが生まれ変わる!驚きの3分クッキング 『お手軽!簡単!アレンジカレーレシピ』 カレー界注目のクイーン ~カレー・スパイス料理研究家 一条もんこさん~ 監修_一条もんこ 取材_池田祐美子 撮影_新妻誠一 制作_マガジンハウス

じりじりと太陽が照りつける本格的な夏の到来です。灼熱地獄に負けてはいられません。毎日、健康管理を心がけ、暑さを克服することが大切です。夏バテ対策のポイントは、しっかりと食事をとること。スタミナをつけるならカレーがおすすめ。今月実施の“サマーカレーキャンペーン”に合わせて、いま各マスコミが注目するカレー・スパイス料理研究家の一条もんこさんを迎え、フライパンひとつでおいしさがグンとアップする、アレンジレシピをご紹介します。

Profile

カレー・スパイス料理研究家一条もんこさん

新潟県出身。フードコーディネーター、カレー研究会主宰、スパイス料理教室『Spice Life』主宰。年間カレー実食数は800食を超え、オリジナルカレーレシピは1500品以上にのぼる。著書に「あなたの知らない レトルトカレーのアレンジレシピ」(扶桑社)など。

公式サイト「もんこの部屋」
http://monko.club/
Instagram:monko1215

究極に簡単!「バターチキン風カレー」

バターチキンカレーは、北インドカレーの中で日本人に最も人気のあるカレーです。辛さよりもまろやかな甘さを味わうカレーのため、お子さんにも喜ばれます。本来は、生クリームやバターをたっぷりと使ってコクを出すのが特徴ですが、決め手はコーヒーフレッシュ。いつもキッチンにある調味料をプラスして、ちょっぴりリッチなカレーに仕上げることができます。思い立ったらわずか3分の手軽さで、本格的な味わいに!

材料

レトルトカレー1袋/コーヒーフレッシュ2個/トマトケチャップ大さじ1/ハチミツ大さじ1/パン1個

作り方

①フライパンにレトルトカレー、トマトケチャップ、コーヒーフレッシュ、ハチミツを入れて、中火で沸騰させる。②よく混ぜながら約2分加熱する。③器に盛り付け、好みでコーヒーフレッシュをさらにかける。

Monko Ichijo 出来上がり! Howtocookmycurry

コーヒーフレッシュのコクが決め手。ハチミツがない時はスティックシュガー(大さじ1/2)で代用してもOKです。

今、流行りの缶詰が主役!「サバ缶キーマカレー」

世間で一大旋風を巻き起こした、安くておいしいと大人気のサバ缶を使います。“キーマ”は細かくするという意味。サバはへらでつぶしてカレーとよくなじませましょう。このメニューのキープレーヤーが梅干し。青魚の臭みを取り、ほどよい酸味が味をひきしめるすぐれもの。サバ、梅干し、ほんの少し加える醤油がごはんを誘います。保存がきくサバ缶は買い置きしておくことをおすすめ。

材料

レトルトカレー1袋/サバ缶(水煮)100グラム(1缶)/梅干し中1個/醤油小さじ1/ごはん適量

作り方

①梅干しを刻む。②フライパンにレトルトカレー、梅干し、醤油を入れて中火にかけ、沸騰したらサバを入れる。③サバを木べらでほぐし、沸騰したら中火で約2分加熱する。

Monko Ichijo 出来上がり! Howtocookmycurry

好みで梅干しを添え、少しずつ崩しながら食べるのもおすすめ。サバ缶の 代わりにツナ缶(水煮)でもおいしくできます。

2つの人気メニューが合体!「カレー親子丼」

カレーと親子丼が出合い、なんとひとつのメニューに!どの家庭でも夏場に大活躍するめんつゆが、両者をつなぐ橋渡し役です。こちらも手順はいたって簡単。半熟に火を入れた卵のとろっとした食感と、ダシがきいためんつゆの風味が加わり、旨みがグンと増したスペシャルなカレーの完成です。鶏肉もたっぷり使うのでボリュームも大満足の一品。

材料

レトルトカレー1袋/鶏もも肉1/2枚(約150グラム)/めんつゆ(3倍濃縮)大さじ1/水大さじ2/砂糖大さじ1/2/卵1個/ごはん適量

作り方

①フライパンにめんつゆと水、砂糖を入れ、中火で加熱して砂糖を溶かす。②一口大に切った鶏肉を加えてしっかり火を通す。③カレーを入れて沸騰したら1分加熱する。④溶いた卵を流し入れ、沸騰したら火をとめて余熱で半熟に仕上げる。

Monko Ichijo 出来上がり! Howtocookmycurry

卵は完全に火を入れず、とろっと半熟状にすると食欲をそそる仕上がりに。紅ショウガはお好みで。

レトルトカレーを大活用して夏を乗り切る!

ここ10年で、常備食としての存在から日常食へと変わったレトルトカレー。温めてごはんにかけるだけでも十分おいしいですが、ほんの少しアレンジを加えれば、満足度が何倍にもふくらみます。湯煎用の鍋をフライパンに持ち替え、どこの家庭にもだいたいある材料を使うだけ。今回ご紹介した3つのレシピは、どれも調理時間は3分足らず。夏こそカレー。時間がない時や疲れている時こそ、手間いらずのアレンジカレーをお試しください。