平成15年 社長年頭挨拶

安田生命保険相互会社(社長 宮本三喜彦)では、平成15年1月6日午前9時15分より社長年頭挨拶を行ないます。
つきましては、下記の通り挨拶の要旨ならびに全文をお知らせいたします。

平成15年 社長年頭挨拶(全文)

要 旨

歴史的なビッグプロジェクトを成功させる年に

日本経済は、過去に例を見ないような急速かつ大幅な生産調整が行なわれ、生保業界も様々な経営課題を抱えているが、当社にとって平成15年は明治生命との合併という歴史的なビッグプロジェクトを成功させる非常に重要な年となる。明治生命との合併が、社会の生保業界に対する不信感の払拭、さらには業界の活性化に大きな影響を与えると確信している。そのために重要なのは、より早く合併効果を実現し、新会社が社会から高く評価される存在になることだ。今年は組織や業務運営においてもできるだけ一体運営を行ない、実体的に合併モードに入ることにより、両社の融和を図りスムーズな合併ができるよう対応していく。

営業純増反転と事業費効率の改善へ

現在より良い会社となり合併することが相手に対する礼儀であると常々言ってきたが、そのために当社は、営業純増反転、事業費効率の改善という重要課題を解決することだ。
昨年は、減少マネジメントの改革への取り組み強化により、解約が減少し、減少契約高は改善の方向にあるが、今年はこれに加えて新契約生産力をアップすることが重要だ。営業純増反転の完達に向けて更なる努力をお願いしたい。また、昨年度も徹底的な事業費縮減に取り組んできたが、今年も再度経営資源配分の徹底的な見直しに着手する。皆さんも自分自身の課題として事業費縮減に向けた本気の取り組みをお願いしたい。

「変革と創造」の実現を

合併の意味を一言で言えば「変革と創造」の実現だ。そのために次の五つのことを列挙して、注意を促したい。

第一点

自社内での評価を重視するあまり、全ての行動を顧客や相手という外部ではなく、内向きに焦点を合わせ、内と外とのズレに目を閉ざしていないか。

第二点

さまざまな言い訳を使い、あの手この手で改革を回避しようとしていないか。

第三点

自分の担当を超える視野を持たず、閉じこもったまま他者からの関与を拒否していないか。

第四点

可能性を潰して、百点満点の絵を見ないと動き出せず、具体的なアクションが後手にまわっていないか。

第五点

新しい会社にふさわしいあるべき姿を追求せずに現状に固執し、そのやり方を押しつけていないか。

気付かない中で心に潜むこのようなやっかいなものを追い出して、真の変革と創造のフィールドで思いっきり活動してほしい。