平成14年度入社式 社長挨拶

平成14年度入社式 社長挨拶(全文)

平成14年4月1日

安田生命保険相互会社(社長 宮本三喜彦)では、平成14年4月1日(月)午前9時より安田生命ホールにおいて、平成14年度入社式を行いました。
社長挨拶の要旨は下記のとおりです。

要 旨

明治生命との会社合併を前提とした全面提携について

  • 統合プランへの高い評価
    世間がこの統合プランを、高く評価してくれる理由は二つある。一つは、合併する両社が共に「いい会社」「健全な会社」であるからだ。 もう一つは、この合併による新会社の将来の可能性を評価して頂いているという事だ。
  • "目に見えない部分"の重要性
    両社にとって大事な共通のものを、実は"目に見えない""形のない部分"に見出している。安田生命と明治生命の文化・風土の根っ子に、同じもの、共通のものがある事は間違いない。それは、統合の作業が進み完成の後も時間が進むに従って、重要な要素として機能する事を信じて疑わない。皆さんも、この"目に見えない部分"の事をこれからの会社生活で絶対に忘れないで欲しい。
  • 保険の平成維新
    明治の始めに、両社の先達が興した仕事を明治維新と言うなら、120年の時を隔て、その子孫達がやらんとするこの事業は、まさに保険の平成維新と言う事が出来るだろう。
  • 新しい保険ビシネスのモデル創り
    合併は一方で古い部分を破壊して、新しいものを創り上げるチャンスでもある。この機会に、新しい保険ビシネスのモデルを創り上げていこう。

社会人となる皆さんに申しあげたいこと

  • "自分の頭で考え、しっかりした自分の意見を持とう"
    最近の各種世論調査の結果を見て、何ともやりきれない気分になることがある。問題の本質が分らず、ムードとか外形の見かけだけで判断する風潮がないだろうか。 そのような方向へ流れて行ってしまったら、取り返しのつかないことになるのではないかと、心が痛むことがある。
    今ほど自分で考え、自分の意見を、自分の意志を持ち、それに従って行動することが必要な時はないと思っている。
    その為には、勿論夫々が色んな勉強をしなければならないだろうが、最も大切な事は思考する、考える姿勢として "本質"を探る事だと思う。その為には、どうしても歴史的な検証、歴史観が必要な筈である。そういう思考過程を経て、本当の姿、真実が見えてくるのではないだろうか。このように言うと少し難しく響くかも知れないが、要は「attitude」(姿勢、態度)の問題である。 どうか、外形とか流行にとらわれず、本物は何かという姿勢で物を見る態度を、是非養って欲しい。