2011年刊行「関西の駅」

ふるさと関西を考えるキャンペーン36年 関西の駅

かねてより「私鉄王国」といわれ、関東とは異なる民間主導の鉄道網が発達した関西には、さまざまな魅力のある駅が存在します。そもそも、駅とは交通施設として列車の発着する場所に過ぎないものです。しかし、人によっては、それ以上の「場」としての役割もあります。都会に出て「一旗あげたい」と思っている人にとっては、その土地の駅は希望への「改札口」になります。都会に出ても成功せず、失意のままに、都会の駅から故郷に向かう列車に乗る人もいます。駅とは、このような希望と失意が交錯し、出会いと別れがみられる場所でもあります。このため、多くの文学、音楽、映画などに、しばしば駅がとりあげられてきました。 また、駅は、まちの「顔」であり、その周辺のランドマーク的存在であります。歴史ある駅舎を保存し、観光の目玉として、「まちおこし」に活用するケースもあります。最近では、単に通り過ぎる場所にとどまらず、「立ち止まる」場所として、コンビニエンスストア・飲食店・書店などの「駅ナカ」を設置する駅も増えてきました。さらに、駅は鉄道だけのものではありません。古来、駅とは道路(街道)に設置された中継施設でした。現代では、「道の駅」や「川の駅」さらには「赤ちゃんの駅」も見かけるようになりました。 今年の「関西を考える会」では、このように、さまざまな「場」としての役割を持つ駅をとりあげ、109名の学識者(地方公共団体を含む)のみなさまからのコメントを中心に冊子にとりまとめました。ここでは冊子の内容を抜粋してご紹介します。

ページの先頭に戻る